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上海ワルツNEW


2012年05月09日 餃子の発見はマカロニにも波及
 先日、餃子に対する中国人と日本人の認識の逆転について書いたが、今日コンビニで「マカロニサラダ」を見て、ああこれもそうかと気が付いた。

 イタリア料理の上でマカロニもスパゲッティも同じパスタに区分されるというのは最近日本人の間でもかなり知れ渡って来ているが、そうは言っても日本人にとってのマカロニは今のところ完全な主食扱いではない。

 まあスパゲッティなどのロングパスタなら麺類の一種として捉えらることが出来るが、マカロニに限らずペンネやフジッリなどショートパスタ全般は日本人にとってはどうも料理に対する添え物といった印象がある。

 しかも日本人はそのスパゲッティでさえ、添え物として副食にする場合もあり、焼きそばパンともにスパゲッティパンなどもあったりするから、どうも完全な主食の扱いとはなっていない。

 現に日本のお弁当などではどうどうとスパゲッティやマカロニサラダが副菜として添えられているケースが多々ある。

 しかしである。

 餃子は皮が主食である理屈から言えば、小麦粉で出来たパスタもまた主食であり、マカロニ達もまたその例に漏れす主食ということになる。

 あの小さなマカロニを主食として捉えることは日本人としてはちょっと抵抗があるが、小麦粉をつかったでんぷん食という意味からいえばマカロニはやはり主食であり、マカロニサラダは本来はサラダマカロニでなくてはならないのがイタリア料理的立場ということになろうか。

 最近ではサイゼリアなど安いイタメシ屋の普及もあってパスタを主食として食べるケースも増えてきたため、日本人にとってもマカロニを含めたパスタを主食として捉えることに抵抗感はなくなりつつあるが、そうは言っても私にとってはまだマカロニを主食とするには、どこかまだ頼りない印象が残るのである。



2012年04月27日 私の借金割当て940万円
 昨日の小沢さんの無罪判決によって、またまた日本の消費税論議が沸騰してきた。

 小沢さんの動向には直接興味がないものの、日本の財政状況くらいの知識は捉えておく必要がある。

 そんななかで下記のような「リアルタイム財政赤字カウンター」なるものを見つけた。


 それによると、日本の借金全体は1200兆円、国民一人当たりになおすと940万円ということになり、約1000万円近い数字となるとのことだ。

 国の借金だけに絞っても705兆円、一人当たり553万円となる 

 ぶっちゃけ、私もこれを読んでいる人も全てこの金額の借金を背負っているという数字で、家族がいればその倍数ということになる。

 940万円、、、家のローンならともかく、個人の借金としてはちょっと気が重くなる数字だ。


 まあ、上記のサイトの脇に広告のあった書籍著者のエコノミストに言わせれば、日本は国有財産が600兆ほどあり国民一人あたり470万円ほどあるから、1000兆という数字は鵜呑みにできないとしているようだが、どう説明してもその借金自体が無くなるというわけではない。

 気になっていろんな数字を一人当たりに直してみたのだが、こうすると現状への認識が少しリアルになってくる。

 まず国家予算は90兆として計算すると1人あたり年間70万円の負担の予算となる。

 しかしこのうち自前の租税収入は27万5千円で、残りの43万円ほどは公債で賄われつまり毎年新たに背負う借金を43万円増やされていることになる。
 うーん940万円の借金を抱えながら、43万円の新規の借金が増えるとはまさにほとんどカードローン地獄の状態である。

 もちろん、これは仮定ではなくリアルな数字であるから恐ろしい。

 個人の借金なら最悪自己破産という手段もあるが、国家単位でそんなことができるわけなく、もし実施すれば信用は地に落ち借金地獄より苦しい国の未来が待っている。


 じゃあ支出を減らして収入を増やせと言う話になるが、今話題の消費税を10%にした時の増える税収見込みは10兆円ほどと言われ、国民一人当たり7万8千円となる。

 そして支出の方だが国会議員や公務員を減らせとよく言われるが、国会議員に対する政党助成金と歳費の支出合計は確か550億円ほどで国民一人当たり430円の負担に過ぎない。

 公務員は国家公務員全体の給与が3兆円ほどと言われるところから計算すると、一人当たり2万3千円程度を負担していることになる。
 (但し警察など地方公務員の給与計は35兆円で一人当たり27万円の負担らしい)

 整理すると、毎年70万円の支出のために43万円の借金を増やし、その総額が940万円となっていて限界に近づいている状態がリアルな数字。

 それを現状として今後27万円しかない収入に消費税で7万8千円増やして、少しでも足しにする選択をするか、或いは違う収入を探せるかどうか。

 また支出として70万円の支出の中から、2万3千円の公務員負担支出を減らすか、430円の国会議員への負担支出も減らすか、或いはもっと減らせる部分があるのかどうか?

