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上海ワルツNEW


2011年05月26日 もうすぐこの街ともお別れ
会社の引越しまであと一ヶ月程度となった。
2年前に、会社とともにこのエリアに引っ越してきて、まあたった2年とは言え自宅も職場も同じエリアにあったものだからこの街に馴染んできていた。
無茶苦茶気に入っていたわけでもないだが、日々の生活圏がここにあってそれなりの愛着もあった。

しかしこのたび会社の再移転が決まったため自宅は一足先に先月に引っ越してしまったのですでにこのエリアから生活圏はなくなった。

そして来月は職場もこのエリアからサヨナラである。
まあ、そんなに遠くに引っ越すわけではなので、ここへ戻ってこようと思えばタクシーで10分かそこらで来れてしまうのだが、毎日来ることは有り得ず、やはり縁遠くなってしまうのは確実である。

 そう思うと時間の流れを感じてちょっと寂しくもある。
ここにいた時間は辛い時間が多かったが、今はもう過去になる。

 




2011年05月16日 上海での給水器と水の購入
新しい部屋に引っ越してきて、この部屋には給水器がないことに気がついた。
日本では蛇口をひねれば水が出てくるので水の購入など考えられなかったが、特に水の質の悪い上海では飲料水の購入が必須である。

過去に住んだ2軒の家では設置はあったものの、ほとんど利用せずペットボトルなどの購入で済ましていたので給水器は放置していたのだが、新居になったため自炊を増やそうと考えたとたん給水器がないことがわかった。
上海での貸し家ではたいてい設置があるものとばかり思っていたので契約時に全く気にしていなかったのだが、実は無かったのである。

 部屋の契約前であればこの程度の要求は通った気がするが契約後の今となっては後の祭りで、結局仕方なく、まあ今後の節約のための投資ということで自分で購入することにした。
 カルフールに行くとテーブル置きのタイプが100元弱、スタンド式のものが200元弱。いずれも加熱機能付でお湯も出るタイプだ。
さらに冷却機能付きなら350元前後となるが、冷蔵庫があるなら冷却機能は家庭では必要ないと店員に言われ、少し迷った末に冷却機能のないスタンド式のものを買った。
高さが1m弱にかなり大型に見えるが自重6kg程とそれほど重くない。
 自宅へ持ち帰り早速設置した。設置も何のことは無く箱から出して置くだけである。後は電源を差し込むだけといたって簡単だ。
これで給水器の設置は完了。

 そして上海5年目にして水の注文にも初めて挑戦する。
今まで注文したこともなかったので、友人にやり方を聞き電話番号も教えてもらった。

 中国人にとっては何のことの無いこの作業だが、何事も初めては緊張するもので言葉が通じるかどうかも含めて緊張しながら恐る恐るかけてみた。
 初めての注文だと告げると、保証金として容器代50元預かるがいいかと聞かれ、OKだと答えるとさらにどの水を注文するかと再度聞かれた。

 どの水も1タンクあたり18.5リットル入りで、12元、16元、28元、、、とさらに高い水もあるようだが、もとより節約が目的のためそんな高い水は必要なく16元のものを注文した。
 午前に頼まないとその日に来ないようなので、この日も午前11時頃に注文したら、午後1時半頃早速持ってきた。
そして保証金と水の代金66元を配達のお兄さんに渡す。
代わりに注文した水と保証金の50元の預り証が渡された。これを失くすと恐らく保証金の50元が返ってこなくなるので大事に保管したほうがいい。

これで水の注文は無事終了。
水のタンクのセロファンをはがし給水器に差し込む。水がどくどくと給水器に注入されていく。

 これで晴れて給水器生活の開始である。

 まあ買いたての給水器なので埃っぽいかもしれず、最初の段階ではしばらく通水して埃を流すようにしてその水は飲まないようにしたほうがいい。
 今まで4リットルで6元程度の水を購入していたので、1タンクあたりだと10元程度の節約になる。お金の面は幾らでもないが、今後はお店へわざわざ水を買いに行かなくて良くなったことが時間の面でも非常に嬉しい。

 着実に根を下ろし始めた気がする私の上海生活である。


2011年04月22日 最近値上がりが激しい上海の賃貸住宅
 今月末で今の部屋の契約期限が切れるのだが、大家が自分で使いたいので契約を延長しないと言ってきたので部屋探しを行なうことになった。
 会社のオフィスも引越しすることになったので、またもや会社の移転に併せての自分の引越しである。

