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2012年04月09日 混み過ぎ!浦東空港の機場6線リムジンバス
深夜の上海浦東空港リムジンバス乗り場
 先日、上海浦東空港からの市内に戻ってくる時間が遅くなってしまったのでリムジンバスの機場6線を利用することにした。

 この機場6線は元々、上海市内の中山公園と浦東国際空港を結ぶリムジンバスだったのだが、地下鉄2号線が浦東空港まで繋がってしまったので利用客が激減し日中の運行が廃止された。

 しかし地下鉄の終電が22時で(当時は21時)終わってしまうので、その後の足として、現在も21時~0時までの間だけ空港→中山公園方向のみ片道運行のリムジンとして残されている。

 ということで乗れる機会が激減してしまった機場6線だが、今回たまたまそれに乗れるチャンスというか、乗らざるを得ない状況になってしまったので挑戦してみることにした。

 (本当は静安寺行きの機場2線のほうが圧倒的に早く着く)

 さて、この機場6線は30分置おきの運行との案内であったので、22時5分から待ち始めた自分は恐らく22時半まで待たなければならなかった。

 まあ急ぐつもりならこのバスには最初から乗るつもりもないので、それは構わなかったのだが、結局バスが来たのは22時35分頃で想像以上に待たされた。

人影で車内が真っ暗、後方はもっと狭そうだった。
 そして驚いたのはその混み具合である。

 深夜路線なので、ガラガラの状態で客が数人という状況を想像していたのだが、それはとんでもない誤りであったことを思い知らされる。

 私は長く待たされたこともあり運よく早いタイミングで乗り込み、座席を確保できたのだが、乗客がゾロゾロ後から後からやってくる。

 最初2人掛けの隣に荷物を置いてのんびり構えていたが、あっという間に席が埋まってきたので、手荷物は足元に置いた。

 すると比較的体の大きい私を上回る相撲取りクラスの大男が私の隣に座った。

この時点で私は、
「何でわざわざガタイの大きい2人で狭苦しく並んで座らにゃならんのか」
と思ったのだが、そのうちそれはまだマシな状態であることを知らされる。

 まだまだ客が乗ってくるのある。

 そして立ち席客が何人もいる状態でようやく22時50分頃第1ターミナルを出発する。


預けた荷物の引換券
 そしてまさかとは思ったがやはり第2ターミナルにも停車。

大勢の人が待ち構えている。

 そしてさらにどんどん乗ってくる。
バスは中央通路はおろか乗降ステップまでギュウギュウの寿司詰状態となった。

 「うわぁ、乗りすぎだよ、通勤ラッシュのバスじゃないんだから。。。」
 酷い混みようである。

 こうやってみると、椅子に座れたことはラッキーであり隣の大男のおかげで中央通路の乗客のプレッシャーを受けずに済んだことがラッキーだったようだ。

 まあ今回、この機場6線を遊び心で乗ってみたが、今後はできるだけ避けようと思うほどの混み具合だった。

 24時間空港として恐らく深夜便が増えているはずの上海浦東空港だが、市内への足は実は成田空港などに比べかなり貧弱であることは否めない。昼間でさえリニア1本と地下鉄1本、バス8路線では少なすぎる気がする。

 ましてや他の手段が次々に無くなる夜間は、タクシーに比べ大幅に安いリムジンバス(バス24元VSタクシーは200元弱)に集中するのは当然のことのように思えるのだが、その割には30分に1本しか運行されない状態というのはどうもバランスが悪い。

 深夜時間帯の飛行機の便数の計算などはちゃんと考慮されていないのではないかと疑いたくなる。

 深夜にゆったりと飛行機で帰ってきても地上の足がこれでは、どうも国際空港としての名折れのような気がする。

 ところで機場6線は中山公園行きと書いたが正確には、安化路X定西路に到着し、地下鉄の中山公園駅とはちょっと離れたところに到着し、駅のそばには停車しない。

 それほど大した距離ではないが地理感覚が分かる人ならいいが、分からないひとは事前に確認してから使ったほうが良いであろう。



関連ページ交通関連情報

2012年03月29日 日中の一人前感覚の差
一人前と言ってももちろん食事の差ではない
(もちろんこれも大きな差があるが、、、)
職業や仕事の成長レベルや到達度における「一人前」のことである。

