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2009年09月15日 サービスは提供する側にならないと儲からない
上海でもここ数年日本並みに便利になってきて、どんどん便利になるのを実感するのと同時に、そういった新サービスのニュースを聞くたびに逆に悔しい思いも感じてしまう。
どういうことかというと、サービスというのは消費者として提供を受けている側でいる限りは、お金を払う側でしかなく、そのサービスを受けることによって儲けられるというわけではないからだ。
 もちろん直接の払う、払われるの関係だけでなく、ビジネスの面で言えば、そのサービスをいち早く提供するという意味の競争において完全に負けてしまっていることを意味する。
 実はこれが結構悔しい。相手が自分ひとりではとても競争も出来ないような巨大な企業や、今の仕事の業界と全く関係ない内容であってもやっぱり悔しさは一緒である。

 普段から、こうすれば便利とか、ああすれば儲かりそうだと色んなアイデアはもっているのだが、自分に直接関係ない業種だったり、自分の会社や私自身の人脈と能力ではどうにもならないことがほとんどで、結局アイデアの99.9%はお蔵入りしてしまい、誰かがそのアイデアを実現したのを見つけがっかりすることになる。
 まあ、世の中の多くのサービス業に同時に首を突っ込むこと自体も現実的ではないので、結局自分がターゲットを絞ったほんの狭いジャンルでしか具体的なアイデアは出せないので結局目の前の仕事で成果を目指すことになる。
 まあ目の前の仕事でさえ、一つ一つ大事に進まないと競争に勝てるわけでもないし、自分の仕事を狭い固定観念に閉じ込めさえしなければビジネスチャンスというのは意外と無限に広がるので業界が関係ないとか諦めることもない。
 しかしそれ故なのか、やはり世の中の便利なサービスのニュースを耳にするたびに、サービスというのは自分で提供する側にならないといけないなぁといつも悔しい思いを感じている。



2009年09月15日 電気代明細のなぞが解けた!
毎月払っている電気代だが、今まで総額しか気にしたことがなかったので明細を気に留めることは無かった。

 しかし、今回仕事の都合で、たまたま電気について調べ物をしているうちに、ふと自分の家の請求書の明細が上下2段に分かれていることに気がついた。
どうやら単価が違う2つの料金が設定されているようだが、どうして2段になっているのか詳しい説明がどこにも書いてなかったので何で2種類の単価があるのか全然分からなかった。。
慌ててネットを叩いてみて調べ始めたが、なかなか思うような答えにたどり着けない。
そしてようやく一つの答えを見つけた。

 家庭用の電気代は夜10時から朝6時までは半額だそうである。

な、なんと、そんな制度になっていたのかぁ!中国に来て初めて知った新事実。
まあ日本の例を考えればあっても然るべきの深夜の半額料金だが、実際にその存在を知るとまた新鮮である。つまりこの2段は昼間料金と深夜料金の意味なのである。
よくよく見ると確かに下の段の単価は上の段の半額になっている。

実際使用量を見ると昼は会社なので夜のほうが圧倒的に多いかと思っていたがそうでもない。まあこの夏場、昼間に一時帰宅したり夕方6時から家にいてエアコンをつけてしまっていたので、その分は昼間に入ってしまうことを考えると妥当なセンといったところであるかもしれない。
 しかしやはり今日のような夜中の作業が多かった影響で夜の電気使用量は普通の人よりは多いのではないかと勝手に想像する。でもそれが半額ということを知るとなんか嬉しい!
 よし、ぜひ今後は電気代を意識した仕事を!、、、するかどうか分からないがまあ知っておいて損はない制度だ。
 ドライヤーや湯沸しポットなど時間調節のきくものは10時以降に使うようにするなど、それなりに気を使えば電気代が安くなる。まあセコクなり過ぎるのは嫌だが、それなりに電気代に気を使った生活というのは大事なのかなと思う。