 まあどういう判断をするかは我々国民の選択となるが、反対を騒いでいるわけでは借金は背負わされる一方だし、正しい数字の大きさを認識しなければ、細かい議論に囚われて本質を見逃すということになりかねない。

 
 


2012年04月26日 岡田監督の杭州緑城チームが苦戦中
 去年だかに日本のサッカーの岡田元代表監督が浙江省杭州のクラブチームの監督に就任したというニュースを見たと思うが、その後実際どうなったのか今日突然気になった。

 就任以降、日本語ソースも中国語ソースもとんと情報を見ていなかったが、どうやら調べてみると中国のスーパーリーグは開幕していて、既に7試合ほど消化した状態らしい。

 で、戦績はというと彼の杭州緑城チームは今日4月26日現在で1勝4敗2分けで16チーム中の最下位16位という位置に沈んでいるらしい。

 得点も7試合で3点だけと、かなり寂しい状態で当然2点以上とった試合が1回もないような状態のようだ。

 まあ元日本代表監督として鳴り物入りで入ってきた割には成績としてはまだ実績らしいものはなく現状としてはとても寂しい状態に見える。



 しかしである。

 彼の動向を詳しくチェックしている日本語サイトなどを見ると、成績はともかく周囲からの評判はそれほど悪くないらしい。

 というかどうやら評価が高いようなのだ。

 例えば就任早々に、コネ入団などなぁなぁで在籍していたような選手のクビをすぐに切ってヤル気のあるユース選手と入れかえたり、チームプレーをしない外人選手を外したり、とにかくプロたるは何たるかを一生懸命叩き込んでいるようで、そのしがらみに縛られない動きの良さが評価されている。

 故に成績を求めること自体はこれからということになるようだが、オーナーさえ短気にならなければ、現状の動きを見ている限りでは数年後にはいいチームになる可能性はありそうである。

 とはいえ、彼も中国に来た日本人の例にもれず我々同様に中国人という異文化星人には苦労しているようで、試合中に控え選手が電子ゲームで遊ぶといった子供のような中国人選手たちには日々手を焼いているらしい。

 まあただそういう姿も、W杯の出場国監督として世界の舞台を経験してきた彼が、また改めてゼロに近い状態からスタートして頑張っている証しなわけで、その姿は外から見ていて面白い。

 日本代表監督時代、W杯直前のあまりにもふがいない姿に私も彼を叩いたこともあったが、今は新天地で何もない状態からスタートできる彼が羨ましくもある。

 明日もACL常連の大連実徳チームとの対戦があり、まあ今の現状からいくと勝つのは難しそうだが、焦らず数年後の活躍を目指した本当のプロといえるチームを作って欲しいものである。



2012年04月24日 日本人の博士は使い物にならない
 先日、日本のラジオ番組で社会学者の宮台真司さんが言っていたことだが、日本では政府が一時博士号取得者を増やすべく努力を行なったのだが、ほとんど効果が得られなかったということを言っていた。

 何故ならば、日本の企業が博士号取得者をあまり使いたがらなかったたため、博士を育ててもそれを受けいれる土壌にならなかったということが大きいらしい。

 では何故日本企業が博士号取得者を受け入れないかというと、はっきり言えば日本人の博士は企業であまり使い物にならないからだとのこと。

 諸外国では必ずしもそうでもないということらしいが、日本の博士号取得者の多くはグループワークに取り組む訓練を経ていないため、組織の中での協調性がなく共同作業に向かず、企業として扱いにくいのだとしている。

 さらにその博士号をとった能力に関しても、あまりにもピンポイントな自分の研究課題にこだわるため、つぶしが利かず企業としても余程マッチングしなければ研究者としても受け入れがたいのだとしている。

 そして実際受け入れられた後でも、彼らは博士号を取ったというプライドが高すぎて、頭でっかちに理屈を振り回し企業内では持て余すケースが多いということらしい。

 実はこの状況は博士号だけでなくMBAという修士取得者にも同様の傾向が見られ、やはり企業社員としては持て余すケースが多いようだ。

 まあ、皆それぞれ称号を得るために能力を積み上げに相当の時間を使っているはずなのに、結局は使い物にならないというのは、なんという時間の浪費であろうか。
 非常にもったいないことである。

