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2011年01月06日 カンパニーの語源
昨年の話になるが、久米宏さんのラジオ番組で「カンパニー(company)=会社」の語源の話をしていた。
それによると、カンパニーの語源というのは「com=一緒」と「pan=食べるパン」という言葉が合わさったもので、パンを食べるためのお金を一緒に稼ぐための組織が「カンパニー」ということになるらしい。
 つまり、会社で働く者はある意味運命共同体の意味を持ち、一緒でなければ「パン」をお互い食べられないという意味を含んでいる。

 実はコンパニオンという言葉も語源が一緒らしいが、何故コンパニオンという言葉が現在のような接客業の女性を指すようになったのかはよくわからないがやはりそういった「食べる」ための組織を意味しているという。

 こういった意味から考えると、中国の会社のように一人のラオパンがふんぞり返って従業員をこき使うよう組織形態は、会社とは言えてもおよそカンパニーとは言えないようだ。あまりにも収入の格差と権限の差が大きすぎるからだ。

 つまり近代的なカンパニーとは、社長からヒラまで、立場や責任の重さ、賃金の額に差はあっても、それはあくまでもロールプレイングとして相対的なものであり、中国のような絶対的な権力の差ではなく、カンパニーとしての運命共同体的意味は変わらないというものである。
 そういった意味で、近代的なカンパニーにおいて資本家と労働者は相対的な意味でしかないということにもなる。

 ちなみに「会社」という日本語は単なる人の集まった組織という意味が本来の語源のようで、必ずしも経済単位としての企業を指すものではなかったらしい。


 さて、こういったカンパニーは「パンを食べるため」の組織であるからして、お互いにパンを食べるという同じ意識をもっているのが普通で、そこに同じ意識を持っていない人間が紛れ込めば、カンパニーがカンパニーとして機能しないのは自明の理であり、パンは食べられなくなるのが人の世の常である。

 明日のパンを食べるためにカンパニーとして仕事をする。カンパニーの誰かがサボったら明日からパンが食べられなくなる。つまりは死んでしまう。当たり前のことなのに実は理解していない人がいることに最近驚かされる。


2010年12月14日 日本の携帯はローミングより転送がお得!
 先日、ある駐在の知り合いが携帯電話機を2台持っているのを見て驚いた。
尋ねると、一台は中国の携帯で、もう一台は日本の携帯だという。

 日本国内からの電話を常時受ける必要があるので仕方なく2台持ち歩いているのだそうだ。
 それゆえ日本からの電話を受ける場合のローミング費用も馬鹿にならず、月1~2万円の請求になってしまっているという。
 確かに日本の携帯の海外ローミングは非常に高く、ドコモの資料だと日本への発信は1分180円、受信だけでも1分140円かかってしまう。この金額だとビジネスで使っていれば月額数万円になってしまうのも頷ける。
 彼もビジネスで使う故に致し方ない出費だと思っていたようだ。

しかしである。

実は私も日本の携帯電話は番号をキープして生かしているが、日本の携帯端末は持ち歩いていない。
 何故なら日本国内にいないときは日本の携帯電話から中国の携帯電話へ自動電話転送をかけてあるからだ。
 こうしておくことにより日本の携帯電話にかかってきた電話も中国で常時受け取れるので、実用上も何ら問題もなく、つまり携帯を2台持つことから解放される。

そして何よりも通信費が圧倒的に安く済む。

 電話転送をすると、日本からの転送費用は国際電話となりこれらは自己負担となってしまうが、それでもローミングで携帯電話を持ち込むよりはずっと安く済む。
私の場合はKDDIの国際モバイルトークサービスに申し込んであるので中国までの通話は1分74円、ローミングした場合の約半分となっている。


 まあ私の場合はトータルボリュームが少ないのでこれで十分なのだが、もし更なるヘビーユーザーならプリペイドカードの活用や、月額8000円程度で済む通話料固定のサービスなどが世の中にあり、もっと安い通話料金での転送が可能になる。
 これらはこのサイトでも紹介されており、うまく活用すれば恐らく大幅な経費削減ができると思われる。
 また中国から日本へ国際電話をかける場合でも中国の携帯電話からなら1分1元程度であり、IP電話カードなどを使えばもっと安くなる。