 さて実際に部屋探しをしてみて気がついたのは、相場が非常に値上がりしているということ。
 従来の家賃+10%以内の範囲で部屋を探し始めたのだが不動産屋と相談し始めて、とてもそれでは部屋が見つからないという現実を知らされた。

 今の部屋は会社まで歩いて10分くらいという好立地だったため、同様に新オフィスまで歩いて通えるという条件で探し始めたのだが、想像以上に家賃相場の値上がりが激しく、最初の予算ではとても満足する部屋が見つからない。
 もちろんそんな贅沢な部屋を探そうというつもりもないのだが、ある程度清潔で心地よく住めそうだと思える部屋がなかなか見つからなかったのである。

 で、まず見つけたのが某地下鉄駅から歩いて5分程度の部屋。
 周囲の環境は100点とはいえないが、高い建物がなく日当たりや風通しがよく、室内も清潔で、何より現在よりゆったりとした2部屋の広いスペースが魅力的だった。

 ただし、家賃はもとの25%以上増し。

 しかも会社まで歩いていける距離ではなく、地下鉄2駅分の通勤条件と家賃の高さに二の足を踏んだ。
 
 結局は即決するに至らずこの部屋を一時保留にして、さらにいい条件の部屋を探すべく、オフィスまで歩けそうな位置の不動産屋の門を叩きまくった。

 そして幾つもの部屋を見たが、エレベーターなしの5階とか、部屋は綺麗だが廊下が汚すぎるとかどれも帯に長したすきに短しで、なかなか物件全体として気にいるに至らない。清潔な部屋という条件だけでかなり値段が上がる。
でもそこは毎日過ごす場所だけに譲れない。

 探しているうちに一箇所だけ綺麗な部屋を見つけ、周囲の条件もそこそこ悪くない部屋が見つかった。

 但し家賃は最初に保留した部屋と同じ。

 結局満足できる部屋は、最初の部屋とこの部屋の2つだけで、家賃を下げようと思ったら部屋の清潔さを諦めるか、さらに遠距離通勤を覚悟しなければならなかった。

うーん、いずれにしても予算的に想定外だなあと思いつつも生活全般のことを含めて考えるとその選択肢の中から選ばざるを得ない。

そして決めたのは最初の部屋で広さと日当たり、会社からの方角などが決め手になった。歩いて通勤という条件は結局諦めざるを得なかった。
 まあ部屋の条件には納得しているが、家賃の値上がりには困ったものである。

 とにかく来月から新居に移転である。


2011年04月03日 実は自分も被災者だった?
一年ぶりに帰国した。
先日、両親が上海に遊びに来たばかりなので、親の顔を見ることに関してはそれほどの大きな大義名分は無くなってしまったのだが、一年も日本を空けるといろいろと雑用がたまり、日本に帰らなければ出来ないような用事も存在するので、久しぶりの帰国となった。

 その用事のうちの一つが携帯電話の機種変更である。

中国に来てからも色んな利便性を考えて日本の携帯電話は生かしておいてあるのだが、何でも来年の7月になると、今の携帯電話が使用している800MHz帯の周波数再編の再編を行なうため、「CDMA 1X WIN」の利用が出来なくなり、今の端末は利用できなくなるので交換が必要になるということらしくその旨AUから通知が来ていた。

 気がついてみれば今の端末は中国に来る前から使っているからトータル5年以上も経っている。まあこの間ほとんどの期間は中国にいたのだから本体自体はそんなに傷んでないのだが、使えなくなるというならば交換せねばなるまいと思い、帰国した足でそのまま近所のAUショップに行った。

 さて早速店員に今回の通知を受けて手続きしに来たんだと告げると、これこれこういうサービスが受けられますと説明され、交換可能な機種を提案された。
 その中で価格バランスなどを考慮してまあいいかなと思ったのはT社製の機種だった。グローバルパスポートで海外でも利用できる機種だ。
 この機種なら今回の私のケースの場合、通常の機種交換よりもさらに5250円安くなるとのことで21000円が提示の購入価格であった。
 実はさらに私自身は契約で貯まっていたポイントがあり、それが14000円程使えるので、今回7000円程度の出費で済むはずなので、随分得したなと喜んでいた。

