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上海ワルツNEW


2010年02月06日 忘れられない世界一の夜景
私は旅行が好きで、私も日本国内や海外など結構あっちこっち行っているが、夜景ということに絞っていうと忘れられない思い出がある。
それは、ある年の暮れの押し迫った12月の終わりのこと。
 上海から関空経由で、飛行機で羽田へ戻ってきたときの東京の夜景が今でも忘れられない。

 東京湾沿いに広がる住宅団地や工業団地の明かり、ところどころに見える橋や高速道路、そしてディズニーランドや高層ビル、それらの景色がゆっくり後ろに流れていく。
 どこまで続くんだというくらい広大に遠く広がる大都会の街灯りの絨毯が、大海原の景色のようにどこまでも広がっていた。まるで映画を見ているような気分であった。
 あの時ほど東京がこんなに美しい夜景を持つ街だと感じたことはなかった。

 それまで香港や函館、そして上海やロンドン、パリ、それぞれの大都市の夜景をみてきた私であったが、このときの東京の夜景にまさる夜景は見たことがなかった。

 もちろんそれまでもずっと首都圏に住んでいたので東京の夜景をそのとき初めてみたわけではない。
 東京タワーや六本木ヒルズ、サンシャイン60からの夜景もそれぞれ見ていたし、それまで何度も羽田に飛行機で降り立っていたので、飛行機から見た夜景がそのとき初めてというわけでもなかった。
 
 実はこれほど印象に残る思い出になったには、いくつかの偶然が重なっていた。
 まずは気候で、暮れの押し迫っていた時期であったため空気が乾燥しており、さらに東京から人が減る次期であったので排気ガスが減っていて視界が良くなっていた。
 さらに深夜(23時頃?)であったため、普通の商店などはしまっており、余分な灯りがあまりなく適度に暗くなっており遠くまで見通せたという事情がある。
 もちろんちょうど窓際であったというのも幸いしていた。(当たり前か)


 そして、実は私を酔わせた決定的な出来事がこのとき偶然起きたのである。

 それは音楽である。

 機内のサービスで流れていた音楽を聴きながら飛行機に乗っていた私は当然のことながらチャンネルをクラシック音楽に合わせていた。
 そこで街の灯りを目にし始めたときに偶然同じタイミングで流れてきたのが私の大好きな「ウィーンの森の物語」であった。いうまでもなくヨハンシュトラウス作曲のウィンナワルツの名曲である。
 この曲のゆったりと流れる旋律に心をゆだねながら、これまたゆったりと流れる世界一の大都市の夜景を眺める瞬間は、まさに贅沢の極みであった。
思わず大西洋無着陸横断を成功させたリンドバーグの「翼よ、あれがパリの灯だ」という言葉を思い出して、「翼よあれが東京の灯だ」と心の中でつぶやいた。

 そのくらい印象深い思い出が、このときの東京の夜景だった。

 そして来月ひさしぶりに日本に一時帰国する予定を立て始めて、何とかあのときの思い出を再現するべく、羽田に夜着く方法で帰れないものかと模索を始めた。
なかなか条件がそろわず難しそうだが、叶うことならタイミングをあわせたい。
もちろん人にもお勧めしたい東京の夜景である。

ウィーンの森の物語はここで視聴できます。




関連ページ交通関連情報

2010年02月05日 中国人はモダンアート好き?
 現在世界中で美術品の価格が上昇傾向にあるらしい。その理由というのが中国人の金持ちが世界の美術品を買い漁っているのが理由とのことだ。
 今の中国経済の勢いにはあきれるばかりだが、彼らは古典的な作品よりもモダンアートの作品を好んで買うらしいと評論家の山田五郎さんがラジオで言っていた。

 4千年もの歴史を持つ中国人は古いものにそれほど価値を感じないのかと思ったら実はそうではないらしい。
 モダンアート、つまり現在生きている人の作品ならば偽者を掴まされる可能性が低いというのがその理由らしい。古い作品は贋作が多く騙されやすいので買いたくないとのことだ。いかにも偽物天国の中国人らしい発想である。

