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2010年03月31日 パビリオン1割は間に合わず
こんなニュースがMSNの産経ニュースに出ていた。
このニュースを見て「やはりか」というか本当に10%で済んでいるのかというのが裏側から実情を伝え聞く私の率直な感想である。
この10%が間に合わないというのは楊雄常務副市長の話だそうであるが、実際には20%くらいは間に合わないであろうと内部の人間が語っているという。
しかもこの10%というのはあくまでも建設ベースの話で、パビリオンというからには建物を建設して終わりではなく、展示の調整やリハーサルが必要であろうから、建設が終った後、どんなに短くとも1週間くらい色んな調整をしなければオープンになんぞこぎつけられないというのが日本人的感覚だ。
 私が日本時代にやっていた演劇では、かなり簡単なセットであっても舞台上の作りこみやライティングの調整にやはり一日は費やしていた。そのくらい一つの場所をお客に見せられる状態にするには時間がかかるのである。ましてや外国人などの不特定多数のお客がぞろぞろ訪れるであろう場所の準備がそんなに簡単であろうはずがない。
 万が一、そんなに簡単にできる展示があったとしても、それはわざわざ万博という会場を作ってまで見せるほどの価値の無いものだという判断ができると思う。わざわざ大金をかけて、市民や外国の人間に協力してもらって作り上げる万博なのだから、そんなに簡単なものであっていいはずが無い。

 故に開幕しても暫くは半分近くのパビリオンは見られないのではないかというのが大方の予想であるし、ギリギリ間に合わせたようなパビリオンは大したものが展示されていないと考えるのが妥当のような気がする
はてはて全部そろうのはいつの事かと考えると気が遠くなるし、見る価値のあるものが展示されるのかと思うと期待値がしぼんでしまう。

本来、万博レベルの大規模プロジェクトには、お金の力だけでも政治の力だけでもなく、大企業から中小企業までの街全体の総合力が問われるのであるが、少なくともここまで見る限りでは街としての総合力に不足があり、上海にとって万博開催はやはり5年くらい早かった気がするというのが正直な思いである。



2010年03月29日 いろんな噂を耳にする
毎日外へ出て、お初・旧知問わず色んな人に会っていると、その人数に比例していろんな噂を耳にする。
社会の話、自分の会社の話、同僚の話、友人の話などなど、その内容は非常に幅広い。
まあ噂はあくまでも噂で推量の域を出ない話であるがとにかく色んな情報が入ってくる。
あの会であの人を見かけたとか、あの会社はああだとかこうだとか、たわいも無い話がほとんどだが、たまに聞き捨てなら無い重要な話も紛れ込んでくるので油断がならない。
 ああ、あいつは影であんなことやっていたのかとか、噂を通じて知ることもしばしばである。

 まあ自分に直接関係無い話だけならいいが、影響のありそうな話もたまにあり、追求して裏を取ることをしないまでも、火の無いところには煙は立たずなので、情報に対するアンテナを高くする警戒は十分必要かなと感じるときがある。
上海に来て、色んな人脈や知り合いが出来て、幸いにも私を恨んでいる人の噂はあまり聞かないし、みな親切にしてくれ、色んな情報を持ってきてくれる。その情報で助けられることもたくさんある。

改めて口コミのネットワークは凄いと感じるし、逆になめてはいけないなと感じる今日この頃である。


2010年03月29日 皺寄せのドミノ倒し
どんな会社でも事情はそんなに変わらないと思うが、一人の社員が休むとき余程その社員が外部に対して用意周到に手配をしておかないと、結局は社内の誰かが休んだ人間の分だけ仕事を背負い込むことになる。

 もちろん背負わされた人間とて、もともと本人の受け持ちの仕事が有るので、休んだ人の仕事を請け負った分だけ自分の仕事が出来なくなる。あるいは残業費などコストに跳ね返ってくる。

 そして、皺寄せを食った人の仕事が100%進まなかった場合、今度は更にまた別の社員にその皺寄せが行く。このように一人の人間が休むことによって他の社員にドミノ倒しのように仕事の皺寄せの波紋は広がる。しかも元々の担当ではない仕事をカバーすることになると、本来の担当が同じ仕事をするよりさらに余計に時間がかかる。
つまり影響を与える人数が多いほど、そのドミノ倒しの影響は深く大きく拡大することになる。これは企業の規模によらず同じことである。