 ところがである。

 機種交換の手続きを始めた店員が途中で、
「あれ、お客様の登録住所は○○○市ですね。そうすると被災者割引が受けられます」と言った。

 え?○○○市は被災地なの?
 店員の言葉に耳を疑った。

 そう、私の地元の○○○市は実は地震のときに液状化現象や一部で建物の倒壊が起きていたらしく、他の会社ではどうなのか知らないがAUでは被災地扱いになっているとのことだった。

 これにはちょっと驚いた。

 私の実家は、もちろん地震で大揺れに揺れたらしいが、建物の倒壊や破損などはなく、もちろん両親は無事で僅かにサイドボード内のコップが割れたくらいのことであったので、自分が被災地扱いの対象に含まれるとは思いもよらなかった。

 ましてや自分は地震発生時に上海にいて揺れすら経験していないのである。
うーん、俺も被災者の扱いを受けていいのか? 

 そんな疑念にさいなまれながらも、まあ今回ルールはルールということで結局被災地優遇を受けられることになった。
 この被災地優遇のお陰で、なんとその7000円の出費すらなくなり全く無料で機種交換が完了してしまった。
 まあ無料になったのは個人的には大変有り難いが、なんだか本当に深刻な被害を受けている人々に申し訳ない気分である。

 この得した分は何か世の中に還元を考えるべきかもしれない。


2011年03月28日 凄すぎる日本メーカーの炊飯器へのこだわり
 日曜日に新しい炊飯器を買った。

 従前の中国製の炊飯器も壊れていなかったのだが、どうも炊き上がりが悪くかつ保温が長く持たないのですぐにご飯が駄目になってしまっていた。
 まあ100元程度で買ったものだから仕方ないと思いつつも、これでは自炊していても米に無駄が多く出てしまい、ひょっとすると体にも悪いかなと思い買い換えることにした。
 とはいえそんなに予算も無かったため今回買ったのは高価なIH炊飯器でなく電気炊飯器である。

 ただ今回は購入の目的が目的であるだけに値段はともかく日本メーカー製という条件にはこだわった。
 何故なら、日本メーカーの炊飯器の情報を調べていくうちに並々ならぬ努力というか工夫が炊飯器という商品に詰め込まれていることを知ったからである。
 特に東芝社製の炊飯器は、自動電気炊飯器を初めて作ったメーカといわれるだけにこだわりようはハンパではなく、その商品説明の内容からして驚きの連続であった。

「真空吸水うるおい仕込み」
「圧力剛熱はりつや炊き」
「真空仕上げ」
「酵素活性 甘み引き出し」
「真空美白保温」
「真空うるおい予約」
「発熱体ディンプル ダイヤモンド銀釜&釜底WAVE」

 などと、おいしそうながらも新鮮な言葉がたくさん並んでいる。しかも主婦層を意識しているのか化粧品につくような形容詞がたくさんついている。

 各々の技術の詳細はメーカのホームページなどを見ていただければいいと思うが、この言葉だけを並べてみても、たかが炊飯器によくぞまあここまでこだわれるなぁという開発者の心意気を感じとれる内容である。

 つまり現代の炊飯器は技術者の知恵がこれでもかと詰め込まれ、そんなところまで気を使っているのかと思えるような工夫の結晶のような商品になっている。

 そして恐らくこれらは他の技術の転用などではなく、ひとえに「おいしいご飯を炊く!」ためにだけ開発された技術であろうということは、このこだわり方から何となく想像がつく。
 まさに日本人の「ご飯をおいしく食べる」ということに対する異常なまでのこだわりがここに現れている。

 こんな「おいしいご飯を炊く」ということにこだわる日本メーカーの商品だからこそ、例え価格が安い電気炊飯器であっても、その炊き上がりのおいしさを信じて買うことができる。

 実際今回買った電気炊飯器は東芝社製の399元と非常に安価なものであったが、昨夜炊いた炊き立てのご飯は無論のこと、今日まで残したご飯も非常においしくいただけた。

 今までの中国製メーカーのものではあり得なかったうまさである。
さすが日本のメーカーさまさまといったところである。


2011年03月16日 他人に迷惑をかけないことを常に考える日本人
今回の日本の地震に関する報道で意外なところが世界の反響を呼んでいる。
こんな大災害で国土が荒廃しても略奪が起きない、ちゃんと秩序が保たれている、そんなところが海外で驚かれ感心されている。