 これらの事の根本的原因は恐らく日本の教育体制にあり、グループワーク能力を育てないまま学力試験だけで評価をしてしまうが故に、社会で使いものにならない無駄な博士を生み出してしまうのだろう。

 結局は彼らは社会で受け入れられず、大学の研究機関で黙々と自分の殻に閉じこもってオタク化してしまうようなことになるらしい。

 まあ博士になるならないに限らずグループワークが出来ないのは現在の若い世代に共通することのようで、どうにかこの状況を打破しないと日本は朽ちてしまうのではないかと私も危惧を抱いている。



2012年04月22日 鶏のレバ刺しと生卵かけごはんを堪能
 一昨日に久しぶりに東湖路の「鶏ノ巣」に行ってみた。

家から遠くなってしまったので、なかなか気軽には行けなくなったが、それでも店長のキャラクターもあってなかなか居心地の良いお店で、定期的に通っている。

 そしてこのお店の名物の一つが鶏レバ刺しである。

鶏レバ刺し
 上海に日本料理多しと言えども鶏レバ刺しがあるお店は私はここしか知らない。

 しかも、日本では例のレバ刺し中毒事件以来、レバ刺しという料理に逆風が吹いている。

 しかし、レバ刺しにどんな逆風が吹こうとも、レバ刺し好きにはたまらないのがあの味わいである。

 もちろんこの日も例外なく、レバ刺しを注文。

 生姜とごま油、更に塩やニンニクでたべると非常にうまい。

 アメリカの禁酒時代に隠れて酒を飲んでいた人の気持ちが分かるとっても素晴らしい味わいである。


 そしてこのお店に来たときは、締めに生卵かけごはんを食べる。

卵かけごはん
最近でこそ、松屋などで生卵を出すようになったが、衛生状態の悪い中国では生卵なんぞご法度だった。

 しかし、この店長のお店では以前のお店から結構生卵を出している。

 やはりこれも禁をやぶっているという背徳感的なものも手伝って非常にうまいのである。

 鶏と卵、親子丼ではないが両方を生で食べられる幸せ、小さいころからの習慣的に食べていた私にとってはかけがえのない楽しみの一つとなっている。 

 まあこればっかりは外国人にとやかく言われたくない食習慣である。


2012年04月19日 樹木希林さんのCM
 中国にいると日本の過去の映像ストックが百度で簡単に検索できる。

 もちろん基本的には違法コピーだと思われるが、そうとは分かりつつもついつい色んなあれこれを探して見てしまう。

 そんな中で最近ハマったのは女優の樹木希林さんの登場するCM映像。
主に富士フィルムとNICOSのCMなのだが、この15秒か30秒の作品が非常に面白く次から次へと見てしまった。

 お正月関係とかほとんどが7~8年前の映像なのだが、樹木希林さんが毎回いい味を出しており、時にはクスッと、時にはホロッと、そして大笑いさせてくれる。

 CMとはいえ非常に味わいがある。

 もちろんCM作家の能力によるところも大きいと思うが、やはり樹木希林さんあってのこれらのCMである。
 日本に女優多しといえどもこんな味わいを出せるのは彼女だけだろう。
 見終わって笑ってすっきりさせてもらった。

 疲れた心に樹木希林さんのCM、これはおすすめである。

一番のお気に入り↓
田村正和さんと共演したNICOSカードさんのCM(中国土豆網サイト)


2012年04月15日 消えた機場専線
 上海虹橋空港と静安寺を結ぶ機場専線が土曜から無くなったようだ。

 まあ、確認のためわざわざ行ったわけではないのだが、虹橋空港方面に用があったたのでちょっと寄ってみたところ、やはりバス停に張り紙がしてあり、どうやら本当になくなってしまったようだ。

 このバス、第1ターミナルの場所がちょっと不便だったために、タクシー以外の手段で行くには最も便利な手段かつ安い方法だったのだが、第2ターミナルが出来て以来、第1ターミナルは寂れ、さらに地下鉄駅も出来たことから利用客が少なくなっていたらしい。

  まあかつてあったバス路線が無くなるというのは時代の流れを感じ、寂しいことである。



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2011年12月20日 新しいバスの運賃収受器?
昨日バスの中で見かけたバスの運賃収受器。

