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2011年03月17日 中国のひどい報道、東電社員を死の戦士と呼び7割が死ぬとも
今回の原発の中国のニュースを見ていたらあまりにも酷い内容の報道が多く、ちょっと腹が立った。
 確かに、連日不安定な状況の続いている福島原発の現状であり、今後も予断を許さない状況であることは確かだが、少なくとも今の時点では政府の言葉を信じれば多少の放射能漏れはあっても、僅かばかり健康に影響があるかもしれないといレベルのものであって、いますぐ生死に関わるような深刻な状態を迎えているわけではない。

 しかし今回見つけた報道は、そんな正確な情報分析もできずに、ただただ恐怖を煽って注目を浴びようとしているとしか思えない報道であった。

 その報道によると今回50名の社員が勇敢な死の戦士として現場に残り、現場の状況の沈静化にあたっているとし、彼らと連絡を取っている人物がインタビューに答えた内容として、「私の友達が彼らの中におり、今回のことは彼らの仕事上の責任であり、彼らは死を恐れていない」と伝えて彼らを英雄と祭り上げている。
 同時に専門家の話として、この50人が今回のように長時間強い放射性物質を浴び続けた場合、70%が2週間以内に死亡する可能性があるなどと、現状を認識していないKY極まりない報道がなされている。
 おまけに東電がこの死の戦士の名を明らかにしていないとし、日本のメディアが彼らを無名の英雄として報道しているとも書いており誤解も甚だしい。

 こういうものを見てしまうと中国の報道がいかにいい加減な記事を流し続けて、誤った認識を中国人たちに植え続けているかがよくわかり、そういった秩序のない誤情報が生む誤解に憂慮せざるを得ない。




2011年03月11日 行く人いるのか?海外ツアーの当日駆け込み募集
先ほど、街を歩いていたら某旅行会社の店内の電光掲示板に表示されてある広告に目が止まった。


「カンボジア・アンコールワット3泊5日、本日夕方出発1750元!」とあった。

なぬ?今日の夕方だと?

そんな無謀な募集にちょっと驚いてしまった。
お金の面はともかく、そんな突然に海外旅行ができるような暇人はそう多くは有るまい。
 しかもお昼に申し込んで夕方出発じゃ、まず荷物が満足に準備できるはずもないだろう。

見たのが昼の12時半であり、飛行機の出発が18時だとしたら空港には16時半にはつかねばならないし、そうすると市内を15時半に出発しなければならない。そうなると手続きと荷物準備に使える時間は3時間程度。
かなりキツキツだ。
途中ちょっと渋滞にでも巻き込まれたらパーである。
 いくら無鉄砲な人が多い中国人だからといって、そんな無謀なツアーに参加できる人がいるのだろうか?
 ちょっと驚きのツアー募集の広告である。恐らく何らかの都合で欠員が出たり人数が足りなくなってしまったのだろうが、それにしても日本じゃきっと諦めて募集しないだろうし、この中国の旅行会社とてそんなに過大な期待をしているわけでは無いように思う。
 それでも「まずやってよう」と行動してしまうのが中国らしいといえば中国らしい。


2011年03月03日 中国でも何故か3月3日は耳の日
毎日携帯に送られてくるニュースを見ていたら、今日は中国の「全国愛耳日」だという。

あれ?

そういえば日本でも確か今日が「耳の日」であった。

ただし、これはウィキペディアによると
「1955年日本聴覚医学会が創立し1956年に社団法人日本耳鼻咽喉科学会が制定した記念日」となっており、その制定理由は「3の字が耳の形に似ていること」と、「み(3)み(3)の語呂合わせから」となっている。

 つまり日本が制定した理由は「3」という数字の形と、発音から来ていることになる。
日本のこの由来から言えば、中国のそれはどもうその制定理由が当てはまらない。
中国の「三」は[san1]と発音するのであり、中国語の耳の発音[er2]とは結びつくものが無い。

 どちらかといえば「二」の発音[er4]が近いので2月2日のほうがいいような気もする。しかしこの時期には中国は春節が来る確率が高いので、記念日として活動を行なうには日がよろしくないかも知れないという事情もある。