もちろん、若干の盗難などがおきたり犯罪ではないが食料の買占めなどが起きている点で、必ずしも褒められた状況ばかりではないのだが、それでも世界の同様の災害の直後の状態からすれば高度に秩序が保たれているという。

 避難所での配給を秩序を守って並んだり、地震直後に駅の階段で滞留しながらも、きちんと通路をあけて座る。
あるいは帰りたい気持ちを抑えて他人に迷惑をかけないよう与えられた役割りを全うし店舗で黙々と働く姿、さらに災害現場で救出される人でさえ何となく申し訳ない気分で助けられているというようなことが、世界から感嘆の声があがっているという。

 高度の教育の結果だとか、奇跡的だとかいろいろ言われるが、我々日本人からすれば、結構当たり前のことではある。

 しかし、世界からみるとこれらはどうやら凄いことらしいということが最近の報道でわかってきた。
 確かに中国で働いていると、それが世界では当たり前ではなかったことに気づいたりもする。




 自分の親を含めて常に日本人社会が標榜することは「他人に迷惑をかけるな」という言葉であったような気がする。何をしても構わないが、他人に迷惑をかけるようなことだけはするなとは何度と無く教えられたような気がする。

 それゆえ、社会の中にいるときは、勝手な行動をすれば社会に迷惑がかかることを知り、例えば休暇一つでも自分好き勝手に休むのではなく周囲に気遣って休んだりするように社会に周囲を気遣えという教えが染み付いている。
 しかもそうやって休んで遊んできた後は周囲にお土産をくばったり、休んで迷惑をかけたことに気を使う。
 そんな中で生きる日本人だからこそ、こんな大災害の後でも秩序が保たれている。
こんな文化は今後もずっと保っていきたい。


2011年02月07日 学生の好奇心
 しばらく前のことになるが、ある一介の学生から知り合いを通して
「上海のスラム街を見てみたいのですがどこかにありますか?」
との問合せがあったことがある。

 私はこの質問を受けて答えに窮してしまった。

確かに現在の中国の貧困の差は激しく、高級車が信号待ちをしている脇で大八車を引っ張る夫婦がやはり信号待ちをしているといった風景が当たり前のように広がっている街であり、日本人から見たら貧民街ともよべるような古臭いボロボロの家に住んでいる人も決して少なくない。
 そうはいっても、私も中国で働く身であり、もちろん同僚に中国人がいる。彼らがボロボロの家に住んでいることはないと思うが、同じ中国人の住む居住エリアをあそこは貧民街だといって、外国人に指さされたらいい気分はしまい。
 日本人の興味本位の視点で自分達の街の一部を貧民街として見られたら彼らだってとても恥ずかしいように思えるのだ。
 学生からすれば、広く世界を知りたいという好奇心というか、視野を広げるための勉強のつもりでそういう行動をとろうとしたのだと思うが、上海で暮らす私にとって、同僚の中国人が恥ずかしいと感じるかもしれない状況を日本人に対して貧民街として指さすことはやはり心苦しい。
 そのときの学生の好奇心をつぶすつもりはなかったが、結局きちんと答えてあげることが出来なかった。

ただ「自分の足で歩いて街を見て探してください」とだけ答えたのである。

 やはり、日本人は心のどこかに総中流意識というか、平気で「スラム街をみたい」という言葉を口に出して貧困層を上から見下ろしている視点がどこかにある。確かにそれだけ平均的に豊かな暮らしを得ることが出来ているのが日本という国であるし、中国のような超大金持ちもいないが、どんなに貧乏しても生活保護などの制度が整備されており学校に通えない子供はいないことになっているのがかの国である。

 故にそんな中で育ってしまえば本当の貧困とはいかなるものかを知りたくなる学生の好奇心もわからなくはない。ただその好奇心そのものが実際貧民街で暮らすものにとっては侮辱であろうという気もする。
 何故ならばその好奇心には、自分はその貧民街で暮らすことはないであろうという自信というか優越意識がそこに見え隠れするからである。もし、何かが起きれば明日は我が身かという危機感があればそんな好奇心にはならないであろうに思う。

 まあ今回の学生の好奇心を責めるつもりはないが、社会の姿を学んだり教えたりするというのはなかなか簡単なことではないなと感じてしまう。


2011年01月25日 電池切れのガス台
昨日、数週間ぶりに料理をしようとガス台にフライパンを乗せて火をつけようとしたが点かなかった。

あれれ?