2009年09月13日 中国語が流暢になりつつあるのはいいが
さすがに中国に3年もいると、中国語会話に慣れてくるので、最近初対面の中国人と中国語で挨拶すると外国人だと思われなくなってきた。
 どうやら言葉の発し方がかなり自然に近くなりつつあるようだ。
まあ上海だと地方から出てきた田舎の人も大勢いて、彼らの普通語も決して上手とはいえなく、中国人同士の会話の中でも綺麗な発音とそうでない発音があり、中国人同士でも会話に詰まるような光景を良く見かける。
 その状況を考えれば、私の中国語もそんな普通語の下手な中国人より良い状態になっているだけで、本質的に上手になったとはいえないのかもしれない。
 しかしまあ言葉がそれなりに上達しているということは素直に嬉しい限りである。

 ただこのように私の中国語が自然に彼らに伝わる回数が多くなるに比例して困ったことも多くなる。
 それは何かというと、挨拶会話の発声ばかりが流暢になっていっても、肝心の中身の語彙が余り増えていないからだ。
 こちらが挨拶で簡単な中国語を流暢に話してしまうと、先方はこいつはネイティブ中国人だと思いこんで、途端に先方の会話が早くなる。そしてどんどん複雑な話を持ちかけてくる。

「まってくれ、俺は中国人じゃないからわからない」というと途端に相手はきょとんとする。「なんだ、中国人かと思ってた」といわれる。
 まあこちらがぎこちない発音をしていれば最初から外国人と分かってもらえ、丁寧に応対してもらえるのかもしれないが、なまじっか会話のリズムだけがネイティブっぽくなっているので、相手にとってはどこまで丁寧に会話すればいいのか良く分からなくなる。
結局「お前はどうしてそんなに中国語が上手だ」といわれ、また先方の容赦ない自然なスピードの会話が始まる。


 こちらも耳はスピードに慣れてきているのと、会話の内容を勘で推量するのは得意なので会話の初期段階にはそこそこついていけるのだが、やっぱり段々と話が深くなるにつれ辛くなる。
 そして分からない言葉や、表現法を知らない言葉が出てきた途端にしどろもどろになってしまうのがいつものパターンである。結局最後は友人や同僚を頼ることになる。

 「しまった慣れる順序が逆だったか」といまさら後悔しても始まらない。会話が埋まるように徐々に語彙のほうもう増やしていくほかない。

 でも初期会話が自然だといいこともたくさんある。つまり日本人だとばれないのである。
 日本人とばれないと、タクシーでも商店でも無謀にふっかけられることが少なくなり、また初対面の中国人でも、外国人としての壁を感じず素直に接してくれる。 良くない対日感情を持っている人にも気づかれにくいので無用なトラブルを避けることが出来る。
 商売の相手であれば、「こっちは中国語を理解してますから、ごまかそうとしても駄目ですよ」という自然なけん制にもなり、それなりの危険回避にもなる。

 もちろん、ネイティブの中国人同士でも騙されるのが中国の社会だから、日本人だとばれなくても安心できるわけではないのだが、それは日本の一般常識で回避できる事例が大半で、治安の良い上海では常識的な行動をしている限り大怪我は少ないように思える。

 まあ中国に来てから生活の中の自然学習以外は、勉強という形で中国語に取り組んでいないので、この上のステップアップを目指すためには新たな勉強も必要だなぁと考えている今日この頃である。


2009年09月11日 占いカウントダウンから漏れていた・・・
 私は日々の占いを見るのが好きで、毎朝数箇所のページをチェックしている。
まあ、ヘビーな占いサイトに深くはまることもないのだが、日々の占いチェックはちょっとした心のサプリメント的な要素としていつも楽しんでいる。

 そのうちの一つに有名なフジテレビの「めざましテレビ今日の占いCountDown」があるのだが、日本にいた頃はともかく、現在上海に住んでいる自分は当然生放送なんぞ見られるわけもなく、サイトから順位チェックをして結果に日々一喜一憂している。
 で、今朝もいつものようにチェックしようとしたところ、なんといくら探しても私の星座がない!
私は司会の大塚さんと同じ「てんびん座」なのだが、なんと順位の中にはどこにも無かった。
 よく見ると3位と4位に「おうし座」が二つ並んでおり、おそらくこれはサイト運営者のミスで、実際にはこのどちらかで運勢順位としてはまあまあ良いほうである。
 しかしこの順位の中から漏れている時点で「運が悪い」ような気がして、上位という気分も吹き飛んでしまった。
最下位にランクされていたときのほうがまだ開き直れる気がするのに漏れているのは別のベクトルで落ち込む。
まあ今日はこんな一日なんだなと自分に言い聞かせ一日をスタートさせる。