 このことに気がつかず、休んだ当の本人が、自分の担当の仕事がカバーされたからといって、休んだことが会社に大きな影響を与えなかったと考えるのは大間違いなのである。

 まあ生身の人間であるから、病気その他の理由で止むを得ず休むことは誰にでもあり、それを相互カバーしあうのが会社という組織なのだが、そうは言っても誰でも一方的に皺寄せを食わされるのは勘弁願いたいところであり、他人の業務をフォローしたばかりに自分の仕事の成績に影響が出てしまうのは非常に具合が悪い。

 ならば休んだ人間の仕事を一切引き受けずにその皺寄せを拒否しても良いようなものだが、結局は会社という組織で仕事をする限り、そんなことをしたら対外的な信用問題になってしまうので、信用を失わないためにもそれなりにカバーせざるを得なく、結局はドミノ倒しの影響を受けてしまう。

 こういった休むことの影響の大きさを感じていない社員がもしもいたとき、早く本人に気づかせないと目先の実業務への影響はもちろんのこと、周囲に休み得だと思われたら本人と周囲のスタッフの関係が悪化し職場全体の士気に影響する。

例え休まなくても、自分が従来すべき仕事を他人に頼むことが多いような人は、相手の仕事への影響を把握していない自己中心的な意識の場合が高い。

 会社組織というのは契約という関係で成り立ってはいても、やはり人間が働いている以上、人間同士の相互信頼が大事で、助けてもらったら助け返すことが必要である。必ずしも回数の均衡は必要無いかもしれないが、一方的な負担と相手に感じさせた場合はやはり信頼関係が崩れてしまう。つまり休暇一つとっても、例え契約上認められた休暇であっても、こういった業務配慮や人間関係を無視した自己中心的な休暇取得は非常に危険なのである。

 迂闊な休暇取得をしたばかりに、その仕事の皺寄せがドミノのように巡り巡って本人の肩を叩くことがあるのかも知れないのが会社という組織であり人間の社会であろう。
 こういった社会関係に対するの基本的な認識の足りない大人が、最近増えているような気がする。

 



2010年03月29日 ようやく落ち着く
先週はかなりばたばたしていて、一日に3箇所も4箇所も移動するハードスケジュールが続いていて、非常に忙しかった。
 昨日の土曜ですら、半分はプライヴェート的な予定も含まれていたとは言え、3箇所も回るスケジュールだった。この間配った名刺の数もかなり多い。つまりいろんな初めて会う人に対する緊張感も多くあり、疲労度を加算させていた。故にブログの更新など手をつける余裕も無かった。

日曜の今日はそれほど予定が詰まっていなかったのだが、昨日までの忙しさの反動で、疲労蓄積で集中力を欠いた状態になり、パソコンに向かっても一日物事が手につかないような状態になってしまった。

 まあこんなときは音楽を聴いても何をしても駄目で、寝るのが一番なのだが、なかなかそう寝てばかりもいられず、今日一日はなかなか回復しない体力と精神的なパワーに余計にいらいらしてしまった。
 そして、夕方もう一度寝てようやく夜になり気分が落ち着いた。

 気がつけば午前様である。

 まあこんな日もあるさと思うしかないのだが、食事と睡眠とアルコールの量の加減、ここはしっかり気をつけないと、もう若くないのでやばいなぁと感じた今日の日曜日の体調だった。


2010年03月24日 セグウェイに乗る
誰もかれも簡単に乗っていた
 先日、某日本語媒体の取材に偶然出くわし、セグウェイに試乗させてもらった。
セグウェイとは自転車と自動車の中間のような存在で、安定度抜群で走る近未来型の乗り物である。
雰囲気的には自走式陸上水上スキーのような格好といったらいいだろうか。

 突然の取材にびっくりしたのだが面白がって試乗してみた。
 最初はおっかなビックリで乗ったが、2分も経たずに操縦できるようになり結構面白かった。
 バイクのハンドル同様の形をした操縦桿を前や後ろ左右に倒して進んだりバックしたりする。バランス調整機能が優秀で絶対倒れないらしく、確かに安定感抜群だった。
 私以外にも何人かの人が挑戦していたが、皆すぐの乗りこなしていた。そのくらい簡単にのれる。大きさがちょっと大きいのと重量が重いのが欠点といえば欠点だ。

 これ、日本では道交法上、自動二輪車に分類されてしまうらしくなかなか自由に公道を走ることが容易では無い様なのだが、中国の道交法では果たしてどうなのだろうか?こんなに無秩序な交通事情の国だから、法律がどうのこうのいっても仕方のないところかも知れないがちょっと気になる。

