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上海ワルツNEW


2007年08月30日 大海の中の一滴はもう見つけられる
中国で一人の人間を探すことは大海の中の一滴を探すようなものだとよく言われる。
確かに13億もの人間もいればその言葉はある意味納得できるような気がする。
しかし考えてみれば、多いといってもたかだか日本の10倍の人口である。
 日本には世間の狭さを示す言葉がある。「世間は狭い」「情けは人のためならず」など社会はどこかで繋がっているので、自分がやったことには良いことも悪いことも将来必ず報いがあるという考え方に基づいている。「一期一会」という言葉も逆説的なそれである。
 ところが中国には「大海の中の一滴」のように、一度離れたらもう二度とめぐり合わないという考え方が根底にある。実はこれは中国人の人付き合いのスタンスを如実に現している。つまり家族以外の人間は二度と巡り合わないから、その場その場で相手を騙して悪く思われても平気なのである。だからいつも家族と身近に付き合う(付き合っていかなければならない)朋友でない人は信用しないのである。


 しかしこれは経済発展が始まる前までは通用していた考えであるが、上海のようにここまで経済が発展し、情報化社会が進むと中国自体が大海の中の一滴ではいられなくなってきている。つまりその一滴を見つけることができる社会になりつつある。
 大海に落とした一滴の毒が大海ごと汚染してしまうことや、そのことによって失われていく信用の大きさに、ようやく一部の人が気づきはじめている。日本や欧米が持ち込んだ世界の社会ルールで嘘やその場のごまかしが大海の一滴として隠しきれないことの怖さに中国がようやく直面している。これからが中国の正念場だと思う。








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プロフィール

1971年千葉生まれ。大学時代は水戸で過ごす。
高校時代テレビで見た高泉淳子に影響され演劇の世界に踏み入れ、以後アマチュア劇団で舞台音響専門として過ごす。就職は一般企業にするものの、趣味が高じて休日にブライダルで音響活動を続け500組近くのカップルを見届けてしまう。
自身は無類のクラシック音楽好きで日本時代は年間120本以上のコンサートに通った時期もある。
 また旅好きでもあり、日本47都道府県はもとよりイギリス、フランス、スペインなど舞台を求めて世界を旅した。
 数年前一つの恋がきっかけで中国語を学び始め、上海に渡ってきた。
まったくの新天地で日々悪戦苦闘中。

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