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2009年01月10日 社内キャパの見極めの難しさ
私は営業なので日々大小いろんな仕事の話を引き受けてくるが、その話を引き受けるとき一番難しいのが、その相手の要求を社内で果たしてこなせるかどうかという判断である。
まず第一に技術的な能力の問題。相手が要求する仕様レベルが果たして社内でこなせるのか?これは会社の作業スキルをよく把握しておかなければならない。よって日常から社内の技術者とよくコミュニケーションをとっておく必要があり、また自分もその技術の概要や難易度程度はある程度は把握しておかなければならない。これを怠るとお客からのとっさの質問には答えられない。もちろん会社に帰ってSEと相談しますという回答もありにはありだが、スピード優先の上海のビジネス社会、とりわけ中国人客相手の場合はその遅さが致命傷になりかねない。余程技術的な細かい点でない限り、やはり大まかに把握しておく必要がある。

次に作業量と納期の問題。技術的な問題が解決したとして、果たして引き受ける仕事量が自社で相手の要求する納期に間に合うのかどうかを判断することが大事になってくる。実はこの見極めが大変難しい。
 当然、社内の日常の作業効率や現時点で抱えている仕事の量を見極めておかなければならないのだが、一緒のオフィスで働いている人間の事情はともかく、遠隔地で働いている者に作業を振らなければならないときは、今現在相手がどの程度作業を抱えているのかを把握するのは非常に困難だからである。

故にお客から日程的に厳しい要求があったとき、その場で電話で確認するようにしているのだが、その時気をつけなければならないのはその問い合わせをする相手の性格をよく把握しておかなければならないということである。どういうことかというと、人によって同じ「できます」の言葉の信頼性に幅があるのである。
 日常から細かく本人自身の作業キャパを把握している相手ならともかく、懐が深いというか普段からざっくりのドンブリ勘定で動いている人の作業キャパに対する言葉は割り引いて受け取る必要がある。
私自身、最近その状況がわかってきて、相手によって言葉の信頼の幅を考慮して作業を振るようになったが、やはり時々読み間違えて痛い目にあう場合もある。顧客の要求を満たせなかったときは泣く泣く追加サービスを提供してご容赦していただくことになる。そのサービスも、社内キャパに拠らない自分の責任に範囲でやらないと、また同じ失敗を繰り返す可能性もある。
 ただ痛い目にあいたくないからと、いって受注量をセーブするのは営業の仕事として本末転倒である。やはりその社内キャパギリギリのところをうまくさじ加減して仕事を請けてくるのが営業の仕事なのだが、これがなかなか難しい。
 何とか社内キャパを定量化して、キャパを把握しやすい体制をとれないかと思案中なのだが、なかなかうまくいかないのが仕事というものでである。



2009年01月09日 何故日本人を日本へ返す?
 もうすぐ春節だが、この春節を機に日本人が日本に大量帰国するという噂がある。一説によると4000人もの日本人が帰るらしい。
一つは景気の落ち込みによる駐在員のコスト削減と、一つは鳥インフルエンザの流行に対する懸念。
 まあ、鳥インフルエンザに関しては、病気のことなので、情報的に孤立する日本人が帰国させられる事情もわからなくはない。
 しかしながら、単に経済的な問題からこういう選択をするのであれば、この経営判断は間違いのような気がする。
 中長期的な経営戦略的な意味からすれば、現在のこの金融危機の状況において、中国から投資を引きあげたり一時撤退するような判断はちょっと首をひねってしまう。
 まあ確かに日本人駐在員のコストは高く、日本人一人のコストで優秀な中国人技術者が10人雇えるといわれている。なのでコストダウンという意味では日本人駐在員を帰国させるという判断は間違いないように思える。
 しかし、日本の現時点の経済環境や、未来予測を考えると、彼らを日本に帰らせて果たしてどうするのかという疑問が沸いてくる。 

