もう一昨日となってしまったが今回の中秋の夜は無事、満月をカメラに収めることが出来た。
綺麗に耀く中秋の月というのはやはり不思議な存在である。
しかしながら1年に約12~13回満月がやってくるのに何故秋の月だけが中秋の名月と呼ばれるのかはちょっと不思議なのでその理由を考えてみた。
まあ昨日の満月の事をだけを取り上げて言えば、今回の月は平均より月が地球に近い状態だったので、平均より大きく見える月であったとのことだが、これは必ずしも秋だけに限らないし、言われるほど月の大きさは人の感覚では感じられないような気がする。
故に月が大きく見えるからというのはあまり中秋の月を名月足らしめるのにおおきな影響がないという気がしている。
では何が中秋の名月足らしめるのか?
先日のブログでは、満月が登場する時間帯云々のことを書いたが、やはり月が登場する時間帯と季節というのが一つのキーポイントになるような気がする。
中秋節にあたる旧暦の8月15日というのは、年によってズレはあるが大体は秋分の日前後2週間くらいが該当している。
この秋分の日前後というのがミソで、暑さ寒さも彼岸までという言葉があるように、この季節にはちょうど暑さも収まり、過ごしやすい気候となり夜に空を眺めるのも苦にならなくなる。
つまり夏のように暑すぎず蚊もほとんどいないし、冬のように寒すぎることも無い。
また秋分の日の前後に日の入りや月の出が18時前後になるというのも夕食の宴の時間の余興としてもちょうど良いのではないかという気がする。
空模様も台風さえなければ、比較的澄んだ高い空が見られ、霞みがちな春には無い大気の状態となり、月自体もくっきり見える。
また虫の声の演出もこの季節ならではで、他の季節にはない月の鑑賞環境になり、他の季節にはない趣きである。
このような様々な環境が重なって、中秋の名月と呼ばれるようになったのではないかと考えたが、まあどれもやや決め手に欠けてこれだと言う物には達していない。
まあまだ納得する結論には至ってないのだが、もしかすると昔の偉い誰かが名月だと言ったから名月になったのではないか、そんな可能性も捨てきれないなという気がし始めている中秋の名月論議である。。
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