 小銭と紙幣が別々になっておりどうやら紙幣チェックができるようになっているらしい。

 もしやお釣りが出てくる機械がとうとうできたか?と思ってこの写真を撮ったのだがどうやら違うようだった。
お釣り口がないためどうやら日本のようにお釣りが出てくる構造にはなっていないようだ。

 まあ普段は交通カード(プリペイドカード)を使っているため、あまり運賃収受器のお世話になることはないが、たまにカードを忘れると小銭を使わねばならず、やはりお釣りが出てくるか、運転手さんがカードのチャージに応じてくれるといいなぁと思う上海のバス事情である。



関連ページ交通関連情報

2011年12月19日 焼き鳥屋「鳥ノ巣」が東湖路にオープン
 昔から付き合いのある某店の店長が自分で店をやるということで、覗いてきた。

 その名も「鳥ノ巣」で、焼き鳥屋という意味と、店の特殊な外観からこの名を付けたようである。



 鳥の巣と言えば、あのオリンピックスタジアムをすぐ思い起こすが、このお店もあの様子を連想させるほど特殊な外観が特徴的である。

 真ん中に奇形の岩の塊があり、その上に個室のような小屋、つまり鳥小屋となっていて、さらに岩の周りを取り囲むようにテーブル席がある。つまり鳥の巣箱そのままの構造である。その昔はヤクザの事務所だったらしいが、その後いくつかの飲食店の歴史を経て今回のお店となった。



 この店長の焼く焼き鳥は非常に定評もあり、その明るい人柄もあって私も月に1~2度は前の店に通っていた。

 店長によるとこの周囲には焼き鳥屋はほとんどなく、単価の高い店が多いので、比較的リーズナブルなこのお店の単価なら勝負できそうだとしてこの店を選んだようだ。

 まあ私個人の事情からすれば以前の店より少し遠くなってしまったが、今度はこのお店に通うことになるだろう。このお店がどう成長するか今後が楽しみである。

(今回は焼き鳥ではなくラーメンを食べた。)

鳥ノ巣
新楽路167号(東湖路角)
021-5466-1667




2011年09月09日 労いの言葉の差
 ラジオで聞いた話だが、前首相のKさんの古くからの盟友江田さんが、Kさんについて「人を労うことをしなかった」と指摘していたそうだ。

 これに対し、昨日福島原発の現地を訪れた野田首相が現場で働く自衛隊員に対して「国民や被災者から多くの感謝を受けている。自衛隊の最高指令官として心から誇りに思う」と述べたという。
 また作業員に対して「心から感謝を申し上げます」とも述べたという。

 この件で野田さんを必要以上に持ち上げるつもりはないが、Kさんに足りなかったのはこれだと、今回の野田首相の言葉に気づかされた。
 まあ野田首相の立場では当たり前の言葉ではあるかもしれないが、前首相が口に出来なかったこの言葉が非常に大きな印象の差を生んでいる。
 この言葉一つで仕事のモチベーションは大いに変わり、組織をまとめる力というのはこの言葉ひとつがあるのかないかなのだと思う。

 まあ私も社内で人に仕事を頼んでやってもらうときは、「ありがとう」の言葉をなるべく言うようにしている。その人のおかげで自分の仕事が成り立っているからだ。
 その言葉を言うか言わないかでどのくらい差があるのかわからないが、そういえばいつも連絡だけでまだ会ったことのないスタッフの対応が少し親しみを帯びてきた気がする。
 人とは不思議なもので気を使われていると思うだけでやる気が出てくる、それはどうやら日本人も中国人も同じであるようだ。




プロフィール

1971年千葉生まれ。大学時代は水戸で過ごす。
高校時代テレビで見た高泉淳子に影響され演劇の世界に踏み入れ、以後アマチュア劇団で舞台音響専門として過ごす。就職は一般企業にするものの、趣味が高じて休日にブライダルで音響活動を続け500組近くのカップルを見届けてしまう。
自身は無類のクラシック音楽好きで日本時代は年間120本以上のコンサートに通った時期もある。
 また旅好きでもあり、日本47都道府県はもとよりイギリス、フランス、スペインなど舞台を求めて世界を旅した。
 数年前一つの恋がきっかけで中国語を学び始め、上海に渡ってきた。
まったくの新天地で日々悪戦苦闘中。

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