浅草から見る建設中のスカイツリーとアサヒビール社屋 |
今日は隅田川の桜見物がてら浅草まで買い物に出かけた。
買い物というのは上海の友人に頼まれた化粧品なのだが、預かったのが人民元なので決済も銀聯カードの方が楽だろうと思い、わざわざ銀聯カードの使えるマツキヨを探し、出かけて行ったのが浅草の新仲見世にあるマツキヨである。
さてさてここで店内に入ってみてちょっと驚いた。
店舗自体は普通のマツキヨで、並んでいる商品も普通の商品が並んでいるのだが、買っている客層が全く違っていた。なんと中国人だらけなのである。
店内には商品について会話する中国語が飛び交い、通訳と思しき人が店員との会話を翻訳している姿が店内のあちらこちらに見られた。その中国人の合間を縫うように数人の少々年食った日本人が数人ちょろちょろと商品を見ていたが、店はほぼ中国人に占拠されている状態だった。
幾ら外国人観光客の多い場所柄とは言え、ここまで中国人だらけとは思わなかった。どうやら今や浅草のマツキヨは日本土産の化粧品を買い求める中国人観光客の定番ルートと化しているようだった。
もちろん、今や中国にも日本の化粧品はそれなりに輸出されているが、当然の如く関税や輸送費の問題で割高になっている。今回私が買い物を頼まれたのもやはりその価格差の問題であり、品質、品揃え、価格の問題でまだまだ上海のデパートより日本のスーパーということらしく、私が日本に帰ることを聞きつけた友人が今回私に頼んだのである。
つまり今回の私の買い物だって、買いに行ったのは日本人の私だが、実際にお金を出しているのは友人なので実質的には中国人の買い物ということになる。そのくらい日本に対する中国人の買い物熱はすごいようだ。
まあ以前から話には聞いていたとはいえ、ここまで中国人の買い物パワーを実際目の当たりにすると本当にビックリする。
このマツキヨの光景は年老いた日本人と元気一杯の中国人という、今の経済の勢いを象徴するような対照的な光景である。
まあ元気の無い日本経済にとって、今や中国人買い物客は本当に有り難い客であることは間違いないが、そうはいってもやっぱり何とか日本人自身にも元気を取り戻して消費を増やしてもらいたいなと思った今日の光景である。