 まあ偽物が嫌だという発想は、評価額的な金額的な価値や本物を持っているというステータスで満足させられているのであって、つまり絵をそれ自体の美術性で評価しているではないことになる。
 モダンかクラシックかという選択は、本来個人的な趣向による選択であるはずなのに、そこに金銭的安全性の理由が介在してしまうところが、いかにも今の中国の成金的コレクターの性質というような気がする。

 私なんか絵なんぞ買うような身分ではないが、もし買うとしても気に入ったものを納得する金額で買えれば本物だろうが偽物だろうが、あまり関係ないと思っている。
相田みつをじゃないが「しあわせはいつもじぶんのこころがきめる」のであって他人の評価で物の価値を決めたくないなぁといつも思っている。



2010年02月05日 ほめられた中国語のメール
 最近今度の3月に一時帰国しようかと考えはじめ、どうせなら桜の咲く頃がいいなぁと思い検討を始めた。今の開花予想だと東京は3月25日らしく、その次の日曜あたりがターゲットかなとカレンダーを眺めてみた。
 
 そんなことを考えているうちに、あることを思いつき中国人の友人へ次のメールを送ってみた。

「櫻花開的時候我打算回去日本」(桜の咲く頃私は日本に帰るつもりだ)と。

 実はその友人は日本に行ったとことがあり桜が好きだと言っていたので自慢して悔しがらせるつもりだったのだ。

 そうしたら、なんと「なんてあなたは中国語が上手なんだ(笑)」と返事が返ってきた。

「ん?これはほめられたのか?それとも皮肉か?」
意味が分からず「どういう意味?」と質問の返信したら
「とっても上品な文です」と返ってきた。

どうやら褒められたらしい。

中国人に中国語を褒められるとやはりちょっと嬉しい。
最近は会話にだいぶ慣れてきたので、発音の悪さを指摘されることはあっても褒められることはかなり少なくなってきていた。
ましてや、表現で褒められることは滅多にない。
それを今回褒められたのでちょっと嬉しくなってしまった。

 まあ、何月何日と言わず花任せで帰る日を決めるという言い方が相手に風流に響いたのかもしれない。
 日本人もそうだが、中国人はこういった風流な表現方法がかなり好きである。
しかも日本人からみるとオーバーすぎるくらいの表現を中国人は好む。

うーん、ちょっと恥ずかしいがこれから中国人に対する表現はオーバーにしてみようかなと思う今日の出来事だった。


2010年02月04日 水が出ない!
昨夜酔っ払って家に帰って、シャワーを浴びようと裸になってシャワースペースに行った。
蛇口をひねってノズルの下に立ったのだが、どうも変だ。
酔っ払っていたので何が起きたのか(正確に言うと何が起きていないのか)がすぐ理解できなかった。
どうやらお湯が出ないようだ。ありゃ断水か?
中国の住宅に住んでいると突然こんなことに見舞われることがよくある。
その中でも夜中の断水は困ったものである。

恐らくどこかに事前の告知は貼ってあったのだろうが、恐らく1日か2日前に貼られた程度で、朝出て夜帰ってくるような生活を送っているこっちには知ったこっちゃない。
ほとんど夜にしか家にいない自分にとって夜中の断水は致命的である。
飲み水は別なのでそこの影響はないが、水道がでないとシャワーも浴びられなければ、歯も磨けないし、トイレも流せない。実に困った事態である。
冬場だから良いものの、これが夏場だったらとても耐えられない。
どうしても気持ち悪ければ、友達の家か外にホテルを取るしかない状態であるが、もうかなり遅い時間でそんなことも難しい時間だった。
結局どうすることもできず、昨夜は顔などをウェットティッシュで拭いただけで床についた。

そして今朝、蛇口をひねったら無事に水が出た。安心して昨夜浴びられなかったシャワーを浴びて出勤する。
出勤途中、断水の張り紙を見つけた。確かに昨日の夜は断水の予定だったようである。
(この張り紙、一昨日はなかったような、、、)

