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2009年08月07日 中国でISO9001を取得している企業はすごいと思う。
 ISO9001というのは、国際的な品質保証認定規格のことである。といってもピンとこないかもしれないが、企業や組織の中の仕事の動きをきちんと定め、それを文書化して、その通り継続して実施することができるシステムがあると認証された企業や団体に与えられるものである。
 一見当たり前のことの要求であるようだが、これが価値を持って認められるということは、それだけそのことをきちんと実施できる企業や団体が少ないということである。
 人間の組織である企業や団体は、ともすれば組織の個人の裁量権が大きいため、恣意的な判断が行われやすく、企業としての一貫性や信頼性が損なわれることになりやすい。また業務の流れが文書化されていなかったり、その場の行き会ったりばったりの対応で、仕事の質に斑が生じ同じ業務を同じように依頼しても時期によって納期や内容に差が出来たりしやすく、会社の品質として信頼性に欠けた状態になりやすい。
 ここでいう会社の品質とは一般的にいう商品の品質、たとえば最高時速300kmで安定して走れる車ですとか、そういうものとは直接関係なく、どちらかといえば商品に対するクレームがあった場合、それをきちんと社内で処理し、顧客への回答・対応とともに、商品の改善にいたるまでのワークフロー体系がきちんと決まっていて、それが実施されているかどうかという部分のことである。

 もちろん、ルールは決めただけでは駄目で、実施されないと品質が悪いとされ、IS9001の場合は認証されない。また例え一度合格してもその後も継続的に審査が行われるので、企業内でそのシステムが機能し続けていないと、当然認証は取り消され、なんとその場合企業名が公表されてしまう。つまりこの企業は品質が悪くなりましたよということがばれてしまうのである。
 こういったISO9001であるが、日本では海外と取引を目論む大手企業が一生懸命取得に精力を傾け、取得をする企業がかなり増えてきた。国際取引をする上での信頼性の証であるからである。組織的なルールで動き方が得意とされている日本企業であるが、やはり全ての企業が取得できるわけではなく、取得できているのはほんの一部の企業に過ぎない。それだけ会社の品質というものを維持をすることがいかに難しいことかがわかる。
 
 さて、中国に向けると、ISO9001を取得している企業はゼロではないが、まだまだ非常に少ないというのが実感である。百度で検索してみても、審査の手続きをしますよという業者の広告サイトは目立つが「取得しました」と謳っている企業はあまり見当たらない。


 そもそも中国は国家自体が法治国家ではなく人治国家といわれるほど、法律やルールではなく人の裁量に依存された社会文化であり、ある意味ISO9001が目指すところの対極にいるのが中国文化である。
 会社でルールを定めても、老板の鶴の一声で朝令暮改に変えられてしまうのが中国企業の現実で、社長といえども株主や企業の一パーツである日本の会社組織とはかなり違う。
 またどんなに立派なルールがあったところで、まだまだ末端の社員までそのルールを厳格に運用させることが難しいのが中国の文化で、先日の餃子事件やメラミン牛乳事件で中国でも食の安全に対する意識が高まって法律も改正されたはずだが、現場では相変わらず商品の品質管理に対して無頓着な対応が続いていると知り合いの日系企業の方から聞いたことがある。
 そんな社会風土の中、仕事のルールを文書化して、純粋な業務上の部分以外は個人の裁量をを排除したようなISO9001のマネージメントシステムというものに認証された中国企業というものはすごいと思ってしまう。
 中国には個人能力に優れた人間はいくらでもいるが、組織として行動するのが苦手な国民性である。そんな中で企業の末端まで、システムを機能させることができる組織を作れた経営者というものは尊敬に値する。


 本人一人ならともかく、社員の協力が無ければ成り立たないのがISO9001である。社員に重要性を説き、実施させることがどれだけ難しいか、日本にいたときは、自分もこのISO取得に関わっていたことがあるのでその苦労は身にしみてよくわかる。 しかもこの中国での取得となるとその国民性のベースが、日本より難しいところにある分だけ、その相対的難易度はさらに高いと思われる。
 もっとも、ここは中国であるからして、そのISO9001の審査が厳格に行われたかどうかは、疑いが残る部分ではある。果たして日本と全く同じ水準、同じ厳しさで審査が行われているのかという疑いである。
「人治国家」の社会風土であるからして、ISOの審査機関といえども中国人だけで運営されていたならば、袖の下が存在しないのかどうかなど、100%の信頼感を持ってみることが出来ないのが実際のところである。
 まあ、そんな疑いの面を割り引いて見てもISO9001、あるいはそれに続く環境マネジメントシステムのISO14001などを取得している中国の企業はそれなりに信頼に値する。それを意識しているというだけでも全く違う。
 実際に取得出来ている企業は少ないかもしれないが、今後中国で取引企業を探す際に、ISO9001あるいは14001は取得しているかと質問するだけで、相手の企業の姿勢や考え方を見抜けたり、中国全体の企業の質の向上につながるやも知れないので、中国でのビジネス行う方は是非頭に入れて欲しいのがこのISOである。




ISO販売?
投稿者:はげみ 2009年08月09日 投稿番号:23852

未だに、ISOを買い物のように扱っている企業も少なくないようです。
弊社でも、定期的にサプライヤーチェックをしていますが、
ISOが良い悪い、要不要ということではなく、
ISOを確実に従業員が理解し、ツールとして使いこなせているかということのほうが重要かと思います。

とくに中国の場合ISOマネジメントを、コンサルにまかせっきりの場合が多く、認証会社よりコンサルを選択する難しさを感じます。中国では、認証会社からコンサルを紹介してもらうほうが結果的に良いマネジメントシステムが出来上がっている感じがします。
また特に注意するのは、C(○)Cでの認証取得の場合です。
会社自身が中国だから・・・というあきらめの感がぬぐえず、
管理監督が行き届いているか不安になることが多いです。

ISOだけで
投稿者:稽古 2009年08月08日 投稿番号:23842

中国企業相手に仕事して20数年、ISO取得の会社は非常にたくさんあります。

しかし、どのように取得しているのか不明ですがちゃんとしていない会社も星の数ほどあります。

ISOだけで信用できません。




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プロフィール

1971年千葉生まれ。大学時代は水戸で過ごす。
高校時代テレビで見た高泉淳子に影響され演劇の世界に踏み入れ、以後アマチュア劇団で舞台音響専門として過ごす。就職は一般企業にするものの、趣味が高じて休日にブライダルで音響活動を続け500組近くのカップルを見届けてしまう。
自身は無類のクラシック音楽好きで日本時代は年間120本以上のコンサートに通った時期もある。
 また旅好きでもあり、日本47都道府県はもとよりイギリス、フランス、スペインなど舞台を求めて世界を旅した。
 数年前一つの恋がきっかけで中国語を学び始め、上海に渡ってきた。
まったくの新天地で日々悪戦苦闘中。

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