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2007年09月20日 消えたフリーペーパーが復活?信用を取り戻せるのか?
5月に忽然と姿を消したフリーペーパーが復活の計画を立てているらしい。
約二年続いた週刊媒体だが今年になってある地域に許可番号なしで発刊したため、指摘を受け発行を自粛していたらしい。「らしい」というのは当時の内部の人間にも詳しいことは知らされていないので本当のところははっきりしない。某ホストクラブの事件が影響してとも言われているが、どうやらカモフラージュという話である。
 その媒体は5月に発行停止になった時に、直後に名前を変えて二週間後に再開するという話もあったのだが、結局何故か取り止めになって、その取り止めが決まった日に社長が会社解散を宣言し、働いていた社員はほとんど会社を離れることになった。法律上の30日前の猶予期間もなく即日解雇である。元々報酬の面や社会保障の面で良い境遇ではない彼らの多くは、ビザでさえFだったようであり、そのまま長く中国に滞在することもままならず半分が帰国した。


 これで二年続いたその媒体の歴史が完全に潰えたかに思われた。ところがである。
何と、この社長は数週間後に媒体再開の準備を始める。元の媒体の解散宣言の舌の根も乾かないうちにである。元の社員にも声をかけたらしいが、辞めた日本人は誰も戻って来なかった。それはそうである。解散宣言を受け当時の広告主に媒体廃止の話をしたばかりの状況で、再開すると言われても広告主や読者に対して、何故再開できるのかの理由の辻褄合わせが出来ないからであろう。そこの社長は、国籍は日本らしいが、考え方はどう考えても生粋の中国人である。
 元社員からも、停止から再開までの期間が短すぎることもあり、つい先日解散したばかりの会社が、何故一ヵ月後に媒体発行を再開できるのか、彼らを辞めさせる必要があったのかという声が上がったが、そんな矛盾をもろともせず、とうとうその社長は7月に週刊媒体の発行を開始した。以前とは違った形の冊子形式の媒体となったが、元いた編集部員も既にいなくなっていたため、内容的にボリューム不足は否めない状況での再開となった。広告数も元の1/4程度しか獲得できなかったようである。しかもその多くは、見る限りほとんど中国人経営のお店のようだった。再開媒体は雑誌の紹介が多かったので、日本語の活字に飢えている人には好意的な目で見られることもあったが、元の媒体の見る影もない状態はやはり評判は高くなかった、というか、それ程話題にもなってなく元の媒体の見る影も無く寂しい限りの状況であった。


そんな状態がこの夏続いていたが、結局広告数も伸び悩み赤字を抱えることになったため、その社長はまた状況打開のために媒体形態を変えることを決断したらしい。
中国人ラオパンは決意が早いというか我慢が足りないというか、とにかく気が短いようで中身を充実させていくとか言うことにはどうやら興味が無いらしい。日本人から見れば、形で読者がつくのではなく中身に読者がついてくるのだと思うが、、、。
 一般的に日本人が中国人を信用できないと思う大きな理由は積み重ねや流れを無視し、今起きていることだけで判断するからであろうに思う。過去にコロコロ方針が変った人は未来もその場の都合でコロコロ方針を変えると推測できるから、今目の前にどんなにいいものを見せられても未来を信用できない。中国人はその場その場を大事にする傾向があり、過去がどうだとかと未来がどうなるかというより今を基準にして動いてしまう傾向がある。
 

それ故に中国人の社長や広告主たちは過去に関係なくその場だけを判断して再開媒体への広告掲載や発行活動ができるのだと思うが、しかし日本人はそうはいかない。過去の積み重ねや未来への信用を非常に気にする民族文化である。しかも一度失った信頼を取り戻すことは非常に難しく、ゼロから信頼を積み重ねるより難しいように思う。日本人への信頼回復はひとえに日々の積み重ねにつきると思う。最近毎日仕事をしながらそのことは非常に強く感じるようになった。
今度新たに登場する媒体が、過去に失った日本人の信用を本当に取り戻せるのか、しばらくは高みの見物で様子を見て行きたい。








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プロフィール

1971年千葉生まれ。大学時代は水戸で過ごす。
高校時代テレビで見た高泉淳子に影響され演劇の世界に踏み入れ、以後アマチュア劇団で舞台音響専門として過ごす。就職は一般企業にするものの、趣味が高じて休日にブライダルで音響活動を続け500組近くのカップルを見届けてしまう。
自身は無類のクラシック音楽好きで日本時代は年間120本以上のコンサートに通った時期もある。
 また旅好きでもあり、日本47都道府県はもとよりイギリス、フランス、スペインなど舞台を求めて世界を旅した。
 数年前一つの恋がきっかけで中国語を学び始め、上海に渡ってきた。
まったくの新天地で日々悪戦苦闘中。

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