TOP > BLOG > 上海ワルツNEW

上海ワルツNEW


2007年11月26日 フェリーで黄浦江を渡る
以前から乗ってみたいなと思いつつ、なかなか機会を見つけられなかったのだが、今日久々に外灘まで出向いて、挑戦してみることにした。外灘の観光客相手の豪華な仕様の客船と違い、こちらは完全に庶民の足として利用されている、いわゆる「渡し舟」である。
 乗り場も大通りから少し引っ込んだところにあり、バスの起終点ともなっているようで完全に市民の足のネットワークに組み込まれている事がわかる。
切符はバスの始発駅のような鉄格子に囲まれた販売所で売っているが、私は交通カードを持っていたので改札口のようなところを通過する時に、バスに乗車する時と同じ様に、カードをかざせば通過できる。ただしここで注意が必要なのは、バイクなども同じ渡し舟に乗るので、それぞれに読み取り機が別に設置されており、かざす機械を間違えてしまうと高い料金が加算されてしまうので、よく確認してからカードをかざした方がいい。大人一人0.5元!安い!


そして、実際の船はいたって簡単な構造で、屋根付のタグボートとのような、何の敷居もない人とバイクと荷物が混在するような空間が存在するだけの船であった。その空間の端にお年寄りなどの身体的弱者のための気持ちばかりのベンチはあるが、それ以外は何にもない、ただ立った状態で向こう岸に着くのを待つしかない空間である。まあお世辞にも綺麗な空間とは言い難い。
ここへ来る前は、香港の香港島と九龍半島を結ぶスターフェリーのようなものを期待していたが、見事に期待を裏切られたというか、ある意味想像通りというか中国的な渡し舟以上のものではなかった。
船に書かれている定員をみると1000人と書いてある。実際1000人が乗る事はないであろうが、ここに1000人乗った状態を想像すると、とても恐ろしい状況だ。遭難船から避難したボートの状態よりひどいかもしれない。
出航ベルがなると、自動ドアならぬ自動鉄格子ががーっと音をたててしまり、さながら奴隷船のイメージが先にたってしまう。


こんな船だがやっぱり黄浦江を渡る時間は川面を渡る風が心地よい。近くに外灘と浦東の空間が見え、黄浦江を行き来する貨物船の姿もよく見える。反対岸まで10分にも満たない短い時間だが上海の都会にあって、貴重な心地よい時間である。
あっという間に反対岸に船が着くと、乗った側と反対側の鉄格子が開き、桟橋をわたってバイクと人があっという間に下り、ゲートを出た先に待つバスなどに人が散っていく。
こちら側でも市民の足に完全に組み込まれている。今後トンネルや橋の整備で淘汰されていく運命にあるこの渡し舟であろうが、今しばらくは市民の足として頑張ってほしいものだ。というかそれまでの間であってももう少し綺麗に欲しいものです。。。




関連ページ交通関連情報

2007年11月11日 オリンピック期間中は北京に住めない?
最近北京に住み始めた知り合いが、アパートの一年契約をしようとしたら六月までしか契約しないと言われたらしい。どうやらその大家はオリンピック期間中の相場を見て、値上げするかホテルとして貸し出すことを目論んでいるらしい。確かにオリンピック期間中はどの開催国も開催期間中はホテルの価格が高騰する。だからある程度の値上げは目をつぶろう。しかし一般住民のアパートまで値上げされたらたまらない。オリンピックがあろうが無かろうが北京に住む人間の生活は変わらず存在し、オリンピックがあるからといって収入が増えるわけではないので、家賃が払えず住み続けられない人が北京を捨てるかもしれない。都市機能というのは役所の人間から掃除のおばちゃんまで非常に複雑な社会構成の上で成り立っている。だから家賃の値上げによって北京から貧しい人が住み続けられないような状況になれば、実は北京という街そのものが機能しなくなるかもしれない。そうなればオリンピックどころではない。

そういえば先日行なわれた、北京マラソンへの周辺住民の無関心振りが、日本でも話題になっていた。オリンピックとマラソンの単独大会では規模が違うとはいえ、翌年オリンピックが行なわれる都市とは思えないほどスポーツそのものには盛り上がっていない。
 チケット販売のニュースを見ていても、買える金も持たないのに転売目的のために申し込んだ人が多数いたらしい。どうやらこの国には北京オリンピックを金儲けの契機としかみていない人が大勢いるらしい。
 オリンピックが終わったら住む人が減ってしまって街が廃れてしまったなどということがない事を願いたい。