ガス代は先日払ったし、湯沸かし器は使えるのでガスが止まっているわけではない。
火が点きにくいのかと思い、チャッカマンを使ってみたが、やはり結果は同じだった。
どうもガスが出ていないようだった。
ガス台の元栓とか色々チェックしてみたがやはり点かないし、ガスも出てこない。

うーん、どうしたものか?

通常操作に行き詰ってしまったので、ガス台を持ち上げてガス台の底を見てみた。
すると、見慣れないボックスがガス台の下についていた。

何だろうこれ?

恐る恐るカバーを開けてみると、なんと電池が入っていた。

ガス台に電池?何のために??

少なくとも着火の火花は出ていたので火花は問題なかったはずだ。
私の知識の上では、電池は電気火花以外に使われるという認識はない。
でも、やはりほかに原因となりそうな要因は見当たらない。

やっぱり、これが原因か?

うーん、とにかく電池を換えてみよう。

そうして今日電池を買ってきた。日本で言う単一電池なのでかなり大型の電池でありコンビニなどでは買えなかったのでわざわざスーパーまで行ってきた。
そうしてもう一度ガス台を持ち上げ、電池を換えてみた。

さあ恐る恐るガス台のノブをひねってみた。

ジジジ ボッ!

あ、点いた。見事に点いた。
やはり原因は電池切れのようだった。

インターネットで色々調べてみると、ガス台はやっぱり電池が切れるとつかなくなるらしい。生まれて初めてこの事実を知った。

しかもその理由は、電気火花のためではなく、温度センサーのため?のようなことが書いてあった?でも正確な答えはまだ見つけていない。とりあえず中国特有の状況でもないらしい。

 まあ、電池の役割はわからなくとも、とりあえず安全にガス台が使えるようになったので一安心というところである。

 電池の役割についてはこれからゆっくり調べようと思う。


2011年01月13日 ひとめぼれだった
先日のブログで、自分の買っていた米の銘柄を「コシヒカリ」だったと思い込んでいたが、昨日家で再確認したところ、コシヒカリではなかったことが判明した。

 実は「ひとめぼれ」だった。

中国語で、「一見鐘情」と書き、まさしくひとめぼれの意味の名がついている。
記憶だけでモノを書いてはいけないなとちょっと反省した。

「ひとめぼれ」はササニシキに代わって東北の代表銘柄になっているお米で、実はコシヒカリと初星という品種の交配によって生まれたらしいから、まあ私のコシヒカリと勘違いした印象もあたらずとも遠からじだったわけである。

 残念ながら私の買った米は日本産ではなく中国東北産だが、最近の中国米は日本より品質管理が厳しいと聞くのでまず品質の面でそれほどの差はないと思われる。
 そのかわりブランド米であるゆえに、値段もかなり高く5kgで70元以上だ。米売り場の中ではかなり高級品になる。

 まあ食事の中で、何を一番おいしく食べたいかを考えたらやはりご飯が一番なので月あたり何十元も違わないのであれば、米はケチりたくないのでこの米を買った。
この米は粘性が強くモチモチしているので結構満足している。
 本来もち米を使うお煎餅もこの米から作れそうである。

「ひとめぼれ」とは実に名前もいい響きである。




2011年01月09日 自分で炊いた飯が一番うまい
久しぶりに飯を炊いた。ここ半年ばかり料理をしていなかったのだが、どうにもうまいご飯が食べたくなった。
夏の上海は暑いので台所に立つのは苦痛で、その上買い物に行く時間がなかったり素材の管理が面倒くさかったりして料理を放棄していた。
 つまりここしばらく外食や弁当で食事を過ごしていたのだが、やはりどうにもうまいご飯が食べたくなった。
 中国生活の場合、他の外国と違ってどんな店でも白米のご飯は食べられるので、その点でホームシックにかかるようなことはないのだが、どうもおいしくない。もちろんまずいという程のものであればそのお店には行かず、まずさを感じない程度なら普通に食べるが、それでも決して不満がないわけではない。
 どうも上海、というか中華料理系のお店は総じてご飯に力を入れていない気がする。それは日系のお店でも同じで、以前上海の某日系中華料理店がうまいという評判を聞いて食べに出かけたことがあったが、確かに料理はそれなりにおいしかったが、ご飯がボソボソだった。
 「なんだこのお店は表面上の味ばかり追及してて、もしかして本当は料理の基本ができていないんじゃないか?」と思った。それ以来その店にはほとんど足を運んでいない。そのくらいご飯の印象が悪かった。
 また例え日本料理店でも、本当にうまいと思えるご飯には滅多に出会わない。この4年余りを思い出してみてもご飯のおいしさが印象に残っている店は上海でも2~3店舗しかない。あとは及第点ではあってもとても印象に残るようなご飯には出会わない。