どの時点で一人前になったかというのは、つまり人が生きるための自信を得るかの分岐点であるように思うが、日本人と中国人ではこのポイントに非常に大きな差があるような気がする。

 このポイントが違うからこそ、中国人は日本人から見て非常に自信家であるように見えると同時に、何にも分かってないのに自信たっぷりで愚かだなぁという印象を持つケースが多い気がする。

 具体的には、中国人の場合は仕事の手順を教わって一通り作業をするようになった時点で、本人は一人前の仕事が出来るようになったと思っているフシがある。

 「もう俺はこの仕事ができるんだ」と。

 故に就職1年にも満たない奴がいっちょ前の口をきき、さらに数年すると学ぶことが無くなったとさっさと転職する。

 しかし、日本人の尺度から言えば、それは単なる仕事を始めるスタート地点に立っただけで、仕事が出来るようになったとは言えないという判断になる。

 教師や医師を例にとればわかりやすいかもしれないが、教員試験や医師の国家試験に合格して、晴れて教員免許や医師免許を取ったとしても、それは教育する資格や医療を行なう資格を得ただけで、その職業としてまともな仕事が出来る状態になったとは決して言えないのが日本人の尺度である。

 ところがこの免許をとった時点でもう一人前になったと思ってしまうのが中国人たちの尺度のような気がする。

 しかし日本人から見ればそこからがスタートであり、教師であれば幾つか担当クラスを数年持ち何百人もの生徒と向き合う経験を経てようやく一人前の教師になったのかなという判断になる。

 医師で言えば、医師試験合格後、何年にもわたって日々多くの患者と症例を診てそれらと向き合う経験を経てこそ、ようやく一人前の医師と評価される。

 逆にそういった経験を経ないうちは、その職業においてまだ半人前としか評価されないのが普通で、故にそこに気が付かず例えば自分を一人前になったと思い込んで「教育とは」とか「医学とは」とかなど一人前ぶってその道に関する本を書いたり講演を行なったとしても、見向きもされず馬鹿にされるのが通常の評価である。

 むしろ、そんな経験の浅い人間が一人前ぶったことをすれば、己の身の程知らずを晒す結果となり、プラスの評価を得るどころか、ああこいつは免許を持っているが実際その道の奥深さを何も分かってない世間知らずなんだなとマイナスを評価を受けることになる。

 それだけ社会は経験を重んじ、経験を経て本人なりの道の歩き方を会得した人間にだけ一人前の評価を与えるである。

 故に経験が浅い時期に書いて評価される本は、せいぜい試験合格までの奮闘記レベルのものであって、そのステップの経験に興味をひかれることはあっても、普通はその人間のその職業への見識や研究成果が評価されるわけではない。

 本当にその人がその職業の道にいる人間として評価されるのは、やはりそれなりの経験を積んでからであり、自分なりの職業手法を確立してこそ初めてそこからが一人前と言える状況になる。

 しかし、少なくとも現在の中国においては経済発展の歴史が浅いという事情もあって、どの分野においてあまり先駆者がおらず、それゆえ日本人からみてロクに物事を理解していないように見える人間でも、その分野の数少ない経験者として一人前の顔をして仕事が出来る状態にある。

 まあその人間が慎み深ければその後の成長にも期待はできるが、誰とてその分野の数少ない経験者として持ち上げられればやはり人の子であり天狗になりそれが成長を妨げる。

 これは経済発展の過渡期として致しかない中国の現状における事情なのかもしれないが、このことは実は個人にとっては本当の一人前の状態に向かう向上心を失わせる不幸な環境でもある。

 しかも中国はなまじっか日本という“真似できる”見本がすぐそばにあったが故に、中国や中国人たちは自ら苦労して開拓しながら成長するという経験を得る機会を失っており、他国の文化技術を輸入し表面上を真似しただけで自分自身や自国が一人前になったと思い込むしかなかった状況は、実はこの国家にとっても本当の意味での力強い成長を妨げる不幸な要因になっているような気がする。

