日本では「衛星打ち上げと称するミサイル発射」と報道されている北朝鮮のミサイル問題であるが、日本の報道とは裏腹に中国では「衛星打ち上げ成功」と報道されている。
しかも衛星は既に軌道に乗り、地球の周りを飛び始めているとのこと。
私は一瞬、なんという捏造報道をするのだとこの時は思ったが、よく見ると中国側の報道も「北朝鮮が発表した」という報道になっており、中国の報道機関そのものが伝えている内容ではないということが分かる。
まあ要するに、中国も北朝鮮の報道を半信半疑ながら友好国ということで無視することも出来ず、先方の面子を立てつつ責任を回避する報道を行なったのかなという気がする。
しかし、その後の細かい情報を拾ってみると、どうやらこの報道はあながち全くの出鱈目というほどの物ではないということが分かってきた。
その性能はともかく、本当に北朝鮮は衛星らしきものを打ち上げたようだ。
これがもし本当だとすると日本は北朝鮮の能力を過小評価しすぎていたのかもしれない。
しかしながら、日本では衛星を打ち上げたという報道はほとんどなく、フィリピン沖にロケットが落ち、被害者がなく「よかったよかった」の報道しかないような気がする。
もし衛星の話が本当なら、ある意味ロケット以上に脅威ともいえ、今後衛星を隠れ蓑にしたロケット開発や、衛星を使った軍事的展開への危険性もありそうそう無視できることではないような気がしている。
よほど北朝鮮の衛星技術を認めたくないという日本の報道機関の姿勢なのかも知れないが、アメリカからも衛星らしきものが飛んだという情報がある以上、過剰報道はせずとも、もっと事実を正確に最後まで検証し国民に伝えるべきであろう。