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2012年12月20日 馬名から有馬記念の予想
 元々ギャンブルはそれ程やらないが、競馬のGI程度は日本にいるときやっていた。

 ただ中国に来てからほぼ競馬に縁がなくっており、両親が現在中山競馬場の近くに住んでいるが故に一時帰国の際には遊びがてらちょっと馬券を買うが、それも現在は暇つぶし程度になっている。

 故に有馬記念もなかなかクリスマスの時期に帰れることはないため、ここ数年は開催日すら気にすることもなくなっていた。

 しかし今年は優勝した日ハム同様になぜか有馬記念が気になっている。
 
 よって実際買うかどうか分からないが、一応今年は予想だけはしてみることにした。

 私が有馬記念で予想するにあたって毎年気にしているのは、ずばり「馬名」である。

 実は毎年のこのレースはちょっと特殊な傾向があるような気がしており、戦績素質うんぬんよりその年の世相を象徴するような馬名を持った馬が勝つ印象がある。
 
 過去に何度もこのレースの結果を見て、「ああそうだったか」と馬名の因縁に敬服するときが数多くあった。 
 故にそんな因縁を持った馬がいないか捜したほうが勝利に近道のような気がするのである。

 もちろん実力を示す過去の戦績を全く無視することも出来ないが、このレースだけは戦績より世相との因縁重視である。
 考えてみれば有馬記念に出走するような馬はどんなに人気薄でもそんなにヘナチョコ馬は参加しておらず、どの馬にもそれなりの勝つ可能性があるとも言えるのである。


 さて、そんな基準で今年の世相から関連がありそうな馬を探すと、景気の悪かったり外交関係が悪かった今年はまず暗い色の名前が強いのではないかという予想をする。

 その基準で選んでいくと、気になるのは下記の2頭である。
 ダークシャドウ
 ビートブラック
 この2頭なら名前だけではなく、戦績や血統を見ても十分勝てる可能性があるような内容のため、まずは候補としてキープしたい。

 次に世相というなら、先日京都清水寺が行なった今年を表す漢字は「金」だったとのこと。それにあてはめて行くと
 ゴールドシップ
という金を名に冠した馬が浮上してくる。
 この馬は前走のG1菊花賞も勝っており、過去の戦績表の見事さから見ても恐らく今回の一番人気になると思うが、どうも私にはピンと来ない。
 菊花賞制覇とはいえ所詮3歳馬レースでの成績であり、平均的に強い5歳馬の成績とは単純に同列には比較できないからである。

 それに「金」という漢字の世相判断についても、今年のロンドン五輪などではどちらかというと「金メダルにあと一歩届かなかった選手が数多くいた」という印象の方が強く、今年にとっては「金」という字はそぐわないという気がしている。
 故に総合的に判断してこの馬は消しという判断にしたい。



 さて、あと、どんな馬名の馬がいるのかと探して見たところ、
ルーラーシップ
という名の馬を発見した。
 この馬名の意味はなんと「支配者、統治者の支配権」だそうだ。
これを知って私は「キターッ!と思った。

 実は今年の日本を騒がしたものとして私が真っ先に感じているのは、尖閣、竹島に代表される領土問題、統治権の問題だからである。

 さらに国民が右傾化しているとか、政党が分裂を起したり政権交代が再び行われたとか、統治の話はまさに日本の旬のテーマである。

 そういった意味から考えて、どうやらこの馬が今年の一押しという気がしている。
 またこれら以外の登録馬は戦績的に良くてもどうも世相的な意味としてピンと来なかった。

 故に今回の有馬記念の馬名からの予想は
1 ルーラーシップ 
2 ビートブラック 
3 ダークシャドウ

となった。

まあ買い方としてはこの3連単と3頭の馬連ボックス買ということになろうか。
はてさて今年はどうなることやら。

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プロフィール

1971年千葉生まれ。大学時代は水戸で過ごす。
高校時代テレビで見た高泉淳子に影響され演劇の世界に踏み入れ、以後アマチュア劇団で舞台音響専門として過ごす。就職は一般企業にするものの、趣味が高じて休日にブライダルで音響活動を続け500組近くのカップルを見届けてしまう。
自身は無類のクラシック音楽好きで日本時代は年間120本以上のコンサートに通った時期もある。
 また旅好きでもあり、日本47都道府県はもとよりイギリス、フランス、スペインなど舞台を求めて世界を旅した。
 数年前一つの恋がきっかけで中国語を学び始め、上海に渡ってきた。
まったくの新天地で日々悪戦苦闘中。

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