 ここ10年、日本が青色吐息ながらでもいまだ踏ん張っていられるのは、戦後に経験を積み重ねて本当の一人前になった人間がまだ数多く残っているからに他ならないのである。



2012年03月21日 危うい?中国の医療器具
 今回手術で入院した時、待遇や設備という面で言えば中国で入院していてもそれほど不安は感じなかったが、では「中国医療」全体について全く不安を感じなかったかというと、実はそうではない面がやはりあった。

 一番不安を感じたのは医療器具の点である。

 それは、点滴を受けていた時の事だったが、点滴チューブについている調節弁で点滴速度を調整しようとしてもうまく調節できなかった時があった。

 かつて20年ほど前に日本で入院した時や中国で下痢で点滴を受けた時はこの調節弁で点滴速度を調節できたはずなのだが、どうも今回の調節弁はうまく機能しない。

 たまたまこのチューブの調節弁だけ出来が悪いのか、中国では総じてこうなのか分からないが、とにかくこの時の調節弁は微妙な調節が出来るものではなかった。

 まあこれにより気分が悪くなるなど不便はなかったので特に気にすることもなかったが、本来医療に「たまたま」は許されず、これで気分が悪くなったら怖いものがある。

 何となくこういった医療器具にも日中の文房具の差ような精度の差を感じずにはいられなかったのである。

 さらに今回私につかわれていた点滴針には逆流防止弁がついていなかったようだった。

 まあこのこと自体は調べてみると、イコール欠陥医療器具ということには全くならず、特別な条件の点滴ではない限り逆流防止弁の採用は必須ではなく、例え点滴が終わって逆流しても何時間も放置しない限り心配するようなことはでもないようである。

 しかしそうはいっても、少なくとも過去に点滴を受けた病院では全て逆流防止弁が採用されていた気がするので、今回点滴中にトイレに動いた時に、チューブに血が逆流しているのを見てちょっと焦ったのを覚えている。

 物の考え方の基本として常に万が一の事を考える日本人としては、この逆流防止弁はあるととても安心なのだが、医療的に必須でない部分にはコストがかかってないという面が何となく中国的医療器具事情の象徴に見えてしまうのである。

 もちろん日本だって100%逆流防止弁が使われているわけじゃないようだが、今回VIP病室なのに?てことを考えると、病院全体で採用していないということが容易に推測できて、やはり中国的判断なのかなと感じずにはいられないのである。

 まあ今回の件は、エアバッグをつけた安全装備の車に慣れてしまうとエアバッグなしの車が危険に見えてしまうという程度の事で、イタズラに中国医療に不安を感じてもいけないのかもしれない。

 しかし今回入院中に見たニュースで「注射針の使い回しで肝炎の集団感染」などという見出しを目にしてしまうと、この国の医療の水準の常識はいったいどこにあるのか不安にならざるを得ない面は確かにあり、今回の医療器具がその安全意識の象徴であるような気がしてしまったのである。
 



2012年01月03日 午後の豆乳??
今朝、コンビニで朝食を買ったらこんなものを見つけた。

「午後の豆乳」とある。

 どうやら紅茶入りの豆乳という触れ込みらしく、興味本位で買って(3元)飲んでみたが味はなかなか悪くない。

 
 むしろ結構うまいかもしれない。


しかしである。

これは明らかにキリンの「午後の紅茶」のパクリである。

 旭洋さんはもともと日本企業も資本参加している豆乳メーカーだが、さすがにはこれはマズイだろうと思う。

 少なくともパッケージにはキリンの協力を得たなどという文言はどこにもない。

もし許可を取っていなかったら訴訟になること必至だ。

 まあ味は悪くないので、この商品はアリだと思うが、ひょっとするとこの商品名での購入は最初で最後になる?かもしれない。


さすが中国、いまさらながら何でもアリには驚く。









2011年11月29日 マクドナルドのホットドッグ
ドラマ「家政婦のミタ」関連の話の続きだが、ドラマの中で遊園地でホットドッグが何度も映像に出てきてて、最近どうにもホットドッグが食べたくなった。

