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2013年09月02日 コンビニ弁当の見切り値下げ販売
 日本のニュースで、セブンイレブンの加盟店のオーナーが、弁当見切り販売を邪魔されたとして訴えていた問題で、オーナー側が勝訴したというニュースを目にした。

 賞味期限時間になったら自動的に廃棄しなければいけないというルールによって、大量のロスが出ているため非常にもったいないのと同時に、僅かでも売り上げに繋げたいために期限切れ間近の見切り値下げ販売を実施したいというのがオーナー側の意向だったようで、それが今回の裁判で認められたような形になった。

 ただ、私はニュースを見て、この裁判の結果はともかく、オーナー側の考え方に少々疑問を持ったのである。

 確かにスーパーの閉店間際セール同様に見切り販売を行なえば廃棄ロスは減少する可能性あるかもしれないが、その実施によって値下げ待ちの客が増えれば、見切り前の売上げが減少する可能性もあり、地域人口によって顧客マーケットが固定されているコンビニにとっては、値下げそのものが弁当の販売総数の増加に繋がるとは考えにくく、必ずしも売上げ増に繋がるとは考えられないのである。

 もちろん、見切り販売を実施するかどうかは経営判断によるところだが、それはセブンイレブン本部において見切り販売をしないという経営判断が出されているわけでそれをブランドイメージの一つとして、統一して押し出した経営がおこなわれている。

 確かに我々消費者の側からすれば値引き販売は嬉しいことではあるが、また一方でいつでも同じ価格で同じ品質のものが食べられるということ自体が売り手側の平等感と安心感を与えてくれるものであり、それがセブンイレブンというブランドへの信頼に繋がっている面もある。

 つまり見切り販売によってそれが崩されるというのは、必ずしもお得感のイメージだけでは済まされないという気がするのである。

 それ故にそのブランドイメージの下で他人の褌を借りて商売しているオーナーは、やはり全体の方針に従う必要がある気がするし、その方針が嫌ならブランドの力など借りず自分で独力で商売をやってくれとなるのが筋だという気がするのである。

 更にロスによる無駄が出るという考え方についても、コンビニ本部側は恐らく個人で店舗を運営するより遥かに細かい販売情報を提供しているはずであり、曜日別や日付別、男女別、年齢別、時間帯別、気温別など売り上げに影響する事細かな情報を提供し、かつ弁当などについては1日2~3回の配送を実施し、きめ細かな販売に応じられるような供給体制を取っているはずである。

 つまり、これらの情報をきちんと読みこなしシステムを駆使すれば、弁当のロスなどは限りなくミニマムに近づけることが可能なわけで、オーナー側が「見切り値下げによる無駄の削減」などと言っている時点で、如何にデータを読みの取り能力が無く、オペレーションする能力が無いのかを自ら露呈している気がする。

 繰り返しになるが、日本のコンビニは各店舗に対する高度な販売供給システムを用意しているわけで、まあその分だけ出資金やロイヤリティはそれなりに高いと聞くが、個人が独力で始めるより遥かに完全に近い形で商売を始めることが出来て、立地などのマーケット選びと運営さえ間違えなければそれなりの結果が出せるシステムとなっていると私は感じる。

 逆に言えば、そこで結果が出ないのは、見切り販売禁止などのシステムの問題ではなく、立地選定やオペレーション能力などに問題があったと考えられる訳であり、そこを理解していないオーナーが幾ら見切り販売が解禁されたところで売り上げが伸ばせるわけではないという気がする。

 今回の裁判の結果は恐らく独禁法における卸売側から小売店への価格裁量権の強制の禁止の部分(正確な法令は知らないが)に触れたのだと思うし、確かに厳密に言えばそこは違反する面があるのかもしれないが、オーナー側がブランドシステムの何が儲けに繋がっているのかを理解すれば、大人の約束で裁判などせず、流せるはずの部分であったような気がしている。

 この原告のオーナーが自分の店の目先の弁当ロスにこだわったばかりにグループ全体の売り上げに影響が出ることの無いよう是非祈りたいものである。


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残念ながら
投稿者:上海ワルツ 2013年09月07日 投稿番号:56086