めざましテレビ今日の占いCountDownサイト




2009年09月10日 仕事のメールはいつ捨てるか?
同じ会社でずっと何年も仕事をしているとどんどんメールが貯まる。
まあ大体は顧みることのない不必要なメールだが、時々掘り返されなければならない時が出てくる。
メールはいろんなことの証拠になりうるものであるし、いつ何時過去に出会った人に連絡を取りたくなるか分からない
故に、よほど極端にハードディスクに影響を与える程のメールでない限り基本的に仕事のメールは捨てられない。
 というか幸いにもPCのハードディスクの容量に比べたらメール一通の重さはカスのようなものなので、1kのメールを10万通溜め込んだところで1Gにも達しない。
 この時代100Gとかの単位のハードディスクが当たり前の時代だから、メールだけでハードディスクをいっぱいにするには気の遠くなるような時間がかかる。
もちろん電子データであるので、物理的容積が増えるわけでもない。
 故にハードディスクの容量から言えばメールの件数に関する問題はほぼ問題にならないといえ、それを理由にしたメール廃棄は必要ないことになる。

 しかしそれにも関らず、仕事のメールでも、いともあっさりと廃棄しているスタッフが時々いる。数字の単位が分かってないのか、単に綺麗好きなのか分からないが、用件が過ぎたメールは廃棄するそんな仕事ぶりを見ていると果たして大丈夫なのかとちょっと恐ろしくなる。
 99%はもう活用されないデータかもしれないが、過去のメールが必要とされるときは必ずある。
そんな1%のために、というかもしれないが、その1%が大きな利益を生む可能性があり、その1%が無いために信用を失ったり裁判に証拠不足で負ける場合もある。


 日本にいたときの会社では紙データでの保管の場合は容量的な限界があるため必要保管年限が定められていたが、どんなにあまり重要でない書類であっても最低でも1年程度の保管年限が定められており、書類やデータを保全することは仕事の基本であった。
 逆に言うとメールをあっさり捨てる人は過去の仕事を掘り返される恐さを知らない、仕事の基本が分かっていないような人のような気がする。
あるいは証拠隠滅のためのわざと消すという理由も考えられるが、証拠がなくなってしまっては本来勝てる裁判も勝てなくなるのでとてもプラスとは思えない。
 やはり仕事のメールは可能な限り捨てないほうがいい。



2009年09月09日 路上で食事は駄目。
先日の夜、天気が良くて風が気持ち良かったので、某ローカルの串焼き屋のお店に食べに行って、お店の人に机を出してもらい友人と二人で気持ちよくビールを飲んでいた。
 しかし途中で城管がやってきて、路上での飲食物提供は駄目だとのことで、結局店内へ移動させられることになった。
 なんだ、室内で食うならわざわざローカルに来た意味無いじゃんとか思いながら渋々店内に移動してみたが、案の定、店内は狭っ苦しい。しかも衛生状態だって路上と比べ各段に良いというわけでもなく、壁なんかが見えてしまう分だけ余計にみすぼらしい。自分自身ははそんな店内での食事でも平気ではあるのだが、この季節はやっぱり外で飲むほうがビールはうまい。
 万博を控えて、上海ではこういった衛生管理の悪い路上飲食はどんどん取り締まられているようだ。
でも屋外ビール好きの私にとっては、日本料理とか高級飲食店でなくともいいし、洒落た雰囲気など一切いらないので、ぶっきらぼうな食事を、屋外で気軽に飲み食いできる店があってほしい。
 されど今の上海の時流ではこういった店が減るばかりでちょっと寂しい。


