TOP > BLOG > 上海ワルツNEW

上海ワルツNEW


2012年05月09日 財政改革に対する期待の誤解
ここ数年、大阪や国内で大阪市のH市長が人気のようである。

 歯に衣着せぬ物言いと行動力が人気のようで、知事時代の財政赤字に対するバッタバッタと行動した対応が庶民に受けているようだ。

 まあ長年の累積した赤字は膨大で、それに手をつけなければ破綻が見えていたから行財政改革を断行するのは決して間違いではないし、そこに府民や市民が期待することは間違っていない。
 
 しかしである。

 その期待には大きな誤解が混じっていることも事実である。

 恐らく、支持者たちの期待には行財政改革が進めば自分たちの暮らしも楽になる方向へ向かうだろうという希望が混じっていると思うが、それは全くと言っていいほどの誤解だということになる。

 自治体の財政改革を単に進めるだけでは、むしろ庶民の生活にとってはマイナスはあってもプラスになることは考えにくいのである。

 何故ならば自治体の財政改革を進めるということは、即ち財政支出が減るということであり、財政支出が減るということは、その減らされる名目が人件費であれ、公共事業費であれ、補助金であれ、とにかく府や市のエリアに対するお金の支出がなくなり、そのエリアでお金が流れなくなることを意味する。

 もちろん働きの悪い公務員や議員に払う給料などはカットされるべきものと考えるのは当然だが、例えロクでもないと思われる人々に払われる給料であっても、その人が生活をしスーパーや買い物をし飲食店で飲み食いする費用が地元に落ちているならば、その分だけ地域経済へお金が流れているわけで、それをカットすることは地元への経済流入がその分だけ無くなるということを意味する。

 それだけ自治体財政と地域経済は繋がっているのである。

 例えば100億円という金額を自治体がカットすれば、単純に言って100億円が地元に落ちなくなるということを意味する。

 当たり前だが、このような単純カットを行なえばその自治体の財政はよくなる反面で地域経済は悪化することになる。

 民間企業の社長ならば、自分の会社が黒字になればそれで十分で優秀な社長という評価になろうが、自治体の長となるとそういうわけにはいかないのである。

 もし財政支出を100億円カットするならば、財政支出以外の方法で同様の規模のお金が地域で動くような施策を取らなければ、その地域の経済は結局悪化することになる。

 このような単純カットはある意味どんな馬鹿な政治家でも出来る単純な施策で、それだけで世の中が良くなるようならば政治家は苦労しないし、最初から財政赤字など積み重ならないはずなのである。

 世の中をなんとか良くしようと補助金などの財政支出に頼った施策を積み重ねた結果出来上がったのが今の財政赤字なのであり、もちろんその中には議員たちの誰かが私腹を肥やすための下らない支出が混じっている可能性があるにしろ、財政赤字になってしまった経過にはそれなりの正義の看板があったはずである。

 それを自治体が代替策なしに一方的に財政カットのみを実施することは、ある意味地域に対する自治の放棄であり、無責任ともいえる行動となる。

 そんな対応施策が見えてこない中で、目に見えて分かりやすい結果として財政カットの数字を見せて行動力をPRする彼らに対して、我々の生活向上への根拠のない期待感を膨らませるのは誤解であり危うい気がする。

 ところでこのような視点で見れば現在野田さんやろうとしていることは理解できなくもない気がしている。

 世論は増税をする前に無駄な支出を減らせと叫ぶ声が大半だと思うが、その中身が無駄であろうがなかろうが国の支出を減らせば上述の論理でその分だけ国内にお金がまわらなくなるわけで、その分だけ青色吐息の日本経済には直接的な打撃を与える。

 ならば実際にお金を動いている部分から救い上げる消費税ならば、経済にそれほど大きな悪影響を与えずとりあえず財源を確保することができ、財政改革を進める余裕がそこに生まれる。

 ここに少し余裕が生まれれば、経済への影響を考慮しつつ代替施策を探しながら財政支出を減らす時間的余裕も生まれるであろうが故に、野田さんは敢えてそういう選択肢へ進もうとしているのではないか、H市長の空虚な躍進を見るに連れ、最近そのように感じるようになった。