フランチャイズ参加オーナーは綿密な市場調査などせずに、ブランドに依存しすぎる甘い意識で参加するから失敗が多いのだという気がします。
 そこに廃棄ロスとピンはねのように見える状況が転がっていれば、投資失敗の理由をそこに押し付けたい気持ちは分かりますが、最終的に赤字の理由はそこではないでしょう。
 しかしながらこの厳しい競争社会において、挑戦したお店の5割も店舗が残るのは寧ろ非常に投資成功率が高いのではないかという気がします。
 私の知り合いはフランチャイズ参加以前は色んな商売をやられてからセブンイレブンに辿りつき、年中大変だと言っていましたが、一番成功したのがコンビニであり、商売の苦労を知っているから多少の不満があっても、システム利用のメリットを理解して30年もやり抜いて来られたんだと思います。
 ただまああれだけの規模になれば本部側にも個人の利益しか考えない不届きな運営を行なう社員が混ざる可能性はあり、そこでオーナーとトラブルになった可能性あるかもしれませんね。
 私の会社にも毎月やるべき仕事を相手からメールの返事が来ないことをいいことに5ケ月も放置し、自分の小遣い稼ぎのアルバイトに専念していた無責任な人間がいたこと思い出しました。

知り合い一人を持ち出されても・・
投稿者:村井 2013年09月06日 投稿番号:56080

---それでも複数店舗を運営し、利益を出しているオーナーも沢山おり、私の知り合いも30年近く頑張っておられますので、システムに問題を押し付けるのはお門違いのような気がします。

こちらが5割の閉店という数字を出しているのに、知り合い一人の事例で反論されても困りますね。

あと、私はシステム全体に問題があるとは一度も主張していません。廃棄ロスへのチャージ、原価ピンハネ、加盟店勧誘の方法等に問題があると言っているだけです。(また、セブンイレブンのすべてを否定しているわけでもありません)。

加盟店としての
投稿者:上海ワルツ 2013年09月05日 投稿番号:56074

品位やオペレーションが落ちている場合は、本部の成績にも影響するから、当然立ち入るでしょう。
 本部とオーナーは変形的な共同出資者のような関係ですが、商売の基本ノウハウに関する全てはブランド品位に責任を持つ本部が決めるということになります。
 このロイヤリティの中から、広告宣伝や商品開発、販促企画などを本部が運営し、加盟店はそのチャージを引いた分から、アルバイト料や営業費などを捻出して運営するのがスタイルですから、営業戦略に対する裁量権はオーナー側には認められてないんじゃないでしょうか?
 それでも複数店舗を運営し、利益を出しているオーナーも沢山おり、私の知り合いも30年近く頑張っておられますので、システムに問題を押し付けるのはお門違いのような気がします。

加盟金とロイヤリティ
投稿者:村井 2013年09月05日 投稿番号:56067

---先ほどセブンイレブンのフランチャイズ募集サイトを見たら、研修費52万円とありましたのでこれが初期の指導料ですね。

これは加盟金ですね。加盟店(成約預託金):≪内訳≫ 研修費 XXXX円 開業準備手数料 XXXXX円 自己資本 XXXX万円と例示がありました。

ロイヤリティは、「売上総利益に対して、スライドチャージ率を乗じた金額」です。

ロイヤリティの一般的な定義は、「この言葉は、一般的には、特許権や著作権の使用料のことをさしますが、フランチャイズにおいては商標などのマークや本部が提供するノウハウやシステムパッケージ使用の対価としてFC本部に支払わわれる金銭を指します」とあります。