関連ページ生活関連情報

2007年11月08日 ブレーキを握らない中国人
街で、ぶつかりそうになったおばちゃんは自転車を止めるのがとても不得意そうだった。
自転車王国中国なのに、なんでそんなに下手のかなと疑問を感じて、他の自転車を観察していると驚くべきことを発見した。自転車に乗っている人の半分がブレーキに手をかけてないのである。つまり、とっさの時に止まれないのである。もともと中国の自転車にはブレーキがついてなかったという話は聴いた事があるが、最近の自転車の大半はブレーキがついている。なのに、未だに乗る人間の半分の習慣は昔のままだ。危険性を感じてないのか、危険に遭遇してからブレーキを握りなおせばすむと思っているのか、このあたりが中国人の意識変化の度合いが如実に現われている状況のように思う。自転車は急に止まれない。
街を歩く時はお気をつけあれ




関連ページ交通関連情報

2007年11月02日 旅行癖が直ってしまった上海生活
先日、上海に来ている方からこんな話を聞いた。日本にいるときは日常の生活に刺激がなさ過ぎて、休みの度長期の休暇をとって遠出をしてしまっていたが、上海に来て数年になるが最近は一切そんな事がなくなってしまったという。
 気がついてみれば私もそうだった。毎年のように北海道へ行き、気持ちが行き詰るたびに日本全国をうろいついていた。気がつけば県庁所在地レベルでは47都道府県全部をまわってしまった。それでも飽き足らず海外旅行も時々出かけていたが、結局東京の生活そのものに息苦しくなって、上海に来てしまった。
 上海に来てからほとんど旅行に出たいという息苦しさはなくなった。まだ1年あまりの滞在であるが、今まで行ったのは友人のいる瀋陽と、ビザの関係で訪れた香港ぐらいである。もちろん中国国内に他にも行ってみたい場所はたくさんある。でも今はそれほど無理してまで行きたいとは感じてない。まあ日本ほど休日が多くなかったりお金に余裕が無いせいもあるかもしれないが、実は以前ほど「脱出したい」願望はほとんどないのが本音である。もちろん夜の遊びにはまっているわけでもない。当然上海そのものが外国であるので刺激的ではあるのだが、それでは説明しきれない時間がここにはある気がする。



2007年11月01日 偽装はアジアの悪癖か?
つい夏頃まで中国製品の粗悪製品が連日ニュースに並んでいたが、
ここ最近は日本国内の偽装関係のニュースばかりが出てきている。
ミートホープ、白い恋人、赤福、比内地鶏、吉兆、御福餅、、、信頼されてきたブランドの
メッキがどんどんはがれていっている。
 ここまで来るともう中国のことは笑えない。日本ブランドは何をやってきたのかとあきれるばかりである。中国の有毒物質混入は無知から来るものである可能性もあるが、日本の偽装は確実に確信犯であり、わかっててやっている。これほど性質の悪いものはない。確かに日本の方が守るべきルールの水準が厳しい面は有るかもしれないが、偽装は偽装である。
 これはアジア人の悪癖なのだろうか?今までは、中国人の不誠実さを非難してきた日本人の考え方があったが、結局同じ穴のアジアということか?
 中国にいると中国製品の質の悪さに相対して、日本製品の品質の良さは絶対神話的なものがあるが、これらのニュースを見ると少なくとも、もう日本製品というだけで信用できる時代ではなくなったのかも知れない。




プロフィール

1971年千葉生まれ。大学時代は水戸で過ごす。
高校時代テレビで見た高泉淳子に影響され演劇の世界に踏み入れ、以後アマチュア劇団で舞台音響専門として過ごす。就職は一般企業にするものの、趣味が高じて休日にブライダルで音響活動を続け500組近くのカップルを見届けてしまう。
自身は無類のクラシック音楽好きで日本時代は年間120本以上のコンサートに通った時期もある。
 また旅好きでもあり、日本47都道府県はもとよりイギリス、フランス、スペインなど舞台を求めて世界を旅した。
 数年前一つの恋がきっかけで中国語を学び始め、上海に渡ってきた。
まったくの新天地で日々悪戦苦闘中。

音響さんのこだわり復刻版
上海ワルツ記事目次
エクスプロアブログ同窓会


GOOGLEでブログ内検索

ブログランキング・にほんブログ村へ



空港ドットインフォブログ浦東空港虹橋空港北京空港広州空港香港空港天津空港青島空港ハルビン空港すいすいビザ

コメント一覧


記事タイトル一覧

カテゴリ一覧


RSS 1.0My Yahoo!に追加




上海すいすいビザ代行][空港ドットインフォ][上海の天気][音響さんのこだわり][上海ガイドブック手帳][日中地域交流会
[上海浦東国際空港][北京首都国際空港][天津濱海国際空港][広州白雲国際空港][上海虹橋国際空港][青島流亭国際空港]
Copyright(C) since 2007 カランドリエドゥモンド
h_12