こんな生活、「トラブルを楽しめ」と割り切れれば気が楽になるが、いつでもそんなに寛容な気持ちがあるわけでもなく、こういうところははやく改善しないかなぁと思う今の上海生活である。





2010年02月03日 今年の運勢順位
毎年日本のフジテレビで、最強運決定スペシャルとして、12(星座)×12(干支)×4(血液型)=576通りの総合順位をつけた占いテレビ番組を放送している。

 まあこの結果にどれだけ信憑性があるかはともかくとして、占いやおみくじの類が大好きな私としては毎年この結果が気になっている。
今年も1月1日の早朝に放送されたらしいのだが、当然のことながら中国で年を越した私はこの番組をみることができなかった。

 しかしどうしても結果が見たくなりオフィシャルサイトを覗いてみた。
 するとどうやら日本の携帯サイトからは確認することができるようなのだが、PCサイトでは確認できないようだ。
残念ながら未だ一時帰国できないでいる私には、現在日本の携帯サイトの利用はちょっとかなわない。

うーん、ちょっと手詰まりとなったが、このブログ全盛のネット社会、どこかの暇な奴が全順位をブログに書き出してたりしないだろうかとググって見たところ、なんと案の定いました!全順位を書きだしている人が。。。。

テレビの達人さんのブログ

 まあ、この人は相当暇なんだろうなぁと思う反面、知りたい情報も得られ感謝感謝である。

 で、さっそく順位を確認すると、200位台のほぼ中盤であることがわかり、ちょっと安心。真ん中よりちょっと良いほうというところの位置である。
 まあ特別良いわけでもないが、人並み程度の幸福な運勢である。
 つまり幸せは自分の努力次第といったところか?

 ネットをやっていると世の中には色んな人がいるなぁ、と改めて思わせる今日この頃である。


2010年02月02日 避けがたいお腹の敵
 実はこの一週間ずっとお腹が不調で薬を買って飲んだり病院に通ったりしていたのだがようやく復調に向かってきた。
 中国生活に慣れてきたようでもやはり一年に一回くらい洪水となってしまう。
今回はお腹の調子のお陰で夜中に何度も起きて寝不足にもなった。

 もちろん日常でもユルイときはあるのだが、大体は放っておけば自然治癒してしまう。ほとんど薬などいらない。
しかし、自然治癒しないときは逆に市販薬では追いつかない状態になっている場合が多い。結局病院のお世話になることになる。
 今回も恐らくアレであろうという原因は心当たりがあるのだが、今のところ特定できていない。元々体調も良くなかったので、一つの原因に絞り込めないのだ。
 
 誤解を招かないように書きたいが中国の普通の食生活においては、火の通ったものを食べている限りそれほど危ないことはない。大体の場合においてお腹を壊す要因はその場で察知できて回避できる場合が多く、思いもよらないものに当たるということはまず考えにくい。 それでももちろん食べ物にあたる場合はあるが、その可能性は日本だってありえる。
 実は今回の場合はこれを食べたらちょっと危ないかなぁと思いつつ食べてしまった。何故避けられなかったかというと、詳しくは書けないが避けられない理由があったからである。
 実はこの避けられない事情が発生したときが中国生活で一番厄介な瞬間だ。前回の大洪水も実は同様の避けられない理由に起因していた。
 この避けにくい理由をどう上手に回避するか、そこが中国で生き残るためのコツのような気がする。(笑)




