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上海ワルツNEW


2011年10月18日 上海の気候がPCの寿命を縮める?
先日パソコンのカタログを見ていたとき気になる記述があった。

温湿度条件:温度5℃から35℃、湿度20%から80% (ただし結露しないこと、および35℃における湿度は65%以下)

なんと35℃のときは、湿度65%以下でなければならないというのだ。

んんー!?

 上海の真夏は確か湿度80%なんて状態はざらのはず。

もちろん気温は35℃を超える日もたくさんある。

まあパソコンを使うのは主に室内とはいえ、冷房の効きが悪い日は室内気温はかなり高くなっているし恐らく湿度はそんなに下がってはいまい。

 となると少なくともメーカーが設定した環境条件を超えた気候が上海の街の気候であり、そんな中でPCを使えば絶対にPCの寿命にいい影響が出るはずはないのである。

 うーん、そういえば私のパソコンも夏になるたびに調子が悪くなっていた気がする。
 やっぱり上海の気候がパソコンに悪影響を与えていたようである。

 ついでにiPhoneの動作条件も気になって調べてみたら、動作時の気温はやはり0°〜35℃と指定されていて35℃を超える条件下はあまり好ましくないようだ。

 ただ、さすがに携帯用端末だけあって湿度条件には強く相対湿度が5%〜95%の範囲内となっている。
 いずれにしてもパソコンも携帯も真夏の暑い盛りにはあまり使用しないほうがいいらしい。

 電子機器メーカー泣かせの上海の夏の気候であるが、この市場を考えたら湿度に強いことを売りにした電子機器が出てきても良さそうではある。


2011年10月17日 詰まらない「印象西湖」
 先日ある機会あって、映画監督のチャンイーモー演出だという杭州の西湖で行われる「印象西湖」を見た。

 個人的には北京オリンピックの開幕式以来すっかり嫌いになってしまったチャンイーモー監督だが、今回は見なければならない状況の流れと、見ずして批評するのもまた流儀に反するので見ることにした。


 さて、まあ見た感想とはいうとやはり期待に反せず詰まらなかったというのが正直なところ。
 あのライティングが美しいという人も世の中にはいるが、私から言わせれば彼は舞台に関しては完全に素人の照明家である。
 映画ではシーンを細かくカットしていき、アップもロングも自由自在だからライティングの美しさを多少表現できるのかもしれないが、ライブの舞台ではそうはいかない。

 本来はライブの空間では観客との距離を十二分に意識した舞台側のエリア構成や、アクティングエリアの構成が行われるべきなのだが、この印象西湖は観客と舞台の大きさのバランスがまるで考慮されず、表現される映像と観客の距離感がまるでぐちゃぐちゃなのだ。

 ただ単にSS(サイドスポット)やピンなどを面白がって使って人物やものを浮かび上がらせているだけで、あれでモノを美しくみせているつもりなのかもしれないが、ほとんど素人照明家のバカの一つ覚え的な灯りの使い方しかできていない。



 さらにこの印象西湖を詰まらなくしているのが、有るのか無いのかわからないストーリーが、全く伝わってこないということだ。
恐らく西湖に伝わる有名な古事記の一つを表現しているはずなのだが上述のスペースの使い方のダメダメさ加減が、ストーリーを伝える以前の問題にしてしまっている。

 故に映像やストーリーに引き込まれもしなければ、見終わったあとに何も残らなかったというのが正直な感想である。ただの素人照明家の詰まらない照明表現を見せられたという感想しか残らない。

 無論この演出に何も感じていなかったのは決して私だけではなかった。
 それが証拠に終演後、大きな拍手もなく詰まらなそうにダラダラと帰っていく中国人団体客の姿があり、それが非常に印象に残った。まさかそういった意味での「印象西湖」ではあるまい。こんな演出にお金を払って時間を消費したツアー団体の参加者が非常に気の毒に映る。

 まあこの「印象西湖」には多くの若者がエキストラで参加しており、彼らに仕事を与えるための一つの観光産業として興されたのがこの「印象西湖」なのかもしれないが、そういった目的があるなら、もう少しマシな出し物があってもいいのでは?そこまで感じざるを得ないこの「印象西湖」である。

 舞台と映画の違いも分からない素人にネームバリューだけでよっかかる時代はもう時代遅れで、せめて上海馬戯場あたりで頑張っている演出家あたりに協力を依頼してリニューアルをするのが今後の杭州の観光にとって良い選択だと私は思う。



2011年10月17日 映画「南極料理人」を見た。
昨年公開されたこの映画、ここ中国ではとっくの昔にDVDが出てしまっていたようだが、興味を持ちながらもなかなか時間が取れず手を出せずにいた。

 しかし、最近のあまりにも根詰め作業に神経がつかれ気味になってしまったので映画でとりあえずリラックスを試みることにしてこの映画選んでみた。

 まあこの映画、大スペクタクルとか激しいアクションとかを映画に求める人には全く物足りない内容であるが、ちょっと小さなエピソードをクスッと笑うにはちょうどいい湯加減の映画である。

 果たしてこの内容が映画である必要があるのかというのは大いなる疑問だが、、、つまりテレビの2時間ドラマでも良いのではないかという気もしてしまう。
まあこの手の特殊エピソードもののは細かい視聴率を気にするドラマでは逆に取り上げずらい内容なのかも知れず映画という枠が意外とはまるのかもしれない
 
 さてこの映画、ストーリーと言えるほど初めから終わりに向かって流れる大きな流れのようなものはなく、基本は日常のエピソードの繰り返しである。

 が、そのエピソードがクスッと笑わせてくれる。南極ならでは独特の条件がもたらすエピソードが結構面白い。

 主人公が料理人だけに食べ物にまつわるエピソードが中心なのだが、閉ざされた空間における食べ物は数少ない楽しみの一つで、そこに越冬隊員たちの個性がどんどん現われてくる姿がとても楽しい。

 さらに画面に登場する数多くのおいしそうな料理をバリバリ食う姿にはこちらも刺激され、観賞中に腹が鳴ってしまった。
 そして最後にはちょっとほろっとさせるシーンもある。色んな意味で腹いっぱい?というか腹がすく映画であった。(笑)


ところで越冬隊員の役の高良さんは最近色んなところで見かけるようになり、最近少し親しみが湧いている。そして映画の最後に「お兄ちゃんの花火」で共演した早織(当時は小出早織)さんが意外な形で登場し、また共演になっている。

 プロダクションのテリトリの都合なのかもしれないが、不思議と縁があるこの二人、プライヴェートな関係があるかどうわからないが今後も永く仲良く日本映画界を引っ張っていってほしいものである。



プロフィール

1971年千葉生まれ。大学時代は水戸で過ごす。
高校時代テレビで見た高泉淳子に影響され演劇の世界に踏み入れ、以後アマチュア劇団で舞台音響専門として過ごす。就職は一般企業にするものの、趣味が高じて休日にブライダルで音響活動を続け500組近くのカップルを見届けてしまう。
自身は無類のクラシック音楽好きで日本時代は年間120本以上のコンサートに通った時期もある。
 また旅好きでもあり、日本47都道府県はもとよりイギリス、フランス、スペインなど舞台を求めて世界を旅した。
 数年前一つの恋がきっかけで中国語を学び始め、上海に渡ってきた。
まったくの新天地で日々悪戦苦闘中。

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