以前、上海からインターネットを通じて日本のあるサービスを申し込もうとしたところ、登録が即時許可とならず保留にされてしまったことがある。
実質却下に近い状況だったので、理由を問い合わせてみると、
「
現在、弊社ではセキュリティ上の理由から一定条件下からの会員登録、カードでのお支払い手続等に制限を行っており、今回のような凍結を行った上でお申込み内容の確認を行っております。」
との返事が返ってきた。
まあ具体的な条件については非公開のようだったが、同一条件から何度申込んでも駄目なようであることから、恐らく中国からの申し込みでは駄目だと悟った。
もちろんこの時は日本のメールアドレスを使っていたが、中国からのアクセスであることはIPアドレスで判ってしまうので駄目だったようである。
まあこの時はたまたま直後に日本に帰国する予定が有ったので、日本に戻ってからアクセス元地点以外は全て同一条件で申し込んだところ、無事手続き完了できた。
やはり、中国からのアクセスは信用されていなかったようである。
中国には「金の盾」と言われるネット制限があることはよく知られていることだが、中国からの外部に出れたとしても今度はアクセスした先であまり信用されていないというのが中国からアクセスする場合のインターネット事情ということらしい。
考えてみれば、最近Googleへの不正アクセス問題やネット詐欺などのネット犯罪が横行しており、その発信源とされる中国人のネット社会が信用されていないのもわからないでもない。
しかも、取り締まらないのか取り締まれないのか分からないが(取り締まれぬはずがないと思うが)、犯罪の温床となりやすい状況が管理されていないのがこの国のネット社会の実像ということのようだ。
今の世の中、特に日本国内はネット抜きではなかなか物事が進まない世の中になっているのに、中国からアクセスしただけで信用されないとは実に困ったものである。