 まあ漢数字の「三」ではなくアラビア数字の「3」を世界共通としてみれば、形から耳ということは共通であるとも言えなくもない。

 ちなみにこの中国の「全国愛耳日」は百度百科によると1998年設定されたとはあるが、何故この日に制定したのかという理由は見当たらなかった。

 まあトドノツマリ、時系列から考えれば日本の「耳の日」をぱくったのではないかという推論が容易に成り立つ。
 もちろんそうはいっても、他のパクリと違ってその制定趣旨にケチをつけるものではない。

ウィキペディアによると、日本の「耳の日」の制定理由は
「一般の人々が耳に関心を持ち、耳の病気のことだけではなく、健康な耳を持っていることへの感謝、耳を大切にするために良い音楽を聴かせて耳を楽しませてあげるために、あるいは、耳の不自由な人々に対する社会的な関心を盛り上げるために制定された。」
とあり、非常に意義のある制定であり、音楽好きの私としても耳は大切にしたいのでその趣旨は設定日がいつであれ、大いに賛同するものである。
 中国の「全国愛耳日」にもおおよそ同じような趣旨が謳われているようだ。

さらにウィキペディアには
「3月3日は三重苦のヘレン・ケラーにアン・サリヴァンが指導を始めた日であり、電話の発明者グラハム・ベルの誕生日でもある。」
 ともあり、この日はそれなりに由緒正しき日のようで中国がこの日を「全国愛耳日」に定めることは何ら恥じる部分がない。

 ただやはり、制定理由がはっきりしないってことはやっぱりパクリったってことなのかなぁと思ってしまう面がある。
 まあ例え日本を真似たのが事実であったとしても、日本を真似たと言えないのが中国人の面子なのであろう。

とにかく今日は中国でも耳の日である!

 


2010年12月28日 文化遺産にすがる中医学の価値?
 ちょっと前のニュースになるが、中国の伝統的学問とされている中医鍼灸が人類無形文化遺産リストに登録されたというニュースが流れた。
 中国国内のニュースではこのことに関して、これで中医薬の世界的普及に拍車がかかると喜んでいる向きもあるようだが、私としては「はて?」と思う。

文化遺産に指定されて、世界的普及??

物凄い論理の飛躍に笑ってしまう。

そもそもよく考えてみて欲しい。
認定されたのは「遺産リスト」である。
動物で言えば絶滅危惧種と指定されたのと同じようなものである。

 つまり、放っておけば滅んでしまうかも知れないから皆さんで後々まで大事に保護しましょうというのが、この世界遺産のリストの趣旨である。
そんなところに自ら申請するなんぞ、私たちは競争力がないから皆さんで守ってくださいとすがりついて頼み込んでいるように見える。

 よく西洋医学と東洋医学、あるいは中医学などという対比の言い方をされ、西薬と中薬はどっちが良いかなどという話題も中国国内では良くされる。
しかし、そもそも人の命や健康を考えるという意味において医学に西洋も東洋もあるはずもなく、それをことさら強調して差別して競争意識を働かしているの中医学のほうである。
 
 それに加えての今回の文化遺産申請である。
中医学に関わる人たちは今回の認定を世界に認められたと喜んでいるらしいが果たしてそれはどうなんであろうかと思ってしまう。私から言わせれば、世界的普及どころかもうすぐ滅びそうだと認められてしまったのが今回の認定であるような気がする。もしそれを喜んでいる人たちがいるのなら全くおめでたい頭としか言いようが無い。

よく考えてみて欲しいが、現在西洋医学とされている分野を学んでいる人間が、自分の学んでいる医学を後世まで残したいから「人類無形文化遺産リスト」に申請するといったらどう思うであろうか?
 特に先進の研究分野にいる人間は、そんなカビの生えそうなレッテルを貼らないでくれと思うのではないだろうか?
日々進歩している医学の分野においてそんな時間が止まったような評価は必要なく、寧ろ邪魔だと思うような気がしてならない。
そんな無意味な保護をされなくても医学の分野は成長を続ける、そう考えて日々研究開発に切磋琢磨しているに違いない。(もちろん研究開発費は必要だろうが、、)

