TOP > BLOG > 上海ワルツNEW

上海ワルツNEW


2011年03月12日 街ごと無くなるということ
普通は人が死ねば、その周りの人が悲しみ、懐かしみ悲しみにくれ、街の記憶とともにその人の存在が周り人々の心に生き続ける。
 例え事故であっても、病死であっても惨い殺され方をしようとも、その死を悲しんだり記憶に焼き付けてくれる人がいる。
 本来「人の死」とはそういうものだと思っていた。

しかし、今回の日本の大地震、というか正確には津波によってもたらされた被害は想像を絶する風景がテレビ映像として流れてきている。
 映像を見る限りでは日本は地震対策がかなりしっかりしてきており、観測史上最大の規模の地震という割には、建物崩壊の被害はそれほど大きくなかったような印象を受ける。しかし地震以上に津波の破壊力は甚大だった。地震は凌いでも津波に対しては抗う術が全く無かったようだ。
 街ごと流され壊滅的状態になった街が東北にごろごろ見つかっている。

 街ごと無くなってしまうということは、一緒に暮らす家族や同級生や近所の人などまるごとなくなってしまう。
 つまり死んだ本人の周りもまとめて死んでしまうので、その人の死を悲しみ、懐かしみや悲しみにくれ、街の記憶とともにその人の存在が周り人々の心に生き続けることもない。
 街の周りの人は、そこに街があったことは知っていても、そこでどんな人が日々どんな暮らしをしていたかは、余程の交流が無ければ記憶にとどめるほどの印象はあるまい。ましてや街がまるごとを無くなってしまえば、そういった僅かな記憶さえ辿ることも難しくなる。

 結局はその人の死はただ死んだと役所の戸籍上に記録されるだけになってしまうのだ。
 人の死に重いも軽いもないが、そんな人の記憶にも留まらない個人の死はやっぱり悲しい。

 今回私の日本の両親はとりあえず無事であったというメールがきたが、中国の多くの友人も私の日本の家族の心配をしてメールでたくさんの連絡を送って来た。そうやって人に気にしてもらえるというのは大変ありがたいことである。








上海すいすいビザ代行

☆ジャンル別リスト
音楽言葉映画ビジネス政治経済国際社会地下鉄航空・空港茨城空港高速鉄道(新幹線)列車バス旅行上海生活買い物レストラン中国ウォッチスポーツ観戦東京オリンピック中国ビザ・居留滞在手続きインターネット・PC・スマホ健康中国の医療不安

◎その他の全リスト その01-その02-その03-その04-その05-その06-その07-その08-その09-その10-その11-その12-その13






プロフィール

1971年千葉生まれ。大学時代は水戸で過ごす。
高校時代テレビで見た高泉淳子に影響され演劇の世界に踏み入れ、以後アマチュア劇団で舞台音響専門として過ごす。就職は一般企業にするものの、趣味が高じて休日にブライダルで音響活動を続け500組近くのカップルを見届けてしまう。
自身は無類のクラシック音楽好きで日本時代は年間120本以上のコンサートに通った時期もある。
 また旅好きでもあり、日本47都道府県はもとよりイギリス、フランス、スペインなど舞台を求めて世界を旅した。
 数年前一つの恋がきっかけで中国語を学び始め、上海に渡ってきた。
まったくの新天地で日々悪戦苦闘中。

音響さんのこだわり復刻版
上海ワルツ記事目次
エクスプロアブログ同窓会


GOOGLEでブログ内検索

ブログランキング・にほんブログ村へ



空港ドットインフォブログ浦東空港虹橋空港北京空港広州空港香港空港天津空港青島空港ハルビン空港すいすいビザ

カテゴリ一覧


RSS 1.0My Yahoo!に追加




上海すいすいビザ代行][空港ドットインフォ][上海の天気][音響さんのこだわり][上海ガイドブック手帳][日中地域交流会
[上海浦東国際空港][北京首都国際空港][天津濱海国際空港][広州白雲国際空港][上海虹橋国際空港][青島流亭国際空港]
Copyright(C) since 2007 カランドリエドゥモンド
h_12