 あとはメールの送受信の問題だが、まあこれはスマートフォンなどとWEBメールを組み合わせてメール転送などをうまく活用すれば、ほぼ不便はなくなるだろう。
 こんな感じで、なんだかんだ工夫すれば、まあトータルで通信費は約半分くらいには削減できるはずである。

 こんな話を今回の知り合いにしたらとっても喜んでいただいた。

 電話の転送という手段は些細な知恵だが意外と知らない人も多いようなので、皆さんにも知っていただこうと今回紹介させてもらった。ぜひご参考にどうぞ。



2010年12月05日 ハイウェイと書かれた田舎道
昨日は天気も良く新しいバス路線が出来たという情報に刺激され、ちょっと崇明島まで行ってきた。
とはいえ、申崇3線(区間)はというこの新路線は、以前にも乗ったことのある路線の区間運転という位置づけで、途中までのルートは以前と同じだったのでそれほど新鮮味のある路線ではなかった。
 本来なら申崇7線という新しい番号がついても良さそうなこの路線だが、許認可制度の面倒な中国ではこういった位置づけのほうが申請が通りやすいのだろうと思われる。

さて、今回その申崇3線(区間)で辿り着いたのは堡鎮という街。まあ何の変哲もない田舎町だ。長江を渡るフェリーの港があり、島の玄関としてそこそこの商業発達はしているようだが、この街自体に何か特別な魅力を感じさせるものはなく、バスの乗るという目的は達成したのでとりあえず別の街へ移動することにした。

 そして乗ったのが「南堡支線」というバス路線である。この堡鎮からもうひとつの港町の南門を結ぶ。
以前来たときは、南門とのもうひとつの路線「南堡専線」に乗ったが、スピードは若干速いがあまりにも退屈な路線のだっため、今回は新たな路線を選んでみた。
 切符売りのお姉さんに「南門まで」というと、「このバスは遠回りだから時間がかかるよ」と言われたのだが・私は「可以(オッケーです)」と答えた。
それが目的だからだ。

そして案の定、バスは整備された幹線道路を越えて、どんどん田舎街に入っていく。
都会的な整った町並みよりどこか安心する農村の風景だ。
少なくとも前回の路線よりは楽しそうだ。


そしてある地点からバスは左に折れて西へ向かう道に入る。
道の名前の標識には「草港公路(caogang Hwy.)」と書いてあった。

Hwy!つまりこの道はハイウェイだというのだ。

ハイウェイといえば私はアメリカの綺麗に整備された高速道路をイメージしてしまう。あるいはアリゾナあたりの地平線までまっすぐ伸びた道路をイメージする。
しかし、ハイウェイという言葉からイメージされる道とはこの道はおよそかけ離れていた。
中央分離帯どころかセンターラインもろくにない、まっすぐな一本道である。
どう見ても単なる田舎道である。

このギャップに思わず私は笑った。
まあこのあたりは文化ギャップのご愛嬌というところである。


そんなハイウィイをバスは走り出した。

ところがである。

この道は走ってみると意外と気持ちのよい道だった。
どこまでも続く直線道路の両側には杉の並木が延々と続く。
そしてその並木の幹に白い塗料が塗られ道案内をしてくれており、一瞬白樺の並木道かと感じてしまうほどそれが美しくもある。
また並木の外側にはのんびりした農地風景が広がる。北海道の富良野や道東、茨城県南の伊奈あたりの風景に似ていてとっても気持ちが良い。


 道案内の標識やバス停は時々みかけるが、それ以外の商業的看板やコンクリの建物がほとんどない。ただただ畑や果樹園、林などが広がり自然と暮らす島民の風景のみがそこにある。
 雲ひとつない天気であったこともあり、色あせた葉にあたる陽が乱反射する光のモザイクもとても心地よい。
こういった風景はとっても目に優しく、心にも優しい。