私自身は中医学といわれている分野の考え方についてそれ自体を蔑むモノではないが、世界遺産という大義名分にすがりつき、それを権威主義的に名誉を振り回す人々の勢力の姿には退廃的な印象を感じてしまう。

 まあ今回の遺産リスト申請には、韓国医学との東洋医学の宗主国争いの中に生まれた産物といった面もあるようだが、結局はそれ自体がナンセンスである。
 そんな過去の起源で争っているようでは結局未来の進歩は無く、それこそ保護されなかったら滅んでしまうだけである。
 もし現在の西洋医学の社会の中でそんな過去の起源をやっきになって争っていたら、きっと笑われてしまうであろう。そんな中医学などという言葉にアイデンティティを感じすがっている暇があったら、もっと人の命そのものに真剣に向き合って欲しいものである。

 中医学の看板や権威にすがるといったそんなアマチュア根性を、どうも今回の世界遺産申請には感じてしまう。
 そんなアマチュアな人々に果たして人の命が守れるのだろうかと現在の中医学関係者の姿勢にはどうも疑問を感じざるを得ない。


2010年12月25日 まだまだ上海③「当たらない中国の天気予報」
 ニュースや天気予報では昨日のクリスマスイブから今日にかけて雪の天気予報が出ていて、上海では「ホワイトクリスマス」の期待が高まっていたが、雪どころか雨も見えず全く空振りに終わった。

 確かに気温は下がり非常に冷え込んだが、ただ寒い天気と雪景色ではエライ違いで、少なくともクリスマスというこのタイミングに於いてその差は大きい。
全く何の根拠を持って雪などという予報を出したのだろうか?
 どうも今回は気象予報官の期待値が含まれた予報だったような気がしてならない。

 そもそも一般人向けの天気予報なんぞ、もし外れたとしても彼らはほとんど責任を問われないので、演出でちょっとした手心を加えてもいいだろうと思っていたのかも知れない。
 或いはクリスマス商戦の活性化を目論む流通業界から袖の下があって、ちょっとこういう予報を出してくれないかという働きかけがあったとしても不思議ではない。
 日本人から見たらそんな馬鹿なと思うかも知れないが、ここは中国であり、広州アジア大会のプロデューサーが自分の娘を出演させるくらいだから、何があってもおかしくないのがこの国である。

 まあそんな冗談はともかく、中国に比べると日本の天気予報精度は非常に高いと感じざるを得ない。中国の都市でさえ国内の天気予報より、日本のYAHOOを見たほうがよほど正確だ。
例を挙げると昨年夏の皆既日食の時、中国の予報で重慶は雲が多いと予想していたが、日本の予報は晴れと予報していた。
実際にその日は見事晴れて日食が見えたという。
それくらい日本の予報技術は高く、逆に中国の予報は当たらない。

 何が違うのか正確なところはわからないが、少なくとも日本の気象観測体制は驚くべき物があり、物凄い予算をかけて気象観測をやっていることは知られている。

 気象衛星に始まり、全国に散らばる気象台や観測所、1300箇所もある無人気象観測システムのアメダス、さらには海洋気象ブイやラジオゾンデなどあらゆる方向から観測が行われており、その膨大なデータの積み重ねがあの精度の高い気象予測をしている。さらには気象専門会社などもあり、桜の開花予想なども含めてかなり正確な予想を出している。
 もちろんその体制を以ってでさえ予報は時々外れるので、いかに気象予測が難しいということではあるが、中国の予報精度と比べればやはり差は大きいと感じる。

 中国の気象監視体制については現状を知らないので迂闊なことは言えないが、この広い国土で日本のアメダスのような密度で観測を行っているとは到底思い難いし、中国人の一般的な性格を考えても気象予報のような緻密なデータ分析と経験値の積み重ねが必要となる作業に向いている人が多いとは思えず、そんな面からも中国人の気象予報官による予報が、あまり精度が高くなさそうだというのは肌で実感する。

 まあその予報を受け止める市民もやはり中国人なので、天気予報などアバウトにしか捉えておらず、緻密な予報精度など求めていないのかも知れない。

 また報道の方法にも問題がある。先日の雪は「60年ぶりの大雪」という報道がされていたが、2年前に沿岸部から内陸部にかけて降った大雪の記憶が鮮明な自分にとっては「何が60年ぶりなものか」と思ったが、よくよく記事を見ると12月に降った雪として60年ぶりの大雪だったようである。事実として間違ってはいないのかも知れないが、やはり報道としてはちょっと大げさで、私の印象とはやはり一致しない。