指導は、開店時のみではなく継続的に、半ば強制的に行われますから、加盟金でだけではなく、ロイヤリティからもまかなわれていると考えるのが妥当でしょう。

ロイヤリティは
投稿者:上海ワルツ 2013年09月05日 投稿番号:56062

あくまでブランド使用料ですから指導料とは別ですよ。
 先ほどセブンイレブンのフランチャイズ募集サイトを見たら、研修費52万円とありましたのでこれが初期の指導料ですね。
 原価プラスピンハネと言いますが、フランチャイズに対して本部側は仲卸しの立場であり、配送管理コストを考えればそこで利益を取るのは当然で、卸先に原価を伝える必要性はどこにもないでしょう。
 どうもあまりにもシステム理解が薄く、本部に対する依存や甘えが先行し、自立意識に乏しく被害者意識ばかりが強過ぎる考え方のように思われます。

ロイヤリティを払ってますから
投稿者:村井 2013年09月04日 投稿番号:56058

---指導と、考えるなら寧ろ本部に対してコンサルティング料が発生する領域です。

発生もなにも、加盟店は、ロイヤリティを払っていますから。

あと、本部のやり方で問題になっているもののひとつに、仕入れ先からの請求書を加盟店に見せず、原価からもピンハネしているというものがあります。ロイヤリティ+原価ピンハネですからね。で、ピンハネされた仕入れ価格をもとにロイヤリティをとっているとなると、加盟店の怒りもわかるというものです。

指導
投稿者:上海ワルツが 2013年09月04日 投稿番号:56052

と、考えるなら寧ろ本部に対してコンサルティング料が発生する領域です。
 データが取れないため、無駄が発生するのを承知での発注計画ですが、確かに資源と言う意味で無駄が多いので批判をかわすために、ロス費用を負担しているのでしょう。
 外部から見ると、直営もフランチャイズも同じブランドですから、一定の水準に保たせるためにオーナーの溜飲を下げさせるための策でしょうね。
 でもそれはオーナー側が本部のやり方に従っている限りであり、結局は加盟店側は独立採算性の自己責任を負うのが大原則です。

矛盾してますね。
投稿者:村井 2013年09月04日 投稿番号:56049

私:本部が廃棄ロスを半分負担するのは当然だ。

ワルツ:自分の判断で仕入れをしているのに、なぜ本部が負担しなければならないのか。

私:自分の判断でなく、本部の指導に従って発注した結果の廃棄ロスだ。

ワルツ:店舗の判断が未熟だから、本部が指導しているんでしょう。

話がかみ合っていない。指導したんだったら、廃棄ロスにも責任をもたないといけませんよね。(実際、セブンイレブンも責任を一部認めて廃棄ロス分を負担し始めているわけですが・・・、ワルツさんは認めてませんけど)。

あと、甘い考え、甘い考えというけど、何も知らない街の商店のおじさん、おばさんに、「失敗のない商売」とウマイ話ばかりして加盟させているのが、セブンイレブンの加盟店勧誘の実態です。結果、出店した店の5割前後が閉店へと追い込まれている。大躍進ともいえる出店ペースの裏にはこんな数字もあります。おじさん、おばさんが甘いというのもあるけれど、悪徳セールスマンのような勧誘方法もどうかなと思いませんか?勝っているから正しいというわけではありません。

データも取れないような
投稿者:上海ワルツ 2013年09月04日 投稿番号:56046

おっかなびっくりのちまちました発注をしても、店が定着するような信用を得られないし、結局は店の為にもならないから、本部は一定量の弁当発注を促すんです。
 少なくとも1年かそこらは、そういった投資的運営をする覚悟もなく開業しても客は安定してくれませんよ。 
 開業したばかりなのに、いつも弁当の数が少ないお店に結局お客は行きたがらないでしょう?
 弁護士や医師が資格を取っただけでは稼げないのと同じように、お店を開業しただけでは店は儲からないんですよ。
 データを取るため、地域に定着するための投資が必要で、加盟店だといっても個人で揃えるよりしっかりしたシステムが揃っているだけなのに、勘違いをしたオーナーが、店舗を開くだけで利益が上がると思っているのが大間違いなのです。
 弁護士や医師だって、いい加減な事をやってりゃいずれ干されるのと同じように、セブンイレブンに加盟しただけで儲かるなどと甘い考えだから、疑念が生じるんですよ。

同じことではない
投稿者:村井 2013年09月03日 投稿番号:56036

---何故、個人事業主の意向でやっている事業の損失を本部が被る必要があるのですか?