 さてさて乗ってみて面白さを実感した後に恐る恐る値段を聞いてみると6万元(約100万円)との事である。うーん面白いがちょっと高すぎる。

 こんな高いと当然自分では買う気にならないし、物好きな金持ち以外は買わないような気がする
次にこの乗り物になるのはいつのことか、ひょっとすると一生のうち最初で最後のセグウェイかもしれない。
まあ物好きの金持ちが多いのが最近の上海なのでそんな友達ができたらその人に買わせてまた乗ってみよう。 



関連ページ交通関連情報

2010年03月23日 Google中国撤退決定
 ああ、やっぱりかというニュースだがインターネットの自由度の論理は中国という国家にはまだ受け入れがたいものだったということで、非常に残念である。
、これがこれから我々中国の日本人のネットライフにどのような影響を与えるかは未知数だが、少なくともGoogleによる簡体字ページの検索は非常に弱くなる。

 といっても、いままでも中国のコンテンツはGoogleへの登録を意図的に拒否していたものが多いとの事から元々検索総数は多くなかったので影響は限定的であるかもしれない。世の中にいくつかの検索エンジンがあるが、Googleほど検索結果と探したいものの検索結果順位がしっくりくるエンジンは他に無く、簡体字市場でも更なる展開を希望していたのだが今回このような事態になってしまった。

 オリンピックを開催し、万博を開催する段になっても、国民が通信の自由を享受できない前近代国家であるというのは非常に残念な限りである。


2010年03月19日 商売人感覚の欠如
先日、JALの会長に就任した<稲盛和夫会長さんが「社内に商売人感覚や企業家精神をもった人があまりに少ない」と指摘(MSNニュースより引用)>していた。
商売人感覚、つまり物事の採算を考えて判断するということである。

 まあJALに関していえば、そういう人間が幹部に大勢いたならば、今回のような事態はひき起さなかったであろうから、特段驚くべきことではない。

 現に航空不況と言われながらANAに関しては何とか持ちこたえている状況を見れば、危機を回避できる手段はあったはずなのである。しかし残念ながらJALは民間会社とはいうものの国策会社として半民半官のような状態で運営が行なわれ、政治的な意思で地方の赤字路線を背負わされてきた歴史がありその結果今回の状況を招いたので、このことに関してJALだけを責めることはできない。
 故にこの会社に普通の民間会社のような商売人感覚が育つような土壌があったとは到底思えず、というかそういう商売人感覚を持った人がいれば、政治国策の押し付けは断っていただろうが、断れないのがこの会社の根本であり、社内で下手に商売人の理論を振りかざせば居心地が悪くなる社内体質であろうという状況は想像に難くない。
 
 まあJALのみならず、日本の官僚の中に商売人感覚を持った人間が少ないのは、先日の「予算仕分け作業」でぞろぞろ出てきた訳の分からない事業を見ればよく分かる。よくこんなことにお金を使おうとしていたなぁというくらい訳のわからないことにお金を使っている。

 しかも彼ら官僚は、国の教育制度の中で優秀とされている大学を卒業し、難しい試験を突破してきたエリートのはずである。その教育エリートであるはずの官僚が行なう施策に商売人感覚が欠如するのは、つまり日本の教育システムの中に商売人感覚を育てる部分が欠如していると言い換えることができる。
 これはよく考えてみれば不思議な部分で、自立するための技術を身につけるべき教育の中に商売人感覚を育てる部分がないのは教育の欠陥といっても良いかもしれない。

 もちろん子供の頃からあまりお金に細かい人間になってしまうのも考え物だが、大人になっても採算を考えての行動できなければ、会社や生活が破綻し路頭に迷うだけである。
 現に優秀な官僚が統治してきたはずの日本の国家財政が破綻寸前で青色吐息であるのは周知の事実である。
 まあ、これがどこかの党が主張するように政治主導でよくなるのかといえば、なんともいえない部分であるが、今のままではJALどころか日本が破綻するのは時間の問題ともいえる。