2010年02月01日 映画「八甲田山」を見た
以前から見たいと思っていたのに、なかなか機会を見つけられずにいたのだが、先日DVD店でこの映画を見つけたので買って見ることにした。
1977年に公開だから、もう既に32年前の映画である。
 何故興味を持っていたかというと、子供の頃にこの映画をパロっていたテレビ番組が多数あったのが頭に残っていたのと、最近中国に来てから日本と中国の近代史の情報を時々インターネットで調べるようになって、日清日露戦争時代前後の情報として、この八甲田山遭難事件にも興味を持ち、映画も見てみたいなと考えていた。
 もっともこの映画は、実際に起きた事件をベースにはしているものの、後に創作された新田次郎の小説「八甲田山死の彷徨」を原作として映画は作られている。
この小説はドキュメンタリー的なノンフィクション小説として扱われることもあるようだが、作者の手でかなり脚色が加えられているのでフィクション作品として見たほうが良い。
小説や映画は青森隊と弘前隊で競ったような書かれ方をしているが、実際にはたまたま日時が重なっただけで関連なく二つの行軍が行われたとのことだ。

 さて、この映画、実にキャストが非常に豪華であることが驚きだ。主役に高倉健 北大路欣也 三國連太郎 加山雄三 そしてそのほかにも前田吟 緒方拳 小林圭樹 下條アトム 東野英心 島田正吾 大滝秀治 丹波哲郎 藤岡琢也 花沢徳衛 森田健作などなど、目がくらくらするくらい名の通った俳優達が大勢参加している。映画作成から30年も経っているので今ではかなりの俳優が亡くなってしまったが今のネームバリューでこれらの俳優を集めたらギャラだけでいったい幾らかかるのだろうと思われるほど豪華である。

 音楽も芥川也寸志とこれまたとんでもない人選である。

 もちろん女優も名前だけは負けておらず栗原小巻、加賀まり子、管井きん、秋吉久美子が出演している。
ただしこの映画は基本的に男性だらけの映画であり、およそ唯一秋吉久美子が紅一点案内人としてストーリーに花を添えているに過ぎなく、それ以外は基本的に男だけの戦いである。ラブロマンスの要素は一切ない。

 まあいまどきこういう映画も珍しい。


 さて具体的なストーリーは書くと長くなるので省略するが、この映画を見ると日本の硬直した縦社会が、いかに組織に悪影響を与えてしまう可能性があるかがよく分かる。
きちんと細かい配慮や準備して挑んだ高倉健の弘前隊が難しい行軍を成功させ、同じように準備しようとしながら見識のない上司の横槍を受け入れざるを得なかった来た北大路欣也の青森隊が悲惨な末路をたどるといった対照的な描かれ方をされている。 
 雪の怖さを考え隊長以下少数精鋭で臨んだ弘前隊に対し、青森隊は上司の横槍でまず編成の段階から思うに任せられず力任せの中隊を背負わされ、故に満足な教育が行き届かないまま行軍実施を迎え、さらには行軍に随行してきた上司の不見識な命令(案内人を断るなど)で指揮系統が混乱し、結局は隊の士気さえ下がり戦う力をなくす結果となってしまったのである。210人参加して生存者11名。生存者がいただけ奇跡のような話である。
 これは明治時代の話であるが、今の日本社会にも通じるところもあるように思える。間違っているとは思ってても上司の判断を受け入れざる得ない場合があり、結局初めから先行きが分かっていながら、みすみす失敗を招いてしまうことは良くある話だ。
 まあ、駄目なものは駄目といえることが本当は理想なのかもしれないが、なかなかそうはいかない日本人の社会である。
 この映画を見てそんなことを考えてみたが、現在明治維新のような勢いで変化を続けるこの国にもあてはまることがあるように思えるのは私だけであろうかと考えてしまった。




プロフィール

1971年千葉生まれ。大学時代は水戸で過ごす。
高校時代テレビで見た高泉淳子に影響され演劇の世界に踏み入れ、以後アマチュア劇団で舞台音響専門として過ごす。就職は一般企業にするものの、趣味が高じて休日にブライダルで音響活動を続け500組近くのカップルを見届けてしまう。
自身は無類のクラシック音楽好きで日本時代は年間120本以上のコンサートに通った時期もある。
 また旅好きでもあり、日本47都道府県はもとよりイギリス、フランス、スペインなど舞台を求めて世界を旅した。
 数年前一つの恋がきっかけで中国語を学び始め、上海に渡ってきた。
まったくの新天地で日々悪戦苦闘中。

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