 このような表現をオーバーにしたがる中国人の性格と、その他中国のあらゆる面でのアバウトさが重なって、昨日の「ホワイトクリスマス予報」が出たのかも知れない。
 まあロマンチックな気分に浸りたい気分は分からなくはないが、やはり天気予報は正確なのが一番だと思っている。 


2010年12月01日 おきて破りの左側通行の地下鉄10号線
昨日地下鉄10号線が虹橋空港まで開通したとのニュースを聞いて、「あること」を確認したくて仕事後に虹橋空港まで行ってきた。
「あること」とは虹橋空港第2ターミナルの地下鉄駅にある真ん中の大きなプラットホームのことである。

先日野暮用でこの駅に行ったときに、2号線のホームから覗けるこの中央の大きなプラットホームがとても気になった。
 両側から列車に乗れるような構造になっていたのだが、手前が2号線でホームの反対側に見えたのが10号線であろうことは容易に想像がついた。
まあこれ自体は普通の駅の風景であるのだが、気になったのはこのホームにあった行き先表示板である。
 実は2号線と10号線のホームが並んでいるにも関わらず、この真ん中に挟まれたホームの行き先表示板には「浦東空港」と「新江湾城」で、両側とも市内方向に向かう列車の乗り場表示になっていた。
空港から市内へ向かう客は同じホームで捌こうという目論見であることは想像に難くない。

しかしである。

2号線と10号線を地図上で確認する限りでは、この両方の行き先駅の方角は、虹橋空港から見て東側ということであるから、恐らくこのホームに停車する両側の列車は同じ方向に向かうことになる。
そしてその中央ホームの向こう側に標準タイプのホームがあり、その向こう側にも列車が止まれる構造になっているようであった。
恐らく10号線の逆方向の列車、つまり西の虹橋火車駅へ向かう列車の乗り場である。

とすると、、中央の2線は東へ向かう列車、外側の2線が西へ向かう列車用という構造ということになる。。。。

あれれれ?



そう、鋭い方はお分かりかと思うが、この構造では10号線は上下線が逆で、通常右側通行が常識の中国の鉄道において、この10号線は左側通行の形を取ることになる。

幾らルール破りが日常茶飯事の中国とはいえ、上下線の左右を逆転させて地下鉄を左側通行させるようなそんな掟破りが行われるのであろうか?
そこを確かめたくて今晩わざわざ行ってきたのである。



結論から言うと、10号線の今回開通した区間では、予想通り掟破りの左側通行が行われていた。
真ん中の大きなホームはまだ供用を開始していなかったが、10号線の中央側の線は東の市内方向に向かう列車用だった。

つまり10号線では左側通行で運営していることになる。
そして虹橋火車駅まで10号線に乗って確かめてみたが、この左側通行の区間は続いていた。虹橋火車駅のホームも左側通行の構造であり、通常の地下鉄とは逆方向に列車が停車する。
さらにこの左側通行がどこまで続いているのか気になって市内方向へ10号線に乗ったところ、上海動物園駅で通常の右側通行の配置の駅になった。
どうやら第1ターミナル駅と上海動物園駅の間に「ひねり」が入って上下線の配置が入れ替わっているらしいことが判明した。
 
この左側通行、幾ら地下鉄だから周囲や対抗列車があまり見えないとはいえ、運転士などは気にならないのであろうか?
人間的感覚から言えば、この上下線入れ替えのひねりはかなり違和感があると思うのだが、いずれ無人運転も計画されている地下鉄10号線である故に、人間的な感覚は些細なこととして扱われているのかもしれない。

 ただ、乗員はそれでよいかもしれないが乗客にとってはちょっと厄介であり、慣れで行動してしまうと間違った方向の列車に乗ってしまう可能性を孕んでおり、そういった意味ではあまり人に優しくないのがこの10号線のような気がする。