 結局そんな環境が続くとおいしいご飯が恋しくなる。すればおいしいご飯は自分で炊くしかない。少なくとも自分が知る限り自分で炊いたご飯が上海生活の中で一番うまいと感じる。
 そんなに自分で炊いたご飯が好きならば毎日自分で炊けばいいじゃないかと思われるかも知れないが、自分自身がご飯に求めるレベルが高いので、それが自分自身で面倒くさいのである。
 何故ならおいしいご飯を炊くには手間がかかる。
 決して特別なテクニックがあるわけではないし、お釜を使っているわけではない。普通の安い中国の炊飯器を使っている。
 ただ基本に忠実に炊いているだけだが、実はその基本が面倒くさい。
 
 ①まずご飯を研ぐ。洗うではなく研ぐ。ご飯の糠をとる作業である。水を入れて手のひらを使って押すように米と米をぶつける、力を入れると米粒が割れるのでほどほどの力で水を入れ替えながら4~5回行なう。
 ②研いだお米をザルにあけ、水を切って乾燥させる。30分から1時間程度が理想的。こうすることによって研いだ米から水分を抜き炊いたときに水を吸収しやすくするためである。
 ③水を切った米を今度は水に浸す。乾いた米に今度は水を吸収させる。一般的には1~2時間が良いとされているが私はもう少し時間をかけて2~3時間をかける。 
 ④頃合を見計らって炊飯器のスイッチを入れる。中国なら竹炭などを入れておくとなおよい。中国の水は硬水なのでカルシウム分が多く、そのまま炊くとカルシウムが米に付着して水分の吸収を妨げご飯がぼそぼそになるのだが、竹炭を入れておくことにより、それを防いでくれる。
 ⑤炊き上がったら10分以上蒸らす。
となる。


これだけでご飯はおいしくなる。これで火加減を絶妙にコントロールしてくれる日本の炊飯器を使ったらさらにうまくなるのだが、中国製の炊飯器でもこうやって炊くことによって少なくともそんじょそこらの飯よりは断然うまくなる。米も高級品は全く必要ない。(とはいえ私は中国国内産のコシヒカリとかを使ってしまったが)
ただしお分かりのようにやたらと時間がかかる。そこがかなり面倒くさい。
もちろん自分で炊くときに基本に手を抜けば、そんじょそこらのご飯と同じレベルになってしまうので意味がない。だから面倒くさい。
 
よく中国でご飯がまずいという人はお米や炊飯器などのせいにしたがり、やたら高級品を求める傾向にあるが、確かにその差はないとは言えないが、私は炊き方による差が一番大きいように思う。強いて言えば水の影響は大きいのだが、竹炭の工夫など炊き方を変えるだけでやはりご飯はうまくなる。
 まあ自分の手間ひまを惜しんでハードに理由を頼って美味しい物を食べようという根性がまず駄目であろう。
うまいものには手間ひまがかかるのである。

やはり自分で炊いた飯がやはり一番うまい。



プロフィール

1971年千葉生まれ。大学時代は水戸で過ごす。
高校時代テレビで見た高泉淳子に影響され演劇の世界に踏み入れ、以後アマチュア劇団で舞台音響専門として過ごす。就職は一般企業にするものの、趣味が高じて休日にブライダルで音響活動を続け500組近くのカップルを見届けてしまう。
自身は無類のクラシック音楽好きで日本時代は年間120本以上のコンサートに通った時期もある。
 また旅好きでもあり、日本47都道府県はもとよりイギリス、フランス、スペインなど舞台を求めて世界を旅した。
 数年前一つの恋がきっかけで中国語を学び始め、上海に渡ってきた。
まったくの新天地で日々悪戦苦闘中。

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