どうやらこのバス路線を選んで正解だったようだ。

とっても心が洗われた気分になった。

この路線、たぶん全線で1時間くらいの行程だったように思うが、いつまでも乗っていたい気分だった。
あの風景はひょっとすると私の心の原風景かもしれないと、そんな休日のひと時を過ごさせてくれたハイウェイという名の田舎道だった。


2010年10月07日 まだまだ小さい上海 東京と地図で比較
 ずいぶん前から気になっていたのだが、上海の町の大きさを東京都同一縮尺で比較してみたらどのくらいの距離感覚なのだろうと思い、GoogleMapの同一縮尺で地図を切り出してみた。
 東京と上海では緯度が若干違うので、地図上では必ずしも正確な縮尺比較ではないかもしれないが、それほどずれているとは思えないので参考にはなるはず。

さてさて、その結果だが、東京に比べて上海はかなり小さいなと言うのが本音である。
 環状線である山手線と上海の地下鉄4号線の距離そのものはほとんど同じだが、問題はその周囲の開発状況である。
 上海の場合は4号線の円周内にほとんどの都心や繁華街は収まってしまい、周囲に大ショッピングセンターのある地域は点在するが、都心とそれほど密接に繋がっているわけではない。しかも環状線内にも住宅地は多いが、ビジネスエリアはそれほど密集しているわけではない。
 ところが東京の場合、環状線の外側からも連なるようにごちゃっと都市圏が広がる。しかも山手線内にこれでもかというくらいビジネスエリアが密集する。さらに外側の首都圏と呼ばれる東京周辺域を含めたら、その大きさは上海など2つ3つ飲み込んでしまう規模になるだろう。上海なら都心から30分も離れたらまだまだ田舎の風景が広がるが東京はそうはいかない。
 建物の高さなど色んな要素が絡むので単純には比較できないが、都市の大きさとしては上海はまだまだ東京の比ではないなというのが正直な印象である。

 ただ上海が小さいと表現するのはあまり正しい言葉ではないかもしれなく、東京が世界でも稀に見るほど巨大な都市であるといったほうが良いのであろう。

 上海が東京を超えるにはまだまだ時間がかかりそうである。


2010年06月12日 サイゼリヤに増えている欧米人客
 日本発の庶民派イタメシ屋としておなじみのサイゼリヤは、上海にも多数店舗展開していて、非常に価格がリーズナブルなので私もちょくちょく利用しているが、ここのところ欧米人の利用客が増えているような気がする。
 白人の綺麗なお嬢さんやイケメンの格好いいお兄さんが結構一人で食事をしているのである。

 上海万博の影響で市内でも欧米人の姿が増えているが、やはり彼らにとって悩ましいのは食事の問題であろう。上海市内にもホテル内などに欧米系の料理を提供するレストランはそれなりの数があると思うが、ホテルに併設されているレストランは総じて価格が高めで、そう気軽にちょくちょく食べられる価格ではない。

 また市内にある喫茶店系の「なんちゃって西洋メニュー」もその味に首を傾げたくなるものが少なくなく、西洋人が好んで食べる味とはなっていないだろう。
 かといって当然中華レストランでは彼らの舌に本質的に合わないであろうから、やはり「たまに」ならともかくずーっと食べ続けるのはつらいということになる。
 そんなところに便利な存在がサイゼリヤさんということになり、利用客が増えているものと思われる。

 このお店にはパスタ、ピザ、ステーキ、サラダ、ワインなど一通りの西洋的メニューがそろっている。彼らにとってどれだけ満足度の高い味に仕上がっているかは分からないが、少なくともファーストフードのハンバーガーなどに比べれば、非常にまともな味と内容の食事となっているのは確かだ。しかも価格が安い。パスタだけなら12元(160円位)などで済ますことも可能だ。
 こんな価格は観光客のみならず、上海の駐在する欧米系の人々にとってもありがたい存在であろうことも想像に難くない。