 とはいえ簡単な料理のように見えるホットドックもイザ買おうと思うと、上海のどこで買えるのか分からない。

 恐らく遊園地とかに行けばありそうだが、まさかホットドッグを食べにだけ遊園地に行くのもちょっと馬鹿馬鹿しい。

 そこで思い出したのはマクドナルド。

ハンバーガーの代名詞のようなマクドナルドであるが、最近ホットドッグを売り始めていたのである。

 マクドナルドがホットドッグを売るというのは、マクドナルドの成り立ちを考えると非常に面白いものがある。
 マクドナルドの創始者であるマクドナルド兄弟が最初に考えた商売がハンバーガー屋かホットドッグ屋だそうで、ホットドッグは客の好みや注文がうるさいからハンバーガー屋に決めたというのがいきさつだという。そのハンバーガーのマクドナルドがまたホットドッグを売りだした、これは非常に興味深い流れである。

 さて、まず古北のマクドナルドに行ったところホットドッグがメニューになかった。

あれ、おかしいなぁと思ったが、見た記憶は間違いはないので、いずれ別の店を探してみることにしてその日は撤退した。

 そして次の日の朝、今度はモーニングメニューの時間帯に西郊百聯のマクドナルドを覗いたところ、セットメニューでホットドッグが売られていた。

 やった!

 コーヒーついて10元と、まあホットドッグで外れることなどあるまいと思うし、
まずまずお得な価格で万が一外れても損はない。

 さて実際に食べてみた。

 ううっ、うまくない。。。マジ?本当に外れだ。。。(TT)

ホットドッグごときで、まさかの結果である。
ソーセージはともかくパンが駄目駄目であった。
ぼそぼそして美味くないのである。

 さすがに日本人なのでうまくなくても残さず全部食べたが、ちょっともう二度と注文する気にはならない。そのくらい食べてて不快だった。

 あんなパンを使わず普通のコッペパンを使えばいいんじゃないかと思うが、あのパンはとにかくぼそぼそして食べづらかった。

 うーん、こんなホットドックではこのホットドッグ欲求が満たせない。
 どこかもう少しマシなホットドッグはないものか?

 美味しいホットドッグ探しがまだしばらく続きそうである。


2011年11月23日 歩きにくい上海の歩道
 上海の歩道は、耐久性がないというかボコボコのところが多い。

 写真の場所も確か1~2年前に再舗装したばかりのはずだがもうこんなにボロボロである。

 煉瓦が貧弱で耐久性がないのか、歩道に降る「水」のせいなのか?

 水やお茶などの排水を平気で路上に撒くマナー文化であり、挙句の果てには歩道の真ん中で親が子供におしっこをさせてしまうような国だから、日本より歩道の寿命が短いのは当然と言えば当然である。