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2010年11月28日 3Gへ番号変更なしで昇格できたが。。。。
この話題、先日ブログを欠いて以来それっきりになってしまったが、結論から書くと聯通の131、132、156の番号の場合手続き費用なしで、3Gへ変更が可能だった。
しかもSIMカードの交換なしである。

しかし、この3G昇格については、まあ成功はしたもののその間の顛末にいろいろバタバタがあった。

 実は先日ブログを書いた翌日にすぐに家の近くの営業所に行ってみた。
(もう2週間前のことだ)
営業所の人に2Gの携帯を3Gに昇格したいう意思を伝えると、
「ああそれは電話で自分で直接かけてくれ」とあっさり言われてしまった。

なんとぶっきらぼうな対応だろうかとおもったが、まあそんな中国人の対応にはこちらも慣れっこになっている。
家に戻って改めて電話をしてみた、。

 実は現在聯通には日本語サービスがあった。まあこのくらいの申し込みのことなら中国語でも申し込める自信はあったのだが、複雑な専門用語を出されたら敵わないのでちょっと弱気に日本語対応を選択して申し込んでみた。

そして日本語対応オペレータにこちらの意図を伝えると、なんと、
「その手続きは電話ではできません。営業所へ身分証明書かパスポートを持って手続きしに行ってください」
と言われた。

おいおい、言ってることが矛盾してるじゃないか。全然サービスの統一が取れていないぞ!
営業所で電話で手続きしろと言われたことをいってみても、「とにかくこちらでは対応できません」の一点張りで電話を切られてしまった。
まったくひどい対応だ。
まあサービスの質の悪さにも腹は立つが、とにもかくにも手続きが進まない。

これで手詰まりだ。 うーん、。。


 仕方なくもう一度、今度は別の営業所へ行ってみた。
改めて同じ要望を伝えると、やはりまたもや自分で電話で手続きしてくれとの対応。

この回答に、さすがの私もちょっとキレ気味になって、
「営業所では電話しろと言われ、電話したら営業所に行けといわれ、いったいどうなってるんだ!」と文句をつけた。
すると、ようやく窓口のスタッフも状況を理解したのか、私の代わりに該当の案内センターに電話をかけてくれた。

結果ようやく話が繋がったようで、何とか手続きが開始された。
そして対応スタッフにどのコースにするのか問われ、最小限の66元のAコースをお願いすると伝えた。
その窓口スタッフもAですねと念を押されて確認されて電話の先のオペレーターに伝えてくれた。

 ようやく申請処理が終了し、24時間以内に手続きが完了します、と伝えられた。
この間、身分証としてパスポートはスタッフに見せたが、書類記入などは一切無く、終わってみればラクチンじゃんとこの時点では思った。
しかしそれが間違いであったことにこの後気づくことになる。

 そしてその場を離れて1時間後くらいにサービスセンターが作業完了通知のショートメールが届いた。
「お、作業完了か」と喜んでメールを開いた。
するとなんと、Aコースで申し込んだはずの料金コースが何故かBコースで通知が来た。

これは困る。
料金は一緒だが、中身のサービスバランスがまるで違うのである。
私は電話通話よりデータ通信を増やしたかった。
さっそく再びサービスセンターに抗議の電話をかけた。
「お客様のお気持ちはわかりますが、書類もなく証拠も無いので、もう変更できません。仕方ないです」
おいおい、なんという言い草であろうか?

こちらにはなんのミスも無く、オペレーターが勝手に間違えたのにである。申込書類がないのがこんなところで仇になってしまった。
 しかもどうしても変更したければ、翌月まで待つか、もう一度66元引き落とせば可能だという。
 そう、この時点で既に月の固定費66元が引き落とされていた。
 全くもってそんな理不尽な矛盾だらけの対応には納得できなかったので、「そっちで検討して翌日にもう一度連絡をくれ」といってその場は電話を切った。

そして翌日、午前中にこちらの抗議が利いたのかAプランへの手続き中だというショートメールが入った。なんだやればできるじゃんとこの時点では思った。

ところがである。続けて今度はチャージ料金不足の通知が届く。
おいおいどういうこったい?
 どうやら、先方は再変更の手続きを行っているようで、再変更のための66元の引き落としが必要になったようだが、チャージ金額が6元ほど不足していた。
こちらも2か月分の固定費が請求されるなんぞ想定していなかったため、余分にチャージしていなかった。
 本来なら払う必要のない今月の66元だからである。
 しかしこの時点で先方からは説明の電話はなにも来なかった。