2009年09月07日 無責任な前任者の後始末
日本の首相は過去2代無責任に職務を放り出したと言われるが、彼らにも同情すべき点は多々ある。
 小泉元首相の郵政改革路線の多難な続行を引き継いでしまった安倍晋三元首相。
そして安倍元首相が党のしがらみを優先した結果、参院選で敗北し、その状況の重圧に耐え切れなくなって職責を放り出した後にその責についた福田康夫元首相。
 そして福田元首相が衆参のねじれ現象による国会運営の難しさに職を投げ出した後に職についた麻生首相。
 麻生首相は本来衆議院解散の役割を担って首相の責についたはずなのに、前任者のつくった無責任なイメージを払拭できず、結局解散を先延ばしにした結果先の衆議院選挙の大敗北を招いてしまった。
 いずれも前任者の負の遺産に振り回され、結果自らも無責任な状況を作り出してしまった構図となっている。

 しかし、どんな場合でも物事を引き継ぐ場合は必ず前任者の負の遺産は存在する。プラスであったりゼロからスタートできる場合はほとんどない。何故ならば状況がプラスで有るならば前任者が辞める必要はなかったからだ。
 このことは今回ほぼ首相に就任することが決定している民主党の鳩山代表にも言え、自民党や麻生首相が残した負の遺産、例えば補正予算でばらまいてしまった予算の財源は国の借金として残っており、新任の鳩山さんがどれだけその予算の不当性を訴えてみたところで、既に国会という正式な手続きを踏まえて執行されてしまった以上、麻生首相個人から取り戻せるものではなく、またそれらが無かったものとして国政運営をスタートできるわけでもない。結局はその悪い状況をそのまま引き継がざるを得ない。

 しかし悪い状況を無責任な前任者のせいにしたところで、何の進歩が生まれるわけではなく、その前任者の負の遺産を片付けることから後継者の仕事は始めなければならない。
これはどんなポジションでも通る道で、やり通せなければ結局は自分も無責任のドミノ倒しの中に並んでしまうことになる。
 このドミノ倒しを止めるには前任者の負の遺産もあわせて背負うという相当な意思と覚悟が必要で、引き受けたポジションの前任にどんな無責任な人がいようとも、自らがその後始末しなければ結局は何も始まらないし、そういった意味で職責を放り出した2代の首相は就任時に負の遺産への意識が足りず、プラスの面にだけ目が行き過ぎて負の遺産の整理を怠った結果の本人の無責任を生んでしまったといえる。


 今回の政権交代によって就任する予定の鳩山次期首相にとっては、前首相・前政権与党が築いてしまった相当の負の遺産を引き継がなければなならいと思うが、そこを解決できなければ結局前には進めないと思われるので国民のために是非頑張っていただきたい。




2009年09月04日 日本料理でよくある食い合わせ
 上海の日本料理屋の昼の定食を頼むと、日本の常識では食い合わせが悪いといわれる組み合わせが平気で同じ盆に登場したりする。

その代表的なものが「天ぷら」と「スイカ」である。
 メインで頼む天ぷらのほうは仕方ないにしろ、店側がサービスのつもりで出すスイカのほうは配慮が足りないといわざるを得ない。
実際に、天ぷらとスイカは水と油で消化に悪く、胃の働きを悪くすると言われている。
 しかし、食い合わせに関しては店のことばかりを責められるわけではない。
上海の日本料理屋で、夜の食べ飲み放題でどんどんいろんな種類の料理を頼むとき、その中にも食い合わせの悪い組み合わせが混じることがあり、自分で気をつけなければ食い合わせによってお腹を壊したりすることもありうるからである。
 例えば、天ぷらと氷水などの冷たい飲料、あるいはスイカなどはかなりの確率で同時に口にしている。
 そんな食い合わせを自ら行っておきながら、後で胃の調子が悪くなったりお腹を壊したりすると中国の衛生事情のせいにして「あの店の食材は腐っている」と店の悪口を言ったり中国はやっぱり駄目だと嘆く人が結構いる。
 確かに上海の食料衛生事情は日本に比べて良いとは言えないが、上海の日本人が頻繁にお腹を壊す理由は必ずしも衛生状態のせいばかりとはいえない気がするのである。
 ネットで調べたところ、悪い食べあわせには「蛸と蕨」、「胡桃と酒」「蟹と氷水」などもあり、これらも日本料理の食べ飲み放題の中身に含まれていれば誤って食べてしまう可能性も大いにありうる。
 またビールとスイカも相性がよくないようで、上海に来た日本人がわたり歩く日本料理―KTVのルートで必ずといってスイカは登場し、ここに上海蟹などの蟹とビールが組み合わせれば、体に与える悪影響は大である。ちなみに蟹と氷水は体を冷やすのでよくないとされている。


