TOP > BLOG > 上海ワルツNEW

上海ワルツNEW


2010年05月03日 鶴の折り方を忘れていた
先日、ある友人のお店に行った時、店に飾る鶴を折るのを手伝ってくれと言われ、「ホイ来た」と安請け合いをしてしまった。
鶴なんぞ十年以上折っていなかったが、子供の頃さんざん折ったので体が覚えているだろうと折り始めた。

で、対角線で4つ折りにして、そこから展開をして正方形の状態になったまでは良かったが、はたとそこから先が思い出せなくなった。

「あれれ?ここからどうするんだっけ?」、、立ち往生である。
確か細長い形に展開するような気がしたが、どうやっていいのか分からなくなった。
ああだこうだこねくり回してみたがどうにも思い出せない。

こうやって取り組んでみると鶴の折り方を考え出した人は凄いなぁと、こんな状況にも関わらず、昔の人に妙に感心しつつ暫くの間こねくり回していた。
たかが折り鶴のことであるが、外国にいる日本人として、鶴を折れないと何となく恥ずかしい気がして意地になっていた。

するとなんとなくおぼろげに思い出してきた。

こうやって、ああやって、うーん、、、、、、あああ、できた!!
何とかかんとか完成形まで持っていくことができた。が、この間30分近くかかった。
しかも、こねくり回したお陰で紙がぐちゃぐちゃで、しかも折り方が非常に汚くなっていた。


 これではあかんともう一枚紙をもらって再挑戦し二つ目は今度はそれなりに綺麗に折ることができた。何とか面目躍如というところである。

うーんそれにしても人間の記憶とは悲しいものである。子供の頃あれだけ折ったのに忘れてしまうなんて、
 しかも中国では折鶴には愛情表現の意味があるようだから、それを忘れていた私はつまり、、、そういうことになってしまう。
 まあ今回思い出せて良かった気がするが、今後も忘れないようにしないといけない、いろんな意味で、、、。


2010年05月02日 1年前の予測通りになった
 昨年書いた、万博開幕1年前のブログ。

 2009年05月01日 開幕まであと1年!の上海万博は絶対に暑い・・・

 予測がやはり現実のものになった。

 今日の万博2日目、暑さで倒れる人がバタバタ出たとのことである。

 まあ、上海に暮らしていれば普通に想像出来てしまうことなので、予測というほどのものではないのだが、涼しいオフィスで計画を立てていた事務局の方々は、この状況は予測できなかったらしく、何の工夫もなく当日を迎えたということらしい。

 今となってはもう始まってしまったので、中国の得意技である走りながら改善するやり方で、せめて死者が出ぬよう改善をお願いしたい。



2010年05月02日 何故、急に知的財産権保護か
 万博PRソングのパクリ疑惑の際、万博事務局は「中国政府は万博の知的所有権の保護を非常に重視している」との姿勢であることを宣言し、岡本真夜さんに曲の使用許可を申請したことはニュース等で周知のことであると思うが、このニュースで少々疑問に感じた部分があった。

 それは、何故急に今になって著作権保護を強く言い始めたのだろうということである。

 もちろん好意的に見れば、「万博を行なうような国になったので、今後の中国の発展のために、国内ルールを世界標準に近づける必要がある」という政府側の成長戦略の一環の意図があると受け取れる。
きちんと道義的な義務をようやく果たす気になったのかという受け止め方である

 しかしである。
 
 そんなに素直に受け取って良いのであろうかとすこし懐疑的になった。
 この国の人がお金にならないことにそんなに急に一生懸命になるのかという疑問である。
やはりそこには中国人を動かす動機、つまりお金が絡んでいるのではないかという疑問が沸いて来る。

どういうことかといえば、知的財産権保護を強化することによって、中国のどこかに大きな利益がもたらされるだろうという目論見があっての今回の方針強化が謳われたのではないかという見方である。
 現に、今回の万博会場内では、会場内で使用される音楽に対して会場の面積に応じて著作権料が徴収されることになっている。こんなこと今までの中国のイベントごとでは聞いたことがないし、少なくともニュースにはなっていなかったように思われる。


 このように徴収された使用料がそれなりに巨大な金額となることは明らかであり、大きなお金が動くところは必ず利権の温床となり、表立った不正はないとしても利権によって潤う人は必ず出てくるはずである。
 万博に限らず、コピーDVDや偽ブランド品など知的財産権保護によって利益を生みそうな社会状況はそこここに転がっている。
 そういう目論見のもと、知的財産権保護に動き出したのではないかと推測されるのである。

 ただ今までコピー商品に悩まされ続けてきた外国企業にとって見れば、知的財産保護の強化は非常に嬉しいことのように見える。

 しかし、必ずしもそうとは言えないのがこの中国。

 つまり政府納入商品の企業コードを開示するように求めたり、他国の技術を使って作った新幹線を自国産だと言い張る国であるから、知的財産権の保護が外国企業に理不尽な返す刀となってこないとも限らないのである。
 