 とにかく上海の歩道はあちらこちらでボロボロである。


 それが今度は個人の靴の寿命にも影響してくる。
 私の靴は中国にきてから全く長持ちしなくなった。一か月に一足に近いペースで消費する。

 最近は靴をいつも上海で買うので、恐らくその靴の品質自体の低さもあるが、道路事情も靴の寿命を縮めている要因であることは確かである。

 そういえば歩道どころか、中国は一般車道や高速道路も決して褒められて状態ではなく、高速バスなどで郊外に出ると車道が安定していない状態なのがよくわかる。

 高速で走ると車がバウンドしそうになるほどの、日本では考えられないような状態で、中国では凄惨な事故が多いのも道路があの状態なら納得する部分がある。

 中国の方はあの状態の道路しか知らないから平気で通行しているが、私や普通の日本人にとってはあの道路状態だけでもかなりの危険要因であり、運転するには恐怖を感じる。

 例え中国の免許を持っていたとしても、うかつにドライブしたいなどという感覚になりにくいのが、普通の日本人にとっての中国の道路事情だろう。

 まあ、あれに慣れたら私も立派な中国人の仲間入りになるが、残念ながらとてもそこまではなりそうにない。


 上海はビルは立派になったが、足元を見れば歩道も車道もまだまだ通りにくい。



2011年10月27日 日本人学校もどうかしてる
自分のブログを書いても、仕事の確認を怠るような人を呼ぶなんてどうかしている。

 なし崩し的に仕事を他人に押し付け、やらないことを既成事実にしてしまうような人物は、一番教育現場で参考にしてはいけないタイプの人でしょう。

反面教師として見るならともかく。。。

ブログを書く暇があったら仕事をやれと言いたいし、過去の穴をまずきちんと埋めろと言いたい。

 そんな筋の通らないことを繰り返してきたような人物に、教育現場で人に教えを説かせようなんてお笑い草だ。

 人物の裏を見る目がないというのは困ったものだ。



2011年10月21日 何も分かってない取材者たち
 昨日、取材をする人は本当は取材対象のことを何もわかっていないんだなと思わせる出来事があった。

 昨日の夜に某チャリティコンサートに出かけたのだが、その会場にいた「媒体」という腕章をつけた坊主頭の人物の行動には呆れてしまった。

 その腕章をつけた男性は、コンサートが始まった途端にビオラによるクラシック音楽の演奏が行われているにも関わらず、一般の聴衆を尻目に二階席の最前列まで赴き、バシャバシャとシャッター音を鳴り響かせ写真を撮っていたのである。


 シャッター音で音色を汚すという認識もなければ聴衆の視界を遮る失礼さも何も感じていないようだった。
 そしてある程度撮り終えると今度は自分の席に戻ってノートパソコンを開き、データ移行のような作業を始め、その作業を終えるとそのまま演奏中にも関わらず会場外へ出かけて行ってしまったのである。

 つまり演奏会の取材に来ているにも関わらず彼は音楽に何の敬意も関心も払わず、もちろん音楽もろくに聞かず写真だけ撮って満足していたようだった。
 例え関心のない音楽であったとしても、取材に来たのなら演奏者や聴衆にもう少し敬意を払い礼儀を尽くすべきであろう。

 
 ここは中国とは言えあまりにもひどい取材記者である。


 音楽や舞台においてはステージ上だけが会場ではなく、ホール内の空間全体がステージ上と一体化しているものなのであるが、少なくともその取材記者にはそんな認識すら無いのであろう。


 そういえば以前も似たようなことがあり、某ホテルの室内でピアノのコンサートが開かれたときであるが、中国人カメラマンたちは聴衆はもとより演奏者の本人に対する失礼さお構いなしに、ひたすら自分のアングルを追っかけ演奏者に近寄って写真を撮っている姿があった。カメラマンというよりまるで社会性のないオタクのようであった。

 日本でも通称「撮り鉄」の鉄道写真ファンのマナーの悪さが話題になっているが、彼らも含めて写真を撮るということに夢中になりすぎている人々は、被写体のことを実際には何もわかっていないのが実体なのだと思う。

 まあカメラマンに限らずともマスコミなどの取材者たちは、ともすると話題性追求を優先してしまうため、取材対象をロクに知らずろくでもない人間を素晴らしい人間だと持ち上げて取材しているケースがよく見られ、中国で活躍する医者などと持ち上げられてい某氏もその一例だろう。

 多くの取材者たちは実は何もわかってないで取材している可能性があるのである。
 そんなメディアたちの記事は気を付けて受け止めなければならないように思う。



2011年10月18日 上海の気候がPCの寿命を縮める?
先日パソコンのカタログを見ていたとき気になる記述があった。

温湿度条件:温度5℃から35℃、湿度20%から80% (ただし結露しないこと、および35℃における湿度は65%以下)

なんと35℃のときは、湿度65%以下でなければならないというのだ。

んんー!?

 上海の真夏は確か湿度80%なんて状態はざらのはず。

もちろん気温は35℃を超える日もたくさんある。

まあパソコンを使うのは主に室内とはいえ、冷房の効きが悪い日は室内気温はかなり高くなっているし恐らく湿度はそんなに下がってはいまい。

 となると少なくともメーカーが設定した環境条件を超えた気候が上海の街の気候であり、そんな中でPCを使えば絶対にPCの寿命にいい影響が出るはずはないのである。

 うーん、そういえば私のパソコンも夏になるたびに調子が悪くなっていた気がする。
 やっぱり上海の気候がパソコンに悪影響を与えていたようである。

 ついでにiPhoneの動作条件も気になって調べてみたら、動作時の気温はやはり0°〜35℃と指定されていて35℃を超える条件下はあまり好ましくないようだ。

 ただ、さすがに携帯用端末だけあって湿度条件には強く相対湿度が5%〜95%の範囲内となっている。
 いずれにしてもパソコンも携帯も真夏の暑い盛りにはあまり使用しないほうがいいらしい。

