先日上海のKTVで不当な画面広告を流してお客が歌える時間を不当に減らされていあとして、市内の大手カラオケ店が摘発されていたが、こういったケースはどうも他にもあるような気がしている。
例えば、携帯電話というかスマートフォンで日本のサイトに接続したときに、通信キャリアの提供する画面に繋がってしまう場合がある。
私は聯通を使っているので、聯通のサイトやアプリのダウンロード画面が出て来る。
もう一度アクセスし直せば、正しい画面に繋がるのだがこの広告のような画面挟み込みはちょっと煩わしい。
まあこのこと自体にも腹は立つが、通信の自由の阻害などと騒いでみてもこの国にはもとより完全な自由などないのだから、ここは2回目に繋がるわけだから我慢するほかないという気がする。
しかしである。
果たしてこの広告画面に繋がったときの通信料はどうなんだろうかと考えると、多少腑に落ちない点が出てくる。
無料ならまあヨシとするほかないが、有料だとしたら不当な通信料の上乗せということになる。
望んでない画面を強制的に開かされて、その上通信料を加算されたのではちょっと納得がいかないのである。
まあ1人当たりの徴収金額にすれば取るに足らない金額であり、例えば私の場合は1KBあたり0.0003元の徴収となっているから50KBの画面を開かされたところで、0.015元つまり日本円で0.2円ちょっとにしかならない。
こんな金額のことで騒ぐのもそれこそ時間コストの無駄であり、騒いでも全く割に合わない。
むしろ接続時間のロスの文句を言ったほうがよほど合理的である。
しかし個人として取るに足らない金額でも、会社として合計すればそれなりの収益になるような気がする。
こういったことは銀行の利息の端数処理などでも同様のケースがあり、例えば全体では公称1%と設定した預金利息でも個人単位では端数の切り捨てが行われているのが原則のようで、全体で1%と設定した利益の計画中で預金者に回らなかった端数利息を集約したお金はそれなりの金額になるものと思われる。
しかし預金者からすれば1円以下の端数では騒いでもやはり時間の無駄であり、約款にも書いてあるはずなので問題にはなっていないと思われるが、どこか納得いかない面は残ってしまう。
(昔その端数を集め自分の口座に振り込まさせるプログラムを作った犯罪者がでてきたドラマもあった。)
ただ、こういった騒ぐに取るに足らない金額での収益というものがあるとされるならば、文句を言うより寧ろ自分のビジネスで見習うべきが、ビジネスマンとしてあるべき姿勢なのかなぁという気もする。
そんなことを考えながら日々スマートフォンやパソコンの画面を眺める日々が続く私の日常である。