 実は本日そういった日本の状況予測を、人材会社のインテリジェンス様主催の講演の中で聞いてきた。
 その予測によると、日本の人口は既に減少カーブに入っており、2100年までに半減し6000万人になり、またGDPは7年後の2015年には中国に追い抜かれるといったような予測が出ているとのことだ。どこまで予測が当たるかわからないが余程のことが無い限り状況は当たらずとも遠からじとのことで、日本の経済の未来に明るい話はどこにもない。一時的な好景気の波が来たとしても、ダウン傾向は止まらないとのことである。
 それに対して中国に対する経済予測をみると、今回の経済危機の影響が多少出るとは言え、上昇傾向にあることには変わりなく、一人っ子政策を始めた今でも中国の人口は2035年ころまでは増え続けるといわれている。
 それに比例してGDPなどもどんどん伸び続ける。少なくともあと2~30年後くらいの間は、日本と中国の国力の勢いの差は雲泥の差がある。
 このような状況を考えた場合、今回の日本企業の中国市場進出の勢いが弱まるような経営判断は実は判断が逆なのではないかと考える。


 日本企業にとって、もはや未来100年に渡って国内内需が期待できない今、もっと中国市場に乗り込むべきではないか?中国市場にもっと人と資源を投入し、生き残りを図るべきではないか?今回の話を聞いて実にそう感じずにはいられない今の社会状況である。日本の経営者はちゃんと未来が見えているのか?日本の未来がかなり心配になった一日であった。


2008年12月29日 SEO対策の勘違い
自社のホームページのSEO対策で、GoogleやYAHOOの検索ランキングを上位にするための工夫を一般的にSEO対策というが、時々、このSEO対策で1位を取ることに必死になりすぎて、SEO対策本来の意味を忘れてしまう御仁がいる。
よく「○×」キーワードで検索順位1位を獲得といった表現も時々目にするがこれもその類だ。
 つまりSEO対策は本来は検索順位を上げて、アクセス数を増やすのが最終目的であり、1位をとることが最終目的ではない。 検索順位が1位であり続けたとしても、
その検索キーワード自体が検索される回数の少ない言葉であったなら、最終的にページのアクセス数増加には繋がらない。
 ここがSEO対策の難しいところで、結局は単純な検索ワードで1位に来るサイトの広告などでぶら下がったほうが結果的にアクセスを集めることができることがある。
 もちろん費用対効果の問題もあるが、SEO対策に金をかけるより広告のに支出したほうが安かったりする場合もある。
 特に、サイトの管理者が求めるキーワードと、ユーザーが情報に辿り着くために用いる検索キーワードは食い違っている場合が多いので、SEO対策はお金をかける前に、ターゲットとする客層がどういったネット行動をとるかよく見極める必要があり、SEO対策そのものが本当に意味があるか検証する必要がある。



2008年12月29日 鼻水が止まらない
世間は仕事収めらしいが、私のところは今日も仕事。
まあそれはいいのだが、どうも体調が優れない。
今年の風邪はどうも鼻に来るらしく、鼻水が止まらないのだ。

こうも体調が悪いとどうにも能率もあがらない。なんとなく情けない。

風邪薬は飲んでいるが、どうも症状にあった薬ではないらしく一向に改善しない。
結局病院へ行くべきなのだろうが、この時期さらに病気をもらいそうでいやだなぁと思いつつ直さないわけにもいかないので行かねばなるまい。

 なんとかすっきり新年を迎えたい。


2008年12月24日 飯島愛が死亡か?
詳しく分らないが、そういうニュースが日本で流れている。
同年代としてこういうニュースを聞くと非常にショックが大きい。
もっと頑張れる道はなかったのかなと。
小室哲也といい、一世風靡した有名人にあまりにも悲しい姿を見せられ、現実を突きつけられると、こちらとしてもとっても寂しくなってしまう。
世間で生意気とされる人間は生意気なままであって欲しいというのが他人としてのわがままな心情である。
何もクリスマスイブに死ななくてもと思う。
故人のご冥福をお祈りします。