 気になってこのサイゼリヤを英語でぐぐってみたところ複数の旅行サイトでも紹介されている。ガイドブックまでは調べてはいないが、紹介されている可能性は高いと思われ、どうやらきちんと欧米人達に認知されている店になっているようである。

 まあこんな便利に欧米人に利用されているイタメシ屋が、実は日本発の企業かと思うと、同じ日本人としてちょっと鼻が高くなる。
 今後も価格と味の面で期待にこたえ続けて欲しいものである。


2010年06月02日 やはり腹案はグアムだった。なのに何故?
先月末に政局がバタバタ動いていることが連日日本から報道されている。
普天間基地移転について、鳩山首相から辺野古案で発表され、閣議で署名を拒否をした社民党の福島党首が罷免され、さらにその社民党自体が連立与党から離脱することになったのは報道によって知らされている通りの状況である。

 世間の報道は鳩山さんの指導力の無さに対する批判ばかりが目立ち、実現不可能な大ぼらを吹いてきた嘘つき総理大臣である的な論調が大勢を占めているが私としてはこの結果にどうにも腑に落ちない点がある。

 実は、ラジオの間接的情報だが、鳩山さんの腹案とはグアムだったとの情報を耳にした。

今回の政権離脱で国土交通副大臣の職を辞した社民党の辻元議員がテレビのインタビューの中で、鳩山さんに直接腹案の件を質問したら「グアム」だったとの答えが返ってきたと答えていたとの情報である。

つまりこの「腹案」という言葉が出てきたのは3月31日なので、少なくとも鳩山さんはこの時点まで腹案としてグアム移転を考えており、沖縄の負担軽減を真剣に考えていたことになる。

 しかしである。

 この腹案は実現せず、辺野古移転案などという鳩山さん自身にとって一番都合の悪い案で発表せざるを得なくなった。

 もともと徳之島だの辺野古だの国内移転案では大反対を受けるのは目に見えていたし、そのほかの国内にそんなに簡単に受け入れ先が見つかる状況ではなく、グアム移転の腹案がある意味最良の選択であったろうに関わらず、その判断が覆った。


 この2ヶ月足らずの間に何があったのか?どんな情報が鳩山さんの腹案を実現させなかったのか?実はここが一番大事であるのにも関わらずどこも報じていない。
ここを報じず鳩山さんばかりを悪者のごとく報じている。

 何故グアムではなく国内だったのか?

 詰まらない政局ごっこを批判する前に、マスコミはここをきちんと調べていただきたい。

 やはり仮想敵国の存在を言葉に出すのがそんなに難しいということなのだろうか?




2010年05月30日 モンゴル旅行の査証が免除になった!
 先日に引き続き、JNTO(日本観光局)のデータを覗いていたら、なんと日本人のモンゴルへの旅行に関して、30日以内ならば査証が免除になったとの情報を目にした。

慌ててモンゴル大使館のホームページで情報を確認したら、

「モンゴル政府は2010年03月24日の閣議で日本国籍方に対し短期ビザ(査証)を4月1日から免除することを決めました。最長30日間、ビザなしで滞在できます。」

と掲載されていた。
どうやら情報は本当のようである。
(まあJNTOの情報を疑ったわけではないが、、、)

 モンゴルという場所は小さいときからの憧れの場所で、中国に来たときから陸続きなのでいつか行ってやろうと思っていたのだが、これまでは事前ビザの手続きが必要であり、もちろん上海からだと距離もそんなに近くないということもあり、そういう構想もなかなか立てられずにいた。

 しかし、査証が免除となれば敷居は一段低くなり、時間とお金があれば思い立った時に気軽に行けるようなった。故に夢のモンゴルが一歩近づいたかもしれない。


 とはいえ、距離的な遠さが変わったわけでもなく、経済的時間的余裕がそんなにあるわけでもないので、モンゴル旅行がそんなに急激に決まる状況にはならなそうである。

 それに中国国内からならば、内モンゴル自治区という同じ文化を持った民族が住んでいるエリアがあり、フフホト(呼和浩特)あたりまでなら上海から飛行機でそれほど高くない金額でチケットが買えるので、わざわざモンゴル本国まで乗り込む必要もなさそうに思える。
 しかしまあそこは中華圏の影響を受けてしまったエリアと純粋性を保っているであろう独立国の違いがあるであろうし、ウランバートルという地名は私にとってやはり特別な響きがある。