 消費税の問題は選挙時のマニュフェストが絡んで、道義的問題でなかなか進めにくい問題ではあろうとは思うが、ギリシャやフランスの選挙結果を見ても分かるように個人の利益だけを欲しがる選挙民の行動というのは意外と無責任だなというのが率直な感想で、そういう面で言えば野田さんは敢えて憎まれ役や道義的違反を承知で進もうとしている姿に本気で国を建てなおそうとする覚悟が見える気がしている。

 まあただ今の内閣の東電の扱いはかなり異論があるので野田さんの施策なら何でもOKというつもりもないのだが、、、
 



2012年05月08日 まるまる翻訳なレポート
 最近、中国の百度のサイトで、ある情報を調べていたらどこかで見たような情報にぶつかった。

 あれ、この情報どこかで見たことあるなぁ。

 思い出したのはある日本語情報の文章だった。

 気になってその日本語の情報を探して見て確認したら、やはり私が見つけた中国語の情報そっくりだったのである。
 もちろんネイティブな日本語なりに翻訳はしてあるが、文章構成や内容は機械で翻訳したかのごとく丸々翻訳してあり、そっくりだった。

 なんだ、これが情報ソースか、、、

 よくよく調べてみるとその日本語文書の筆者が書いた別の文章なども、中国語丸々翻訳の文章が多いということに気が付く。
 それらの文章は構成などが原文そっくりでほとんど構成に工夫がなく内容の裏付けを行なった雰囲気もないのだ。

 しかも中国語の原文で明らかにおかしいなと思われる表現もそのまま翻訳してある状態となっている。

 逆に明らかに本人のオリジナルだと思われる文章は文章構成の面でどうにも稚拙な文章になっていて同じ人間が書いたものとは思えない程、文章構成力に差がみられる。

 しかもボキャブラリーにもやや乏しく、言葉のチョイスが微妙に世間ズレしている印象も受け、それが文章アクセントとしてプラスに働く面もあるのかなと思いつつも、やはり日本の文化の中にいた時間が短かく本当の言葉のニュアンスが実は分かっていないんじゃないのかなという印象に映る。


 また、この人は翻訳による文章作成は得意だが自身では文章を組み立てられないような印象を受け、故に情報に変更があっても修正したり更新したりする能力に乏しいようである。

 つまり翻訳的変換はできても内容を把握する能力がないから修正の方法がわからないようである。

 故にその人が行う情報の改訂は文章の引用付加の形が多く、ほとんど本文修正には手をつけられない。

 結果古い情報が変更されずそのまま残り、全体として全くへんてこりんな矛盾したいびつな文章が出来上がる。

 文章の内容を把握できる能力があれば、普通はこうはならないだろうと思うほどにひどいし、文章を読み返して全体の流れを再確認している様子も見えない。

 よって一度作った文章は情報変更があったとしても修正せず、修正する場合は新たなひな型を探して作り直しをするのがこの人の常の作業となっているようだ。

 もちろん翻訳には母国語能力の高さが必要とされるが、ネイティブな文章を書けるようなのにこうまで翻訳専門な人も珍しい。

 そういえばこの筆者が書くブログには本人の専門分野とあまり関係ないような突飛な社会問題があちこちの話題から取り上げられるが、こんな文章傾向を見るとあれにもオリジナルの中国語記事などがあって単に翻訳しただけなのではないかと勘繰りたくなってしまう。

 引用を明らかにした上での文章ならば、ギリギリセーフなのかも知れないが、オリジナルの存在を伏せたまま翻訳文を自分の意見の如く書いているのだとしたら明らかにアウトであろう。


2012年05月07日 外灘観光トンネルで携帯電話に突然画像が侵入??
謎はトンネルの闇の中
 先日、所用あってやむなく片道50元もする外灘観光トンネルを利用したのだが、地上に出た後に時刻を確認しようと携帯電話(スマートフォン)を確認したところ、なんと携帯の背景画面の背景に外灘トンネルの車両の映像が映り込んでいた。

 うわっ?何故?

 突然の予期せぬ出来事にちょっと気持ち悪くなった。

 当然のことだが携帯電話で写真の撮影などは一切行っておらず、電話内にも同様の写真は保存していない。
 
 つまり何者かが携帯電話内に背景画像を送りこんできたということになる。

 この件、ちょっと気持ち悪かったので手を触れたくなくなりしばらく放っておいたのだが、やっぱり証拠写真をとろうと思い再度携帯画面を見たところ、既に画像は消えていた。

 どうやら一時的なPR的な入り込みだったようである。

 この件気になって、知り合いに頼んでこのトンネルの管理事務所に聞いてもらったところ、トンネル側ではそういったサービスは行っていないという。

 ええええ?確かにあの時見たのだが、、、

 となると可能性があるのはトンネルの車両乗り場で撮影サービスを行なっていた業社か、出口側に軒を並べるお土産ショップ達である。

 有料壁紙のPRということだろうか?