 JALの現状は残念としか言い様がないが、個人的には思い入れのある会社なので、商売人の感覚を取り入れて再建に向けてぜひ頑張ってもらいたいものである。


2010年03月18日 4月から上海の日本人がまた増加?
上海の日本人口に関しては、いろいろな統計数字が言われているが、在上海の日本総領事館が昨年伝えた数字が6万人というのが一応公式な数字となっている。
しかし、これは在留届を届けている人間の数を合計しただけで、届けを出していない、留学生や短期滞在などを含めると、およそ10万人くらいの日本人がいるのではないかというのが上海にいる日本人のおよそ一致した見方である。
 まあ、この数字がどれだけ正確な数字がわからないが、正確な数字を把握できる機関がないのでこの数字が唯一の拠り所となっている。
もちろん中国政府の入国管理局は、それを把握できる立場にあると思うが、表立ってその数字が発表されたことはないので、結局は上記の10万人という数字が目安となっている。

 さて、そういったあいまいな数字しかない上海の日本人口であるが、どうやら4月以降増えそうな兆候が現れている。

一つは知り合いの日系引越し会社の話で、昨年は一昨年のリーマンショックによる金融危機や新型インフルエンザの影響で、日系企業の駐在員の撤退が相次ぎ、日本への引っ越し案件が非常に多かったのだが、今年はそれほど多くなく、駐在員の交代要因程度という限定的なものになっているらしい。
 つまり昨年かなり減ったとされる上海の日本人人口はどうやら下げ止まっているような話となっている。

 そして、もう一つは知り合いの日系住宅管理会社の人の話で、今年は日本からの問合せが非常に増えたのだという。つまり駐在予備軍や新規進出予定企業が増えてこれから新たにやってくる日本人が結構いるということになる。


 よってこの二つの話を総合すると、減る人数は下げ止まって、来る人数が増える、つまり差し引き日本人の人口が増えるのではないかという推測が成り立つ。

もちろんこの推測はほとんど感覚的な話でしかないのだが、実際にマクロ経済を見ても日本国内の経済の空洞化は止めがたい傾向であり、海外つまり中国市場へ活路を見出さないと日本は生き残れないであろうという状況が現実的に語られている。

 事実、日本の人口減少を見越してこれ以上日本は成長が見込めないと、外資企業の日本撤退が相次いでいることが日経新聞でも報じられていた。さらに日系企業でさえ東南アジアなどの市場のあるエリアへの海外移転が相次いでいるという。
 そんな状況の中、上海の日本人人口が上昇に転じてもなんら不思議ではない話である。
 ただ中国を目指すというより日本がどんどん見捨てられていくというのが現状のような気がする。つまり移住というより移民という状況に近いものが始まっているのではないか?現状を見るとそう感じてしまう。


2010年03月17日 SOHOの限界
 インターネットが普及し、IT技術が発達しつつある現代のビジネスシーンにおいて、SOHOというワークスタイルが理想だという言葉がよくきかれる。
 SOHOとはつまりスモールオフィスホームオフィス(Small Office Home Office)の略で、IT技術の発達により今までのように都心のオフィスにわざわざ人が出勤しなくても、ネット回線を通じて情報のやり取りを行なえば、大きなオフィスは必要なく、それぞれの自宅で仕事をすればよいといった意味で、将来のワークスタイルの理想像としてこの言葉が扱われている。

 確かに現代社会においてはそれだけのIT技術が発達し、中国においてでさえブロードバンドや3Gモバイルがどんどん普及しているので、それらを可能足らしめる十分な技術環境がほぼ整いつつあるとはいえる。

 しかしながら、ここに一つの視点の落とし穴がある。

 このSOHOというワークスタイルは、個人事業主など労務管理の必要なく、結果のみが問われる場合においては非常に有効だと思われるが、そうではなく一般的な労使関係で雇用される従業員やそれらを抱える会社組織に対して適用するにはあまり適当では無いということだ。

 言うまでもなく会社組織というのは専門性の組織連携によって生み出される合理性が、個人で仕事するよりアドバンテージがあるので会社組織という経済単位が生まれているだが、その会社組織が会社として機能にするためには、必ずといっていいほど綿密な連携が必要となる。
 この点においてはオフィススタイルがSOHOに対して圧倒的優位性をもっているのは自明の理である。


 しかしながら、現在では既に同じオフィス内にいても情報のやりとりをメールのみで行なう場合も多く、必ずしも対面で仕事をしているわけではないので、もしこれがSOHOに置き換わっても基本的に業務効率の面でそれほど大差ないようにも見える。
 しかし残念なことに、これをSOHOに置き換えてしまうと、同じオフィス内でメールだけで仕事をする場合に比べてもさらに業務の効率性は落ちてしまう。

それは何故か?