2008年12月15日 危機意識の鈍い人
世の中にはどうも危機管理意識の鈍い人がいる。某国の某首相や昔の会社の上司がそんな感じだった。
世の中全体、会社全体がピンチに陥っているのに、どうもお気楽なのか状況を判ってないのか動きが鈍い。
 自分だけは沈まない船に乗っていると勘違いでもしているのだろうかと思う時がある。あるいは決断力や行動力がないだけなのか?
 平時はそれでもいいのか、危機が迫ったときはとにかく冷静に素早く判断して行動しなければならない。
場合によってはやれることはなんでもやるという決断力と行動力が必要だ。
最初から出口など見えなくても、もがいているうちに見えてくる出口もあると思う。
 しかし危機意識の鈍い人は一切そんなそぶりが見えない。口先だけの危機意識が聞こえたとしても行動に見えてこなければ本当の意味で危機を感じているようには思えない。
 まあその人が全く他人で、その人自身が堕落してしまうだけのことなら、そんなことはある意味知ったこっちゃないのだが、それが自分の国の首相だったり同じ会社の人だったりして、その人の鈍さが社会や組織全体に命取りになるような動きである場合、関係ないとも言ってられなくなる。

 私自身にはその人と同じ責任をとるポジションにはなくとも、放っておいたら自分も一緒に沈んでしまう可能性があれば、自分がどうにかするしかない。


2008年12月02日 自分の給料は自分で稼ぐ
日本の会社で働いていたとき、非常にモチベーションが上がらなかった要因の一つに、幾ら頑張ってもなかなか給料などの結果に反映されなかったということがある。
年一回の昇給のタイミングまでに良い成績を上げておけば、ほんの少し給与が上がる要素があるのだが、まあ時代も悪かったため、良かった時と悪かった時の上がり幅の差はほんの少しであり、仕事の内容はともかくとしてある意味緊張感のない遣り甲斐のない仕事であった。その代わり、悪くても普通にやっていれば、給料は基本的に緩い角度といえども必ず右肩上がりであり、滅多なことでは首になったりするような心配はなかった。
 しかし、中国に来てからは全く状況が変わった。ただ仕事をこなしているだけでは自分の給料分すら稼げない。とにかく仕事は攻めの姿勢がないと収入に繋がらない。
ある中国人の友人が、「私はノーミスなのに評価されない」と嘆いていたが、仕事というのはノーミスを求められているのではない。もちろんノーミスであることが理想だが、それよりも最終的に利益があるかどうかが大事なのである。ミスによって利益を失う場合が多いからミスを嫌うのであって、ミスがあっても最終的に利益に繋がっているのであれば、ミスにこだわりすぎることは意味がない。


とにかく、会社に雇われて一応給料という形でお金をもらっている身ではあるが、自分が手を抜けばあっという間に自分に跳ね返ってくる。自分の食い扶持は自分で稼がなくてはならない。他人がどこからか持って来る仕事をノーミスでこなしていれば生活できるという考え方は、中国に来てからなくなった。




2008年11月23日 継続することの大切さ、難しさ
 ブログもそうだが、日記やダイエット、健康法、ホームページの作成など、どんなに意味のあることでも定期的に継続しなければ意味がない。
 三日坊主ということばがあるくらいに、最初は勢い込んで始めたのに、飽きたり、計画性が無く行き詰って頓挫し、ほったらかしになってしまうということはよくある話である。
 始めるときは夢いっぱいで夢中になってやるのだが、計画そのものが無謀だったり、継続させるのことの忍耐力がないために、あっという間に情熱が下火になってしまう。
 中国人の商売のやり方は概ねそんな状況である。概ね計画性が無く、ほぼ全て思いつきで行動するから、例えば日本料理店を開店するにしろ、シェフと店と材料と広告だけ用意すれば店がうまくいくと思っている。
 本当ならば、そこに店舗運営のノウハウ、つまり接客だったり資金計画、季節に応じたメニュー構成とそのプロモーションなど、せめて先一年くらいを見通す準備してから始めないと、たいていの商売はうまくいかない。たまたま成功する店もあるが、それは宝くじに当たるのと同じで運が良かっただけのことである。
なので、折角店を開いたのに3ヶ月程度で閉めてしまう店をたくさん見かける。