 はじめて上海を視察に訪れて、食事に気をつけたはずなのにやっぱりお腹を壊したり体調を崩したりしてしまい、上海の衛生事情に疑心暗鬼になってしまった人はもう一度自らの食行動を振りかえって欲しい。
 ビールとともにスイカをばくばく食ったりしてなかったか?蟹を食べながら冷たいビールをグビグビ飲まなかったか?夏の暑さに負けてペットボトルの水をがぶ飲みしなかったか?そんなことをすれば日本にいても体を壊す食行動なのである。
 つまり上海では衛生状態への警戒も必要だが、食環境がある意味安く恵まれているだけに自らの食行動についても自戒が必要なのだ。

 ちなみに、一般に食い合わせの悪いとされる鰻と梅干だが、Wikipediaの記載によると「ウナギの脂っこさと梅干しの強い酸味が刺激し合い、消化不良を起こすとされた。ただし実際には、酸味が脂の消化を助けるため、味覚の面も含めて相性の良い食材である。」とのことである。

 食べ飲み放題の店では、日本ではありえない価格で色んな贅沢な組み合わせが食べられるが気をつけないと思わぬ落とし穴にはまるということである。


2009年09月02日 兼業副業の覚悟
 日本のほとんどの会社が就業規則で兼業の禁止がうたわれていたと思うが、中国へ来て知り合いの何人かが幾つかの仕事を兼任していたので、中国の法律はそのあたり寛容なのかと思っていたら、昨日某ビジネス記事読んでみたところ、やはりそうでもないらしく兼業副業は会社が認めない限り原則禁止なのが方向性らしい。
 特に責任者レベルの総経理や高級幹部が兼任することを中国の法律は厳しく制限している。業務情報の流出の危険性防止もさることながら、複数の会社の幹部を兼務していたのでは、肩書き上で責任者となっていても事実上の責任をもった管理が出来ないというのが中国の法律姿勢のようだ。
 考えてみれば当たり前のことであり、日本のように一人の人間がいろんな部署やいろんな会社の責任者を兼任することのほうが、責任という概念に対して寛容すぎるというか甘い部分が見うけられる。

 日本は極端な場合、一人の人間がかなり多くの組織の責任者として名前を連ねている場合があるが、結局はそんなにたくさんの管理や責任など取れるはずもなく、名誉責任だけで実質は無責任状態なのが実情である。
 なら管理者でなければ兼業は時間の有効活用としてアリとも考えられなくは無いが、やはり一つのことに集中していない状態にはかわりなく、両方の仕事に対して同様の集中力を発揮できないなら兼業はやめたほうがいい。

 実は私も日本にいるとき平日働いていた会社のほかに、休日アルバイト的に結婚式場での音響操作の仕事を4年ほどしていた。もちろん平日の会社は兼業を禁止していたが趣味と実益とその当時の諸所の事情もあって週末は毎週結婚式場に通った。
 ここで私が非常に気をつけたのは、そのアルバイトのことが平日の会社にばれないようにすることはもちろんのこと、それぞれの仕事がもう一方の仕事に影響が出ないように気をつけたことである。時間の有効活用といいながら、兼業をすることによってどちらかがもう一方の仕事に影響を与えては元も子も無くなる。
 幸いなことに平日の仕事はヘビーな仕事ではあったが出張がほとんどなかったので残業があっても平日の間だけ頑張っていれば休日出勤する必要はなかった。


 逆にその音響のアルバイトも、同業他社の仕事に比べると給料は安かったのだが、その会社は指定された披露宴でその時間だけ仕事をすればよく、事前の打ち合わせや音楽の編集など余分な時間を取られることが無かったので、私にとってはとても都合良かった。隠れてやっている手前もあって平日の仕事の時間にその仕事が侵食してきては困るのである。