 実はそこに大きく人間的要素が介在するからである。
つまり「できる」ことと「やる」ということは同じでは無いということである。
技術的に可能だということと、それを実行するということの間には大きな隔たりがあり、実は働く人間のモチベーションによってこの溝が埋まるかどうかが決まる。
 
 オフィスに出勤すれば、必ず他の社員の目があり、少なくとも自宅にいるよりは緊張感を持って仕事に取り組むことになる。また時間管理の面でも朝決まった時間に出勤し決まった時間に退勤するというコアの時間があるとないとでは、生活リズムの面でもやはり業務に対峙する姿勢が異なってくる。

 また単純に業務環境の面でも差が大きく、モバイル機器がどんなに発達しても、やはり外部環境とオフィス内とでは業務効率がまるで違うし、喫茶店の中でオフィスと同じ緊張感と効率で仕事に取り組める人もそう多くはあるまい。

 自由に開放された緊張感のない中で仕事をすれば、例えクリエイティブな仕事であったとしても人間の心は楽なほうに向かい、自制が甘くなる。


 これは自分ひとりしかいない個人事業主でも同じことのようで、時間を決めずのべつ幕無しに、仕事だかプライベートだか分からない時間を過ごしていると結局は業務効率が低下してしまう。よって彼らの中には仕事とプライベートをきっちり分けるために、業務時間を設定したり自分ひとりしか出勤しないオフィスであっても自宅とは別にオフィスを設け仕事をしているという人もいる。

 つまり、SOHOを成立させるためには、働く人間がモチベーションを維持しながら働ける状態を整えることが必要条件となる。

 この点、個人事業主なら仕事の成果がそのまま自分の生活に直結するので他人に言われなくてもモチベーションを維持できるが、会社組織の中の一般従業員にこれを適用するには少々難がある。
 月給制や時給制の中では、余程きちんと成果を管理する体制をとらない限り、人目から隠れて楽をしようと考えるのが人間の自然な心理である。どんなに真面目に仕事に取り組んでいるつもりでも、いつでもできるという心の隙が油断を生む。

 このような会社組織の一般従業員にSOHOを適用するには、他人の目がなくても業務時間を守れるほどの動機付けが必要になる。例えば生活に影響するほどの成果主義評価制度を導入するとか、社員を社内個人事業主的な扱いをするとかを考える必要がある。

 これらの条件を整えず、ただ野放図にモバイルだのITだの技術を過信しSOHOを推し進めたところで、結局は業務効率が落ち理想のワークスタイルは絵に書いた餅となる。
 放っておけば楽をしたがる働く人間の特性を考えず、IT技術の面だけでSOHOを語っても限界がある。




2010年03月15日 うまそうな鹿の肉のお土産
パッケージの片方はなぜか和服?っぽい女性の絵が、、、
東北へ行った友人からお土産をもらった。なんと鹿の肉である。
 過去に鹿の肉を食べた記憶がほとんど無いのでひょっとすると初めてかもしれない。
元々東北料理や韓国・朝鮮料理は非常に好きなので、従来から犬の肉は結構好んで食べていたのだが、鹿の肉にはほとんど巡り合えた記憶がなく、少なくとも上海に来てから鹿の肉を食べた記憶は無いし、上海で東北料理のお店に行ってメニューに見かけた記憶も無いように思う。もしメニューに見かけたなら私の嗜好から言って、必ず注文しているはずだから恐らく一度も巡り合ってないと思われる。

 そこへ飛び込んできたこのお土産、結構ナイスな選択である。
 
しかも朝鮮族風味とあるから、おそらく東北人好みの濃い味付けになっているに違いなく、東北料理大好きな私にとっては格好のお土産といっても良い。
 早速食べようと思ったが、今日は夕飯の予定が決まっていたので明日にでもご飯を炊いてこの鹿を食べてみようと思う。

ということで試食の結果は次回ご報告。乞うご期待!



プロフィール

1971年千葉生まれ。大学時代は水戸で過ごす。
高校時代テレビで見た高泉淳子に影響され演劇の世界に踏み入れ、以後アマチュア劇団で舞台音響専門として過ごす。就職は一般企業にするものの、趣味が高じて休日にブライダルで音響活動を続け500組近くのカップルを見届けてしまう。
自身は無類のクラシック音楽好きで日本時代は年間120本以上のコンサートに通った時期もある。
 また旅好きでもあり、日本47都道府県はもとよりイギリス、フランス、スペインなど舞台を求めて世界を旅した。
 数年前一つの恋がきっかけで中国語を学び始め、上海に渡ってきた。
まったくの新天地で日々悪戦苦闘中。

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