 そしてまた再び聯通の営業所に携帯を持ち込んで説明を求めた。
しかしそのとき対応したスタッフは状況を理解できなかったようで
「特に問題ない、あなたはすでにAプランだ」と言って来た。

もうこの窓口スタッフに何を言っても無駄のようであった。サービスという概念に対する理解度が全く不足していた。
 いくら説明しても拉致があかなくなりつつあったので、こちらももう諦めの境地になった。もう仕方なくなってその場で100元のカードを買って再チャージした。

するとすぐにショートメッセージが来た。Aプランへの変更完了である。
 この時点で、プラン設定そのものは完了したことになるが、結局は2回分の月固定費が引かれた状態になった。

もちろんその状況に納得するはずも無く、さらにもう一度サービスセンターに電話をして状況を説明した。
すると今度のオペレータは状況を理解したようで、「おかしいですね、対応します」と言ってくれた。
 電話を切ってしばらくすると66元分がチャージされた旨のメッセージが来た。
つまりダブっていた分の返金が行われたようである。これでようやくこちらが最初に意としていた状況になった。

 実にこの件ひとつで丸2日かかった。

ということで無事3Gへ昇格した。

とキャリアへの問題はここで解決したものの、電話関連ではこのあとも躓くことになるのだが、まあその話はまた次回。

あ~疲れた。。。


2010年11月03日 肩書きをつけた講演士
 最近、セミナーなどでよく講演する人の肩書きに疑問を感じることがある。
○○博士、○○士、○○専門家etc,,,
しかし、特別な賞などの受賞記念講演等の場合を除き、頻繁にこれらの講演活動を行っている方の肩書きは実は講演業・講演士が正しいのではないかと感じるときがある。
 つまり、○○博士というのは例え嘘ではないにしろ、本業として成り立っていない、つまり彼らにとってその肩書きは実はライフスタイルにおいての本業ではなく、講演やセミナーでお金を稼ぐための看板道具ではないのかと感じるのだ。

 我々の普通の感覚からすれば、本来本業に集中していれば講演活動など忙しくて滅多に出来ないと思われるのに、かなり頻繁に講演活動を行っている○○博士はかなり多い。
 結局彼らの本業は○○博士ではなく講演士なのだ。そういうタレントでもないのに露出の多すぎる人は、彼らの本業の面で活躍をもう一度見直したほうがいい。そういった講演活動が忙しい人は、本来のその肩書きの職業に集中できていないはずだ。

 そういった肩書きを商売道具にした講演士が最近世の中にはびこっている。
 そのような彼らをありがたがり、ヨイショすることまた愚かなること然りである。
 大きな肩書きをもとにセミナーで語る人、実はそれらの肩書きは単なる仮面かもしれないことを忘れないでおきたい。



2010年10月24日 鉄道切符、日本は運行日、中国は購入日が基準
 先日の話の続きだが、ようやく26日に件の高速鉄道が正式開通にすることになったと22日の報道で伝えられていた。実に4日前の発表である。切符もその日から発売になった。
 それでいて発売初日の発売は思わしくなかったとの翌日のニュースもあった。
まあ、発売当日の新聞で初めて報道されたのだから、切符を買いにいく計画を立てようはずもなく当然の結果であろうに思うのだが、実に不思議なこれらのニュースである。
 
 ところで日中の文化の違いというべきか、この切符発売に関して表現に不思議な差異があることに気がついた。

 中国の場合、今日から○日以内の切符を販売という表現をしている。日本の場合は例えばJRの指定席券の場合は1ヶ月前の当日という風に運行日を基準に発売日が設定されている。期間の長さの問題はとりあえずさておき、この表現方法は実に日中のものの考え方の差異を如実に表しているように思える。
 日本の場合、列車に乗って行動する日という予定がまず決まり、それに従って切符の購入行動するというのが通常の行動パターンになっているが、中国のこのシステムはどうもそうではない。
 購入日を基準として未来何日間の切符が買えるという条件設定は、目的地に行くことは決まっているが、その時点で行動予定日は確定しない。切符を購入する日がまず先に決まり、移動する日は切符の状況しだいということになる。
 つまり鉄道を使って移動するという目的は同じでも、日本人は目的地へ移動する予定日が先に決まり、中国では切符を購入する日が先に決まるということになる。