 実はこの3ヶ月というのは、中国の家賃習慣と大きな関係があって、多くの中国の家賃は3ヶ月に1回の支払いであるから、店を借りるときにまず3か月分の家賃を納めるが、3ヵ月間店を運営して、3ヵ月後に次の3か月分の家賃が貯められなければ撤退するという図式である。
 この家賃制度が中国人の商売に対する忍耐力のなさを助長し、ノウハウの蓄積を阻害しており、中国の社会習慣がなかなか進歩しない原因の部分である。ただ、良い面を見れば商売の循環を早くしているともいえ、つまりあまりにも下手糞な商売は受け入れない社会習慣ともいえる。一ヶ月家賃であるならある程度赤字でも、ずるずる継続が可能だからだ。
 日本人と違って、思いついた瞬間の中国人の行動力の素晴らしさは尊敬に値するものはある。
 でも、いかに継続するかという仕組みを考える習慣を身につけなければ本当の意味での成功は得られず、何のノウハウも蓄積されず、お金を使ってしまうだけでマイナスばかりである。

 継続するために、いかに無理のない現実的な計画を立てられるか、それが思い付きを成功への導くための近道であるが、未来の予測のつかない中国であるが故、それも難しい。


2008年11月22日 名刺交換だけで勝手にメルマガが来る。
最近、いろんな会合に参加しているおかげで、いろんな人と名刺交換をさせていただいている。
もちろん、仕事の縁をもとめて自分を知ってもらい、相手を知るための行為ではあるのだが、非常に気になることがある。
それは、名刺を交換した相手の会社から勝手にメルマガが届くようになったことである。
名刺交換の数日後にその会社から何の断りもなくメルマガ届くのである

 当然、自分は登録した覚えはない。

明らかに私が名刺を渡した相手が、勝手にアドレスを登録したに他ならない。
こういう行為は、営業手法として非常に非礼である。旅行会社などに多いのだがこういう会社からは二度と航空券を買う気にならない。
もし、メルマガを送りたいのなら、名刺交換の際に一言添えていただければ、快く「いいですよ」といえるのだが、無断で送りつけるのは個人情報の乱用というほかない。


 そういえば、基本的に業務関係の相手にしか渡していないはずの会社のアドレスにスパムメールが増えてきたのも気になる。しかも個人名付でである。
 そのメルマガの会社が流出元ではないのかも知れないが、こういったメルマガの送られ方をすると、その会社の個人情報に対する倫理観に疑いが沸き、アドレスリストの流出元ではないかと疑ってしまう。

 そうでなくても普段からスパムメールの処理には非常に苦労している。

 日系や日本人の良識を信じて名刺を渡しているのに、こういうことがあるようであれば、今後は旅行会社との名刺は遠慮しようかと考えている。


2008年11月05日 日本から取り寄せてまで買うものでもないのだが
上海で仕事していて時たま感じるのは、日本の事務用品の質の高さである。
特にペン系の商品の場合は、ローカル品でも基本的に用は足り不足は無いのだが、何となく使い勝手の面でやはり日本製品との差を感じてしまう。
 それは書き心地だったり耐久性だったり、ほんのちょっとの僅かの差ではあるのだが、日本で使っていたあのペンが欲しいと感じることが間々ある。
 もっと決定的に使い心地が悪かったり、機能が悪かったりすれば思い切って日本から取り寄せたりすることも考えなくはないのだが、元々たかが数元程度、しかもローカル製品でも基本的な書くという機能は満たしているものだから、そこまでのことはしなくていいとは思うのだが、されど微妙に使い心地の悪さがあり、やっぱり日本製のペンが欲しくなる。たかがペン一本では、コストがかかり過ぎるのでわざわざ取り寄せるまでのことはしないと思うが、次回自分が帰国した際に買ってくるか、友人が帰国した際に頼もうかと思っている。
 そこまで思わせてしまう日本の製品って凄いなぁと改めて思う。



プロフィール

1971年千葉生まれ。大学時代は水戸で過ごす。
高校時代テレビで見た高泉淳子に影響され演劇の世界に踏み入れ、以後アマチュア劇団で舞台音響専門として過ごす。就職は一般企業にするものの、趣味が高じて休日にブライダルで音響活動を続け500組近くのカップルを見届けてしまう。
自身は無類のクラシック音楽好きで日本時代は年間120本以上のコンサートに通った時期もある。
 また旅好きでもあり、日本47都道府県はもとよりイギリス、フランス、スペインなど舞台を求めて世界を旅した。
 数年前一つの恋がきっかけで中国語を学び始め、上海に渡ってきた。
まったくの新天地で日々悪戦苦闘中。

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