 いつか行ってやる。

その夢の実現のためのグッドニュースであった。

駐日モンゴル大使館ホームページ



2010年05月24日 日中航空路線、減る日系増える中国系

今日たまたま日本政府観光局(JNTO)の統計資料を覗いていたら、2009年10月から2010年3月までの日中間の航空路線の増減情報を目にした。
それによると、この半年の間、日中間の路線で、日系の2社が週56便を減らし中国系が週7便を減らしており、逆に日系で週21便の増便があり、中国系で20便の増便があったとされている。

つまり差し引きすると日系は35便減らしており、中国系は13便増やしているということになる。
この要因としてはやはり経営破たんした日本航空の路線廃止の影響が大きいのだが、逆に中国系の航空会社が便数を増やしているというのが昨今の経済の勢いを表しているようで興味深い状況とも言える。

 それぞれの路線を詳しく見ると成田や関空から中国の地方都市、例えば杭州や大連といった路線が廃止されているのに対して、中国からは北京―羽田のほかに、中部、静岡、新千歳、など日本の拠点空港以外へ路線が増やされている状況が読み取れる。
 つまり日本の玄関とされる成田や関空ではなく、地方空港に直接アプローチされている。アシアナ航空が日本各地の空港へ路線を就航させ、仁川空港が日本のハブ空港的役割になっていることはよく言われるが、この状況を日本の航空行政としてどう捉えればよいのだろうか?


 前原国土交通大臣は、羽田のハブ化を推し進めようとしているが、日本全国各地の路線が集中する羽田は発着回数の枠もあって、これ以上はそれほど便数を増やせる状況にない。それに羽田はハブというより、人の流れの終着点となっており、羽田で飛行機を乗り換えてどこか別の場所へ飛ぶというような人の流れは非常に少ないように思われる。

それほど政治も経済も東京に全てが集中し、日本全国全てのものが東京に向かっている。逆に言うと地方は東京の方向を向くのが全ての基本で、新幹線も飛行機も高速道路も、全てが東京に向かうことを前提で作られている。

 そして日本全国の人間の思考も同じで、東京に行くということしか頭にないので、
地方に作られる空港も東京と路線を結ぶのが第一の目的として作られ、沖縄、福岡、大阪、中部、千歳あたりが次の拠点として意識されるが、海外路線の就航などはほとんど頭にないのが日本の航空行政の意識でなかったのではなかろうか。

 それが証拠に、どの地方空港も羽田線の枠獲得に血眼になっており、羽田線しか持たない空港が幾つもある。。

 これはある意味異常で、東京は確かに首都であり日本最大の都市であるが、日本の加工貿易という伝統的な産業構造から言えば、地方と外国がもっと繋がってていても良かったはずなのであるが、日本の政治産業構造がそれを育てようとしなかったつけが今こういった外国航空会社の日本進出という状況になって現れている。
 
 外国系航空会社の日本の地方進出を毛嫌うということではないが、外国の航空会社に開設できた路線が、何故日系の航空会社にできなかったのかを思うと、日本の根本的な構造の問題がここに埋まっているのだなあとしみじみ感じさせるこの最近の傾向である。 




関連ページ交通関連情報

2010年05月17日 田子坊にある日本風雑貨店「TAKOBO」
ここ数年、その古い町並みの中に小さなアートギャラリー的な店やレストラン、喫茶店が増えている田子坊であるが、私の知り合いも1年前からお店を出しているのでちょっと紹介する。

お店の名前はずばり「TAKOBO」で田子坊の日本語読みそのままである。「タコ」の絵がトレードマークで、店長としてあの「ねんどさん」が名前を連ねているらしい、
扱っているのは日本風雑貨小物である。