販売方針を立てて、それを順守させようとしているのが本部だからです。また、廃棄品が出るほどに商品を棚に並べよう要求しているのも本部ですね。

さらに、利益が出ている分だけならともかく、廃棄品分からもロイヤリティをとっているのだから、廃棄品分のロスも半分負担するのが筋でしょう。

---最終的にその店がつぶれれば、弁当どころかロイヤリティごと消えるわけですから、同じことだと思います。

同じではないですね。本部は機会損失に過ぎませんが、加盟店は財産を失って路頭に迷うわけですから。

また、本部が販売店システムを提供しているからと、本部が一方的に何かを提供しているような言い方をなされていますが、いかに優秀な販売店システムであれ、加盟店から吸い上げている情報がなければただの箱です。一番肝心な情報は加盟店がもたらしているのです。

当然ですよ
投稿者:上海ワルツ 2013年09月03日 投稿番号:56033

 フランチャイズオーナーは、販売システムとブランドを借りている個人事業主ですよ。
 何故、個人事業主の意向でやっている事業の損失を本部が被る必要があるのですか?
 それに、弁当売れても売れなくても本部が儲かると言いますが、最終的にその店がつぶれれば、弁当どころかロイヤリティごと消えるわけですから、同じことだと思います。
 そのために損失を出さないためのオペレーションシステムを提供していているが、最終的には本部はブランド商売であり、フランチャイズ店の損失は自己責任でしょう。
 それを単に汚い部分だといって批判するのは経済論理が分かってないだけで、大量に弁当を並べれば売り上げが上がると思っているのは販売システムの利点を理解していない証拠ですよ。
 

セブンイレブンの汚れた部分
投稿者:村井 2013年09月03日 投稿番号:56026

廃棄が出るほどに棚に商品があれば、売上としては最大限になる。

実際には、廃棄になれば損失が出るから、最大限の売り上げを目指すほどに棚に商品を並べれば損失につながる。

いくら統計数字を集めても、天候や事故など読めない部分がどうしてもあるからだ。

しかし、店舗に廃棄・損失が生じても、セブンイレブン本部は、損はしない。廃棄分からもロイヤリティがもらえるからだ。だから、セブンイレブン本部からは、廃棄を恐れず、大目に仕入れろという指示、情報が流れる。

いくつかの訴訟の結果から、現在ではセブンイレブン本社も廃棄分の費用負担を多少するようになったそうだが、それでもわずかな割合に過ぎない。

そんなところから、「優位的地位の乱用」が問題になっている。(セブリンイレブンの主張は、本部と加盟店は対等関係ということだそうだ)。

また、セブンイレブンは、スポンサーとして様々なメディアに影響力をもっていて、その力を駆使してメディアに圧力をかけ、廃棄分ロイヤリティの件を、長い間、大きなニュースとして扱わせなかったらしい。

近年では、廃棄物を増やしてでも売り上げを上げるという行為が許されなくなってきていることもあり、セブンイレブンも徐々に低姿勢になっている模様だ。

コンビニの勝者、セブンイレブンであるが、清く正しいというわけではない。業界のリーダとして恥ずかしくない道を歩んで欲しいものだ。




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プロフィール

1971年千葉生まれ。大学時代は水戸で過ごす。
高校時代テレビで見た高泉淳子に影響され演劇の世界に踏み入れ、以後アマチュア劇団で舞台音響専門として過ごす。就職は一般企業にするものの、趣味が高じて休日にブライダルで音響活動を続け500組近くのカップルを見届けてしまう。
自身は無類のクラシック音楽好きで日本時代は年間120本以上のコンサートに通った時期もある。
 また旅好きでもあり、日本47都道府県はもとよりイギリス、フランス、スペインなど舞台を求めて世界を旅した。
 数年前一つの恋がきっかけで中国語を学び始め、上海に渡ってきた。
まったくの新天地で日々悪戦苦闘中。

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