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2012年01月04日 豆乳に見るコスト感覚
 昨日の豆乳の件で思い出したが、かつて中国かぶれになってしまった知り合いが豆乳は原材料費に1元もかかっていないから、街中で豆乳を1元とか2元とかで買うのは馬鹿馬鹿しく、自分で機械を買って自分で作っているという話を思い出した。
 
そのとき私は

「はぁ?」

と思ったが、あまりにも力説するのでその時はその人に何も言わず黙って聞いていた。

 しかしである。

 もしその人の言うとおりに豆乳の原材料費が1元に満たないのだとしても、その人が手間をかける分のコストは幾らだというのだろうか?

 恐らく安く見積もっても日本人なら1時間50元は下るまい。

 仮に豆乳を作るのに30分かかったとしたら、1時間50元の人間が取り組めばコストは25元かかることになるが、豆乳はまあ30分では作れないだろう。

 豆乳は、豆を購入するところからはじまり、豆を水に浸し・煮て・絞るなどかなりの手間暇をかけないと豆乳は作れないのである。

 つまりおおよそどんなに頑張って見ても、作り始めから飲める状態になるまで丸一日以上かかるし、作業にかかる時間だけに絞ってもとても30分では作れまい。

 さらに細かいコストを言えば、水代、電気代、ガス代などがこの間、僅かだが少しずつ上乗せされる。

 こうやって考えていけば、家庭で作る規模の場合は豆乳1杯あたり1元以下で抑えることはほぼ不可能であり、工場製の街で売っているものを下回ることはまず無理であろう。

 もちろん毎日家族で飲むからということで、家で作りたいという気持ちも分からないではないが、それは安全上など別の理由によるものや趣味的思考の問題であって、少なくとも豆乳に関してコストを理由に自家製にするのはちょっと説得力が無いことになる。

 またコスト面で直接の出ゼニを抑えることからメリットがあるんだといった理屈も有り得なくはないが、その人が豆乳を作らずに他の事に時間を使えば得られるはずだった対価を考えれば、やはり自分で豆乳を作るという行為はコスト的におトクとは言えず、結局は趣味的な問題に帰結してしまう。

 実はこういうコスト感覚に勘違いをしているおじさんやおばさんは世の中に少なくない。

 僅かな出費をケチるために膨大な時間を使って懸命な作業を行い、市販されているものやサービスと同様の結果を得て満足しているような人たちである。

 豆乳に限らず内装や家庭菜園など自分でやれば出ゼニを抑えることができることは少なくないが、そのためにどれだけの時間コストがかかり、その時間の分だけ何かが犠牲になっている可能性があるにも関わらず、その人たちは出ゼニを抑えた差額の分だけ「トクをした」と喜んでいるのである。

 まあ私はそのことを直接非難する気はないが、その努力は決してコストのためではなく本人の自己満足の世界でしかないことに是非自分で気が付いて欲しいのである。

 自分にも他人にも時間コストがかかっているはずなのに、人は意外とそれを忘れがちなのである。




自家製を否定するわけじゃありません
投稿者:上海ワルツ 2012年01月04日 投稿番号:41167

外で売っている豆乳が品質的に心配がある点からそれを理由に自家製に切り替える方を否定するわけではありません。
 ただコストを理由にそこに時間を費やすのはコスト感覚がおかしいということですね。
 あと、砂糖についても中国だと品質と量の問題はありますが、砂糖が入っていること自体が悪なわけではありません。

豆乳作り
投稿者:谷川 2012年01月04日 投稿番号:41166

日本の豆乳の作り方はわかりませんが、中国の家庭用の豆乳メーカーというのは、さほど手間はかかりません。
水と豆を豆乳メーカー(300元-500元)に入れて、スイッチオン。20分ぐらいで出来上がり。
メーカーが動いている時間は他のことをやっていてもいいですし・・・。
実際に必要な時間は豆乳メーカーを洗ったりする1分ぐらいでしょうか。
(豆を水に浸して一晩置いておいたほうがより美味しく飲めますが、外で売っているものと比較するなら、その必要はないでしょう)。
それで、1Lの豆乳が出来ます。
豆もスーパーでも、市場でも普通に売ってます。
あと、外で売っている豆乳というのは、大豆まるごとからではなく、大豆の粉から作っているものがほとんどのようです。豆の割合も少なく、砂糖が入っていたりもするから、味の面でも、健康の面でも好ましくないでしょう。
日本人の人件費を考えると、外で買ったほうが安いとなりますが、健康のコストを考えると逆に高いかも?
一度、試してみるといいですよ。味が全然違うから。(一晩水につけておいたほうが、より美味しくなります)




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プロフィール

1971年千葉生まれ。大学時代は水戸で過ごす。
高校時代テレビで見た高泉淳子に影響され演劇の世界に踏み入れ、以後アマチュア劇団で舞台音響専門として過ごす。就職は一般企業にするものの、趣味が高じて休日にブライダルで音響活動を続け500組近くのカップルを見届けてしまう。
自身は無類のクラシック音楽好きで日本時代は年間120本以上のコンサートに通った時期もある。
 また旅好きでもあり、日本47都道府県はもとよりイギリス、フランス、スペインなど舞台を求めて世界を旅した。
 数年前一つの恋がきっかけで中国語を学び始め、上海に渡ってきた。
まったくの新天地で日々悪戦苦闘中。

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