 さて話を岡本さんの話に戻すが、今回の彼女の曲が開幕式で使われなかったことに対して、被疑者がまだ正当世を主張しており問題がまだ燻っているので敢えて使わなかったという見方が世間ではほとんどのようであるが、私の見方は違う。

 あの曲を使えば、また使用料が余分に発生してしまいお金を岡本さん側に払わなければなくなるから使わなかった、こういう見方である。
 つまりケチ臭い了見である。

 音楽使用料を徴収する以上、それぞれ作曲者側にもお金を払わなければならないが、岡本さんの曲を使えば彼女への使用料が発生する。世界へ報道されたりするイベント規模を考えればその使用料は馬鹿にならない。著作権徴収のルールをきちんと定め、徴収する側を強化する以上、著作所有者側へ払う方も世間が注目しており、ないがしろに出来ないのでここをケチったというわけだ。


 これが谷村新司さんのように本人が出演すれば本人のギャラだけで済んだはずだ。あるいは友情出演ということで渡航費負担だけで出演してもらったのかもしれない。飛行機代とホテル代などスポンサーを絡ませればどうにでもなるであろう。

 こうやってお金を判断基準にすると、中国の知的所有権保護がいかに中国側の利益動機によって決まっていこうとしているのかがよく分かるような気がする。

 ところで、開幕式で使われていたオルフ作曲のカルミナブラーナは、効果的な曲であるが故にどんなイベントでも使いたがるのだが管理が厳しく許可が出にくいので有名な曲である。

 それが今回は使われていたので万博の大義を掲げて利用許諾をとったものだと思うが、まあこの曲を使っているというステイタだけでも国家の威厳を主張している感がある。まあそれにしては安っぽい使われ方だったが、、、。


2010年05月01日 盛り上がってないなぁ・・・
テレビでの中継とは裏腹に、万博会場から離れた私の家の近所では、万博開幕なんぞどこ吹く風と今日も日常の風景が広がっている。

 昨日の開幕式中継も、途中でちょっと家の外へ出てみたが、窓の外からチラ見える他の家のテレビも、ドラマなどを見ている家が多く中継を見ている人はわずかだった。

 春節の花火と比べれば盛り上がり方は雲泥の差である。もちろん安全上の理由から爆竹は禁止されたのかも知れないが、それにしても近所は静かだった。

 まあ市民から見たら万博などは期間限定の遊園地のようなもので184日間の会期中に1回見に行けばいいというスタンスなのかもしれない。

 この盛り上がっていない風景に、上海に暮らす私としては逆にすこぶる安心した。
 
 お祭りはお祭りとして否定する気はないが、お祭り騒ぎは会場だけで十分なのである。会場に行ったときだけ楽しめればよく、日常の生活まで入り込んできて欲しくない。

 それにしてもこの静か振り、意図的な面もあるかもしれないがどうも主催者の旗振りほど万博に対しては盛り上がってない気がする。

 この様子では入場者目標の7000万人はおろか、5000万人も危ういのではないか? 7000万人の目標を達成するにはコンスタントに毎日40万人平均の入場者数を必要とするが果たしてどうだろうか?

 リハーサルで20万人でキューキューだった会場に40万人入るかもしれないと聞いたらそれだけで個人的には行きたくなくなる気がする。


 そういえば上海人の友人の家族でさえ、万博の喧騒を嫌ってこの期間は香港に旅行をして上海から逃げ出していることを思い出した。結局そういうことなのである。



プロフィール

1971年千葉生まれ。大学時代は水戸で過ごす。
高校時代テレビで見た高泉淳子に影響され演劇の世界に踏み入れ、以後アマチュア劇団で舞台音響専門として過ごす。就職は一般企業にするものの、趣味が高じて休日にブライダルで音響活動を続け500組近くのカップルを見届けてしまう。
自身は無類のクラシック音楽好きで日本時代は年間120本以上のコンサートに通った時期もある。
 また旅好きでもあり、日本47都道府県はもとよりイギリス、フランス、スペインなど舞台を求めて世界を旅した。
 数年前一つの恋がきっかけで中国語を学び始め、上海に渡ってきた。
まったくの新天地で日々悪戦苦闘中。

音響さんのこだわり復刻版
上海ワルツ記事目次
エクスプロアブログ同窓会


GOOGLEでブログ内検索

ブログランキング・にほんブログ村へ



空港ドットインフォブログ浦東空港虹橋空港北京空港広州空港香港空港天津空港青島空港ハルビン空港すいすいビザ

コメント一覧


記事タイトル一覧

カテゴリ一覧


RSS 1.0My Yahoo!に追加




上海すいすいビザ代行][空港ドットインフォ][上海の天気][音響さんのこだわり][上海ガイドブック手帳][日中地域交流会
[上海浦東国際空港][北京首都国際空港][天津濱海国際空港][広州白雲国際空港][上海虹橋国際空港][青島流亭国際空港]
Copyright(C) since 2007 カランドリエドゥモンド
h_12