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2008年02月12日 揚州きまぐれ旅2(ウルルンの揚州チャーハン)
 揚州へ来た目的のもう一つは、本場の揚州炒飯を食べることにあった。揚州炒飯と名乗る炒飯は中国に数多くあれど、その多くは揚州炒飯を語った偽者で、本物は材料から作り方、分量まで厳密に決められていて認定を受けたものしか揚州炒飯を名乗れないらしい。
(一説によると値段も決められているらしい)
 数年前、TBSテレビのウルルン滞在記で加山雄三さんの息子、山下徹大さんが揚州炒飯の発祥の地、ここ揚州の名人張学玉さんに弟子入りして修行をした時の放送を見てから、いつかあの炒飯を食べてみたいものだと、心の中に密かに抱いていた。偶然にも友人も同じ放送を見ていて印象に残っていたようだ。
 とりあえず揚州に着いた晩、件の宿のお姉さんに教えてもらった揚州チャーハンのチェーン店に行ってみた。完全に地元の人が通うお店のようで、リーズナブルな価格が設定されていたが、結局は炒飯の味もそれなりで、上海あたりの安いお店で食べるものと大きな差が無いように感じた?これが本当に本場の味なのか?それなりに美味しいとはいうものの、本場と言われて納得するほど味ではない。これでは来た意味がない。揚州美人に続いて炒飯まで期待はずれなのか?こうなると意地である。
一軒目の店の場所はここ


 次の日リベンジを図るべく、観光ポイントの目玉である痩西湖観光をキャンセルし、午前の早い時間から、テレビ放送のあった揚州炒飯の総本山のホテル「西園大酒店」を探すことにした。
 実はホテルそのものは地図上ですぐに見つかった。ところがホテル内にあるはずのレストランがなかなか見つからない。ホテルのコンシェルジェにいろいろ質問してみたのだが拙い中国語ではなかなか要領を得ない。記憶違いだったのかなと、こっちが自信を失くすほど情報が繋がらない。
 昨日に続いて「今日も駄目か・・・」そう感じて諦めてホテルの敷地を出ようとした瞬間、目の前を調理服姿の一人の料理人が横切った。「もしやあの調理服?」 テレビ放送の時のタレントの顔はもう思い出せないが、その調理服はかすかに記憶があった。あいまいな記憶であったが藁にもすがる思いでホテル正面の坂を川のほうへ降りていくその調理人を追いかけてみた。
 

あった!とうとう見つけた! このレストランだ、ちょっと感動!
ここは治春園といわれる川沿いの庭園のような場所にレストランはあり、
さっそく、店に入って揚州炒飯を注文してみた。20元!
 待つこと10分あまり、大皿に2人では食べきれない程の炒飯が山盛りにやってきて、とうとう念願の元祖の揚州炒飯を食べる瞬間がやってきた。
 口の中に入れてみて、うん、納得の味。味に派手さは無いものの、調味料だらけの上海の炒飯と違い、塩味と具材の味が感じられる基本に忠実な優しい味。昔、揚州は塩の交易路で、揚州料理の味付けも塩味がほとんどであると友人が言っていた。塩だけだと東北だと塩辛くなりそうだが、ここの味は全てが舌に優しくとても美味しく、上海の調味料漬けの味になれた我々にはこの味は感動モノである。またそれは同時に体にも良さそうな気がした。
同時に食べた獅子頭のスープもやはり塩味がとても優しい感じで美味かった。鳥のスープなのか、それとも別の発酵材料を使っているのか、ヨーグルトのような乳酸系の味を感じたのはとても不思議である。
 治春園の場所はここ


世間にもっと美味しい炒飯は沢山存在するかも知れないが、このオーソドックスすぎる位に基本に忠実な味付けは、これはこれで一つの極みであろう。
 帰りがけ、テレビ放送の時、山下さんが砂を入れた鉄なべを振る練習した場所も見つけ、こちらも記憶を思い出しちょっとウルルンになってしまった。
中国で記憶の隙間が埋まった揚州旅行でした。

 その他の観光地もちょっとご紹介
鑑真が立ち寄ったと言われる大明寺
隋炀帝陵
五亭橋
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プロフィール

1971年千葉生まれ。大学時代は水戸で過ごす。
高校時代テレビで見た高泉淳子に影響され演劇の世界に踏み入れ、以後アマチュア劇団で舞台音響専門として過ごす。就職は一般企業にするものの、趣味が高じて休日にブライダルで音響活動を続け500組近くのカップルを見届けてしまう。
自身は無類のクラシック音楽好きで日本時代は年間120本以上のコンサートに通った時期もある。
 また旅好きでもあり、日本47都道府県はもとよりイギリス、フランス、スペインなど舞台を求めて世界を旅した。
 数年前一つの恋がきっかけで中国語を学び始め、上海に渡ってきた。
まったくの新天地で日々悪戦苦闘中。

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