 ただ、そうはいっても休日の仕事に信頼を得るうちに、土日の2日で3本、4本と多くの仕事が入るようになると、疲れがたまり月曜の朝が辛くなったこともあった。 でも、そこは気合で乗り切り、休日の仕事の疲労を理由に月曜日に休んだことは一度も無かったはずである。一度だけ3連休で7本という超ヘビーなスケジュールをこなした時があったがその時も月曜の仕事は滞りなくこなした。
 まあ当たり前といえば当たり前だが給料をもらっている以上どちらもの仕事もプロの端くれとして責任がある。
 兼業という中途半端なことをする以上、両方とも人並み以上の結果も出す必要があり、どちらかが月並みだったり中途半端だったりしては兼業までして両方のプロをする意味がない。「私はもう一つの仕事があるから、この仕事は出来ません」などという理由が通用するわけが無いからである。
 兼業副業はお金の面で魅力な面もあるが、許可されていようがいまいが、よほどの覚悟とやりぬく意思が無ければ両方のお金と信頼を失ってしまう可能性がある諸刃の刃であるので志す方は注意したほうがいい。



2009年09月01日 嘆く前に手は尽くしたのか?
 今回の選挙において大量の民主党議員が当選した代わりにほぼ同数の与党議員が落選した。
 落選した議員はもちろん落胆しているだろうし、嘆いているに違いない。
 しかし伝わってくる落選者のコメントを見ると、「何か分からない風が民主党に吹いていて、それに勝てなかった」といったような敗因をつかみきれていないコメント記事を多く目にする。
 これを聞いて、ああ彼らは落ちて当然だなという気がした。
 何が悪くて何が敗因なのか全く分析できていないのである。逆にその分析さえ出来ていれば、有権者の心理や意向を汲み取って選挙に勝つことが出来たかもしれないなと私は思う。
 そんなものどうやって知れというのだというかもしれないが、世の中で頻繁に世論調査やアンケート調査は行われており、有権者の意向を知りうる場はいくらでもあるのである。
 にも関らず、結局落選した議員はそういった状況を分析していないのか、知ってても自分の主張を通せば何とかなると思っているのか、状況に対して何の対策もなしに投票日を迎えて落選という結果を招き、「何か分からない力と戦った」となってしまうのである。
 つまり私は今回の選挙の結果は立候補者個人の努力不足も多分にあり、民主党の勢いや麻生総理のせいにばかりにするのはいかがなものかと思うのだ。本人にまだまだやるべきことがあったはずだ。


 また議員に限らず一般の人の中にも、状況が悪化してもろくに分析をせず、諦めがいいというかただ嘆くばかりの人がいる。
 そういう人を傍から見ていると、状況分析どころかろくに手を打とうとせず、ただ状況悪化におろおろしている。確かに手をいくら打ったところで焼け石に水の場合もあり、状況の打開にはならない場合もあるが、多くの場合、嘆く前に打つ手尽くす手はいくらでもあるように思う。打てる手は一つじゃないし、一人で考えて分からなければ協力者と一緒に知恵を絞るべきなのに、ただただ悪い状況を嘆くだけでほとんど何もしない。
 何もしなければ何も変わらないのは当たり前で、悪い状況に遭遇したならば、まずは嘆く前に冷静になって尽くせる手は無いかよーく考え、思いついたらどんどん行動すべきであろう。もがいているうちに活路が見えてくる場合もある。
 とにかく嘆くヒマがあったら状況を分析して手を尽くすべきである。やるべきことをきちんとやっているかよく考えるべきである。



プロフィール

1971年千葉生まれ。大学時代は水戸で過ごす。
高校時代テレビで見た高泉淳子に影響され演劇の世界に踏み入れ、以後アマチュア劇団で舞台音響専門として過ごす。就職は一般企業にするものの、趣味が高じて休日にブライダルで音響活動を続け500組近くのカップルを見届けてしまう。
自身は無類のクラシック音楽好きで日本時代は年間120本以上のコンサートに通った時期もある。
 また旅好きでもあり、日本47都道府県はもとよりイギリス、フランス、スペインなど舞台を求めて世界を旅した。
 数年前一つの恋がきっかけで中国語を学び始め、上海に渡ってきた。
まったくの新天地で日々悪戦苦闘中。

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