 電子機器メーカー泣かせの上海の夏の気候であるが、この市場を考えたら湿度に強いことを売りにした電子機器が出てきても良さそうではある。


2011年10月17日 詰まらない「印象西湖」
 先日ある機会あって、映画監督のチャンイーモー演出だという杭州の西湖で行われる「印象西湖」を見た。

 個人的には北京オリンピックの開幕式以来すっかり嫌いになってしまったチャンイーモー監督だが、今回は見なければならない状況の流れと、見ずして批評するのもまた流儀に反するので見ることにした。


 さて、まあ見た感想とはいうとやはり期待に反せず詰まらなかったというのが正直なところ。
 あのライティングが美しいという人も世の中にはいるが、私から言わせれば彼は舞台に関しては完全に素人の照明家である。
 映画ではシーンを細かくカットしていき、アップもロングも自由自在だからライティングの美しさを多少表現できるのかもしれないが、ライブの舞台ではそうはいかない。

 本来はライブの空間では観客との距離を十二分に意識した舞台側のエリア構成や、アクティングエリアの構成が行われるべきなのだが、この印象西湖は観客と舞台の大きさのバランスがまるで考慮されず、表現される映像と観客の距離感がまるでぐちゃぐちゃなのだ。

 ただ単にSS(サイドスポット)やピンなどを面白がって使って人物やものを浮かび上がらせているだけで、あれでモノを美しくみせているつもりなのかもしれないが、ほとんど素人照明家のバカの一つ覚え的な灯りの使い方しかできていない。



 さらにこの印象西湖を詰まらなくしているのが、有るのか無いのかわからないストーリーが、全く伝わってこないということだ。
恐らく西湖に伝わる有名な古事記の一つを表現しているはずなのだが上述のスペースの使い方のダメダメさ加減が、ストーリーを伝える以前の問題にしてしまっている。

 故に映像やストーリーに引き込まれもしなければ、見終わったあとに何も残らなかったというのが正直な感想である。ただの素人照明家の詰まらない照明表現を見せられたという感想しか残らない。

 無論この演出に何も感じていなかったのは決して私だけではなかった。
 それが証拠に終演後、大きな拍手もなく詰まらなそうにダラダラと帰っていく中国人団体客の姿があり、それが非常に印象に残った。まさかそういった意味での「印象西湖」ではあるまい。こんな演出にお金を払って時間を消費したツアー団体の参加者が非常に気の毒に映る。

 まあこの「印象西湖」には多くの若者がエキストラで参加しており、彼らに仕事を与えるための一つの観光産業として興されたのがこの「印象西湖」なのかもしれないが、そういった目的があるなら、もう少しマシな出し物があってもいいのでは?そこまで感じざるを得ないこの「印象西湖」である。

 舞台と映画の違いも分からない素人にネームバリューだけでよっかかる時代はもう時代遅れで、せめて上海馬戯場あたりで頑張っている演出家あたりに協力を依頼してリニューアルをするのが今後の杭州の観光にとって良い選択だと私は思う。




プロフィール

1971年千葉生まれ。大学時代は水戸で過ごす。
高校時代テレビで見た高泉淳子に影響され演劇の世界に踏み入れ、以後アマチュア劇団で舞台音響専門として過ごす。就職は一般企業にするものの、趣味が高じて休日にブライダルで音響活動を続け500組近くのカップルを見届けてしまう。
自身は無類のクラシック音楽好きで日本時代は年間120本以上のコンサートに通った時期もある。
 また旅好きでもあり、日本47都道府県はもとよりイギリス、フランス、スペインなど舞台を求めて世界を旅した。
 数年前一つの恋がきっかけで中国語を学び始め、上海に渡ってきた。
まったくの新天地で日々悪戦苦闘中。

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