 まず予定を決めてそれにあわせて行動していく日本人と、今現在を基準に行動してその結果に未来が出来上がる現在の中国人、鉄道の切符だけ見てもその思考パターンは明らかに違う。

 もちろん、この発売期間の長さも日中の考え方の違いを表している。まあたった4日前とか10日前からの発売で済んでしまう(済んでないのかもしれないが)というのは、中国特有の状況であるというか、まだ鉄道を取り巻く状況が完全に発展途上国並であることを表している。
 少なくともヨーロッパの先進国は軒並み1ヶ月以上の期間が設定されている。何度も言うようだが普通の都市生活者にとってはたった4日前とか10日前では行動の予定が立てようがないのである。しかもいくら政府発表の辻褄を合わせるためとは言え、事前発表もなく当日の新聞で切符発売を知るといった状況は愚の骨頂である。

 残念ながら今の中国人にとって一ヶ月も一年も先の予定を決められないというのが生活の現状であって、決めていいのがせいぜい1週間か10日であるのが中国の行動習慣であり、その表れが鉄道の切符の発売日であるように思う。
 カレンダーすら翌年の祝日カレンダーが前年の年末にならないと決まらない中国。日本は前々年の年末には決まる。
 利用客や相手のことを考えもせず朝令暮改で済ませ、ルールがルールとして機能していない中国の状況がこんなところにも現れている。



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2010年10月14日 突然開通する高速鉄道
今月22日に上海虹橋駅と杭州駅を結ぶ高速鉄道が開通すると報道されているが、開通まであと1週間あまりとなった今日現在になっても、切符の販売どころかまだ時刻すら発表されていない。
 平行する在来線の切符の22日以降の切符が発売停止になったらしいから、開通することはほぼ確定的なように見えるが、実際に切符の販売が開始され、実際に運行開始されるようになるまでは本当に開通するのか半信半疑なのが中国の鉄道開通である。
 日本人からすると鉄道開通のような重要な節目は、何ヶ月も前から開通日が決まり、時刻表の発表が行われ、一ヶ月前から切符を売るという入念な準備を終え、万全の状態で当日を迎えるのが当たり前であるのだが、中国の鉄道開通はそうではない。
 高速鉄道に限らず地下鉄の開通についてもいつもこんな感じで、新聞報道で数日前にちょこっと発表が行われただけで、突然開通する。

 もちろんその路線の存在自体は、建設計画が事前から報道され知らされているので、まったく何もないところから突然開通するわけではないが、実際の開通日を聞かされるのは数日前で下手をすると前日である。
 こんなんでは旅行の計画を立てようもなく、開通直後に利用客が少ないといった嘆きも当然のように思うのだが、この習慣は中国版新幹線と呼ばれる高速鉄道が開通する現在になっても改まらない。
 日本のように切符の発売が一ヶ月前からではなく、最大でも10日前からの発売だというのが原因かもしれないが、それにしても時刻表くらい早く決定して欲しいと思うのだが、安全上の問題なのか、直前まで何が起こるかわからないので発表しないという中国流危機管理なのかわからなないが、とにかくこれが中国の鉄道の長年の習慣らしい。




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プロフィール

1971年千葉生まれ。大学時代は水戸で過ごす。
高校時代テレビで見た高泉淳子に影響され演劇の世界に踏み入れ、以後アマチュア劇団で舞台音響専門として過ごす。就職は一般企業にするものの、趣味が高じて休日にブライダルで音響活動を続け500組近くのカップルを見届けてしまう。
自身は無類のクラシック音楽好きで日本時代は年間120本以上のコンサートに通った時期もある。
 また旅好きでもあり、日本47都道府県はもとよりイギリス、フランス、スペインなど舞台を求めて世界を旅した。
 数年前一つの恋がきっかけで中国語を学び始め、上海に渡ってきた。
まったくの新天地で日々悪戦苦闘中。

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