 いずれにしても許可なく携帯電話に入り込んでくるとはちょっと気持ち悪い。

 携帯にウィルスソフトは入れてあるが、この方法でもしウィルスが入ってくるとしたらと思うとちょっとぞっとする。



2012年05月03日 日本は連休でも中国は出勤日
 国によって休日が違うのは当然のことだが、まあこの時期だけは“格差”があるような気がして日本のゴールデンウィークが羨ましい。

 中国にもメイデーを絡ませた4月29日から5月1日までの3連休があったが、うち1日は土曜を振り替えただけなので追加になった休日はメイデー当日の5月1日だけで、実質日本のスパーマンデーレベルの連休でしかなく「黄金週間」には程遠い状況となっている。

 まあ中国全体がこのカレンダーなわけで、周囲の中国人達も誰ひとり文句言うことなく(ホントか?)、真面目に昨日から働いているので仕方ない。

 中国人達も連休中は皆遊びに出かけたようだが、普通の真面目な中国人たちは戻って出勤しており、未だ連休気分が抜けないで遊びまわっているのは昔気質的なお気楽な中国人達で、キリギリスだなぁと思う面はあっても気になるものではない。

 そんな状況だから、例え日本との“ズレ”がある中で働いていてもほとんど気にならないとは言える。

 ただ、やっぱり日本からの旅行客が遠慮なくこの時期に上海へ来て遊びまわっている様子を聴くと、ちょっと“ズレ”を感じてしまう。

 まあもっともどんな休みにも仕事をしてしまっている自分にとっては、いつが休みであっても結局は働いてしまうので、実はカレンダーの問題ではないことに最終的に気が付いてしまうのであったりする。

 カレンダー云々の前にまずはこれを改めないといけないのである。



2012年05月02日 切符の透かし写真にやっと気が付いた
 先日乗った高速列車の切符を眺めていたところ、切符の台紙に列車車両の透かし(透けてないが)が入っていることに気が付いた。
 
 あれ、こんな写真は前から写っていたかなぁ?

どうも印象が無かったので、過去の写真とかをネットで調べると確かに青い切符になってからはどの切符もこの写真が入っていた。
 うーん、過去にも見ていて何気なく気がついていたかもしれないが、どうにも印象がない。

 ネットの資料によると2009年からこのタイプになっていたようであるが、あまり気にしたことが無かった。

 うーん人の注意力とはいかに適当なものかよくわかる。



関連ページ交通関連情報


プロフィール

1971年千葉生まれ。大学時代は水戸で過ごす。
高校時代テレビで見た高泉淳子に影響され演劇の世界に踏み入れ、以後アマチュア劇団で舞台音響専門として過ごす。就職は一般企業にするものの、趣味が高じて休日にブライダルで音響活動を続け500組近くのカップルを見届けてしまう。
自身は無類のクラシック音楽好きで日本時代は年間120本以上のコンサートに通った時期もある。
 また旅好きでもあり、日本47都道府県はもとよりイギリス、フランス、スペインなど舞台を求めて世界を旅した。
 数年前一つの恋がきっかけで中国語を学び始め、上海に渡ってきた。
まったくの新天地で日々悪戦苦闘中。

音響さんのこだわり復刻版
上海ワルツ記事目次
エクスプロアブログ同窓会


GOOGLEでブログ内検索

ブログランキング・にほんブログ村へ



空港ドットインフォブログ浦東空港虹橋空港北京空港広州空港香港空港天津空港青島空港ハルビン空港すいすいビザ

コメント一覧


記事タイトル一覧

カテゴリ一覧


RSS 1.0My Yahoo!に追加




上海すいすいビザ代行][空港ドットインフォ][上海の天気][音響さんのこだわり][上海ガイドブック手帳][日中地域交流会
[上海浦東国際空港][北京首都国際空港][天津濱海国際空港][広州白雲国際空港][上海虹橋国際空港][青島流亭国際空港]
Copyright(C) since 2007 カランドリエドゥモンド
h_12