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2011年03月03日 中国でも何故か3月3日は耳の日
毎日携帯に送られてくるニュースを見ていたら、今日は中国の「全国愛耳日」だという。

あれ?

そういえば日本でも確か今日が「耳の日」であった。

ただし、これはウィキペディアによると
「1955年日本聴覚医学会が創立し1956年に社団法人日本耳鼻咽喉科学会が制定した記念日」となっており、その制定理由は「3の字が耳の形に似ていること」と、「み(3)み(3)の語呂合わせから」となっている。

 つまり日本が制定した理由は「3」という数字の形と、発音から来ていることになる。
日本のこの由来から言えば、中国のそれはどもうその制定理由が当てはまらない。
中国の「三」は[san1]と発音するのであり、中国語の耳の発音[er2]とは結びつくものが無い。

 どちらかといえば「二」の発音[er4]が近いので2月2日のほうがいいような気もする。しかしこの時期には中国は春節が来る確率が高いので、記念日として活動を行なうには日がよろしくないかも知れないという事情もある。

 まあ漢数字の「三」ではなくアラビア数字の「3」を世界共通としてみれば、形から耳ということは共通であるとも言えなくもない。

 ちなみにこの中国の「全国愛耳日」は百度百科によると1998年設定されたとはあるが、何故この日に制定したのかという理由は見当たらなかった。

 まあトドノツマリ、時系列から考えれば日本の「耳の日」をぱくったのではないかという推論が容易に成り立つ。
 もちろんそうはいっても、他のパクリと違ってその制定趣旨にケチをつけるものではない。

ウィキペディアによると、日本の「耳の日」の制定理由は
「一般の人々が耳に関心を持ち、耳の病気のことだけではなく、健康な耳を持っていることへの感謝、耳を大切にするために良い音楽を聴かせて耳を楽しませてあげるために、あるいは、耳の不自由な人々に対する社会的な関心を盛り上げるために制定された。」
とあり、非常に意義のある制定であり、音楽好きの私としても耳は大切にしたいのでその趣旨は設定日がいつであれ、大いに賛同するものである。
 中国の「全国愛耳日」にもおおよそ同じような趣旨が謳われているようだ。

さらにウィキペディアには
「3月3日は三重苦のヘレン・ケラーにアン・サリヴァンが指導を始めた日であり、電話の発明者グラハム・ベルの誕生日でもある。」
 ともあり、この日はそれなりに由緒正しき日のようで中国がこの日を「全国愛耳日」に定めることは何ら恥じる部分がない。

 ただやはり、制定理由がはっきりしないってことはやっぱりパクリったってことなのかなぁと思ってしまう面がある。
 まあ例え日本を真似たのが事実であったとしても、日本を真似たと言えないのが中国人の面子なのであろう。

とにかく今日は中国でも耳の日である!

 







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プロフィール

1971年千葉生まれ。大学時代は水戸で過ごす。
高校時代テレビで見た高泉淳子に影響され演劇の世界に踏み入れ、以後アマチュア劇団で舞台音響専門として過ごす。就職は一般企業にするものの、趣味が高じて休日にブライダルで音響活動を続け500組近くのカップルを見届けてしまう。
自身は無類のクラシック音楽好きで日本時代は年間120本以上のコンサートに通った時期もある。
 また旅好きでもあり、日本47都道府県はもとよりイギリス、フランス、スペインなど舞台を求めて世界を旅した。
 数年前一つの恋がきっかけで中国語を学び始め、上海に渡ってきた。
まったくの新天地で日々悪戦苦闘中。

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