「日本風」と書いたのは、必ずしも日本を意識して作られたわけではないものでも、日本っぽいイメージがあるなと思えば取り扱うことにしているようだ。
オープンしたのはちょうど1年前だが、1年を経てだいぶ商品数が増えてきたようで、店内には所狭しと興味深いアイテムが並ぶ。


 電話機から暖簾、ぬいぐるみまでと結構幅広い種類のアイテムがあるが、やはり人気なのはキーホルダーやストラップなどの小物、そして傘だそうである。お酒のビンのようなおしゃれなケースに入っていてとっても人気とのこと。そのほか風鈴なんかも人気のよう。



 お客さんはやはり地元中国人が中心らしいが、金髪の欧米人も興味深げに足止めて店内に入ってくる。デート中のカップルなんかもよく訪れているようで、私が訪問中にも多くのカップルが店の中に入ってきた。
どうやらここ田子坊はデートスポットしてもお決まりのコースになっているらしい。



 このお店は地元メディアの目にも時々目に留まるらしく、雑誌とかにも時々紹
介されているようで、それを見て訪れてくれる人も結構いるそうだ。

 私も今回訪れた記念として、暑い夏に向けた日本的アイテムとして風鈴を買った。28元である。結局私は音がするものを買ってしまう。(笑)

よかったら皆さんも一度田子坊のTAKOBOを訪れてあげて欲しい。
可愛い女の子の店員さんが優しく商品説明してくれます。


 

田子坊

TAKOBO
住所:上海市泰康路274弄37号
TEL:135-0185-1445(日本語中国語可)


2010年04月22日 グーグル撤退の影響がこんなところに
 検索サイト大手のGoogleが中国から撤退したことは大きなニュースになったが、そのことの影響を受けたと思われる事例を一件発見した。
 中国の旅行サイト大手の「Ctrip」のホテル地図は、以前はGoogleMapを使っていたのだが、今日確認したところ別の会社の提供する地図に切り替わっていた。

 明らかにGoogleの中国撤退の影響によるものと思われる。

 まあ地図データなので、どこの会社のものを使っても同じような気がするが、ちょっと使ってみたところどうもGoogleMapほどのスムーズさや細かさに欠け、少し使いにくくなったのかなというのが正直な印象だ。
 ただし、このCtripのサイトは契約を切り替えたようだが、事業としてGoogleは中国から撤退してもその他のサイトのGoogleMapの中国部分は今のところ普通に使える。

 故に私の生活に特別な影響は今のところがないが、今後GoogleMapの改訂がきちんと定期的に行なわれるかはちょっと未知数だ。いずれ古びて使えなくなる可能性も捨てきれない。
 そうなると他の地図サイトを使うことになるが、Googleのように無料で開放しているのは非常に稀であるし、事業で利用していた会社のデータ移植は恐ろしく大変な作業である。

 それにしても、以前からGoogleの中国撤退が噂されていたとはいえ、Ctripがあれだけの地図データの一斉移植を短期間に行なえたのは凄い事だ。
 いや、中国なので本当にスムーズにコンバートできたのか、疑わしくちょっと心配である。(笑)

 とにかく中国企業はGoogleから離れざるを得なくなった、それだけは確かなようである。




プロフィール

1971年千葉生まれ。大学時代は水戸で過ごす。
高校時代テレビで見た高泉淳子に影響され演劇の世界に踏み入れ、以後アマチュア劇団で舞台音響専門として過ごす。就職は一般企業にするものの、趣味が高じて休日にブライダルで音響活動を続け500組近くのカップルを見届けてしまう。
自身は無類のクラシック音楽好きで日本時代は年間120本以上のコンサートに通った時期もある。
 また旅好きでもあり、日本47都道府県はもとよりイギリス、フランス、スペインなど舞台を求めて世界を旅した。
 数年前一つの恋がきっかけで中国語を学び始め、上海に渡ってきた。
まったくの新天地で日々悪戦苦闘中。

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