TOP > BLOG > 上海ワルツNEW

上海ワルツNEW


2012年09月21日 昔の恋人に再会してきた
 ブログの順番が前後してしまったが先週日本に一時帰国した時に昔の恋人に再会してきた。
とはいっても、本当の恋人ではなく音楽の恋人、、、サントリーホールとの再会である、。
 私が中国に渡ってから訪れていなかったから、かれこれ6年以上この場所を訪れていなかったことになる。

 私がこの場所を恋人と呼ぶからには、それなりの恋い焦がれた歴史があるからで、実はピーク時には年150回近くもこの場所通った。
(向こうが招いてくれたことはないので、片思いの恋とも言えるが、、、)

1990年3月4日に小林研一郎さん指揮日本フィルのでフィンガルの洞窟から始まった恋は、それ以後ン百回の逢瀬があったが、私が中国に来てしまったことにより途絶えてしまっていた。
 

本当は撮影禁止です。
 そしてようやく今回6年以上ぶりの再会が実った。

 今回聴いたのは島津楽器さんの冠コンサートで、広上淳一さん指揮の都響の演奏だった。
 どちらも日本でトップクラスの評価を得てはいるが、普段はこのオケと指揮者の組合せでの演奏はなく、主催者側が企画として敢えてぶつけてみたという気がする。

 そして座席はP席という、ステージ後方の指揮者と向かい合うような位置に座る席をとった。
  ここを取ったのはチケット代が一番安いというのも大きな理由だが、演奏中の指揮者の表情や動きを全て観察でき、オーケストラと一体感になって音楽を味わえるというのが非常に楽しい席である。

 そして、いよいよ一曲目のグリンカ作曲の「ルスランとリュミドラ」序曲が鳴り始めた。

 あ

 その瞬間私はあまりにも懐かしい音の響きに感極まった。
 この曲は決して冒頭から感激するとかそういった曲ではないし、どちらかと言えば楽しげな雰囲気なので、乗っけから感動するような曲ではない。

 しかし、この空間がもたらす豊な響き方との再会に、私は思わず感極まってしまったのである。

 この空間を離れていた6年以上の時間、今いる上海生活の中ではどうしても得られなかった渇きを潤す響きを感じた。


「ああ、俺はここに帰って来られたんだな・・・・」
 
そのことが単純に嬉しく、音楽が響き続けるほどに心がどんどんと潤されることに喜びを隠せなかった。

 演奏家たちにとっては小手調べのようなこの曲で、レベルが高い低いの問題もゼロではなったように思うが、私にとってはそこに音楽が響いていることが嬉しかったのである。
 
ただ音楽が響いていて、そこにいることが嬉しい、、、やはりサントリーホールは私の永遠の恋人かなぁと思ってしまう。








上海すいすいビザ代行

☆ジャンル別リスト
音楽言葉映画ビジネス政治経済国際社会地下鉄航空・空港茨城空港高速鉄道(新幹線)列車バス旅行上海生活買い物レストラン中国ウォッチスポーツ観戦東京オリンピック中国ビザ・居留滞在手続きインターネット・PC・スマホ健康中国の医療不安

◎その他の全リスト その01-その02-その03-その04-その05-その06-その07-その08-その09-その10-その11-その12-その13






プロフィール

1971年千葉生まれ。大学時代は水戸で過ごす。
高校時代テレビで見た高泉淳子に影響され演劇の世界に踏み入れ、以後アマチュア劇団で舞台音響専門として過ごす。就職は一般企業にするものの、趣味が高じて休日にブライダルで音響活動を続け500組近くのカップルを見届けてしまう。
自身は無類のクラシック音楽好きで日本時代は年間120本以上のコンサートに通った時期もある。
 また旅好きでもあり、日本47都道府県はもとよりイギリス、フランス、スペインなど舞台を求めて世界を旅した。
 数年前一つの恋がきっかけで中国語を学び始め、上海に渡ってきた。
まったくの新天地で日々悪戦苦闘中。

音響さんのこだわり復刻版
上海ワルツ記事目次
エクスプロアブログ同窓会


GOOGLEでブログ内検索

ブログランキング・にほんブログ村へ



空港ドットインフォブログ浦東空港虹橋空港北京空港広州空港香港空港天津空港青島空港ハルビン空港すいすいビザ

カテゴリ一覧


RSS 1.0My Yahoo!に追加




上海すいすいビザ代行][空港ドットインフォ][上海の天気][音響さんのこだわり][上海ガイドブック手帳][日中地域交流会
[上海浦東国際空港][北京首都国際空港][天津濱海国際空港][広州白雲国際空港][上海虹橋国際空港][青島流亭国際空港]
Copyright(C) since 2007 カランドリエドゥモンド
h_12