昨日今日は特に外出することもなく、家でずっとオリンピック観戦をしてしまった。
当然日本の衛星放送は見られないので中国のCCTVで見ていた。
まあさすがに中国人選手の出る種目しか放送してくれない感じだが、基本的に国際放送映像をそのまま使っているので中国人選手にだけスポットライトをあてている感じではなく平等に選手を取り扱っていて、意外と見やすい。
記録や選手名、国名などは国際映像のスーパーがそのまま使われるのでその点では日本で見るのと大差がない。
強いて言えば、当然のことながら実況や解説は中国語しかないのだが、これらは言葉の能力以前に彼らの解説がいつもちゃちいので、ハナから詳しく聞く気もなく、大事なポイントはインターネットで拾えるので、中国にいても観戦情報としては不足は感じない。
思ったよりは中国での快適なオリンピックTV観戦である
さてさて、今日見ていたのは男子のカーリングの試合。フランス対中国という組合せだが、カーリングはどちらをどう贔屓して応援するような目で見なくても、非常に面白い種目である。
ある意味日本チームの試合しか見ないという姿勢では逆に勿体無いかもしれない。そのくらい客観的に観戦していても非常に面白い。将棋やチェスの如く頭を使う智的なスポーツだ。
今日の試合も大接戦で最終第10エンドでフランスが大逆転勝利を果たした。まるで野球で言うサヨナラホームランの如く一発逆転が起きたのである。
こういった大逆転のある種目は、今のタイムアウト制のスポーツ文化の中では非常に少なくなった。そういった意味でも貴重な種目がこのカーリングである。
今回中国にとっては残念な結果というかスタートになったが、このカーリングは中国人にも人気が出そうな気がする。
以前にもブログで書いたとおり、中国人はビリヤードが大好きで中国中のホテルや都心部にビリヤード場があったり、テレビでもよく国際試合を放送を流している。
カーリングはラインを読んで玉をどうぶつけるかを考えたり、駆け引きを楽しんだりするという面でビリヤードとよく似ており、こういった駆け引き好きな中国人たちにも人気が出そうな気がする。今後中国代表の活躍次第では冬の代表的スポーツになる可能性もある。
ただし、日本同様にカーリング場は非常に少ないと思われ、一部の北部のエリアを除いて、当分の間は観戦スポーツの域を出ないであろうというのは致し方ないところである。