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2013年05月16日 ひけらかしの心理
 社会の中には、どうしても自分の知識や物などをひけらかさずにはいられない人がいる。

 やれ「俺はこれを持っている、凄いだろう」「俺はこれを知っている、お前は知らないだろう?」「俺はあそこに行ったことがあるんだ」「俺はこの肩書きだ」などなど、、自分の知識や所持品、行動、さらには立場などをやたらひけらかす。

 まるでその知識や物を持っていることが偉いことであるかのように上から目線で他人に物を語る。

 まあこうなってはどんなにすごい知識であっても馬鹿の一つ覚えと大差なく、周囲にこういったモノ自慢や学識自慢の薀蓄を語る人がいるとちょっとうんざりする。

 こういう「ひけらかしたがりの人」はどこの世界にもおり、現在発展途中の中国も競争社会であるためか物自慢をする人が増えている気がするが、何故彼らはこういったひけらかしをせずにはいられないのだろうと考えてみた。

 この点についてネットなどでいろいろ調べてみたところ、何となく納得する回答を見つけた。

 そこに書いてあったのはこういったひけらかしをする人は、実はそういった形でしか他人とコミュニケーションの取れない、一種のコミュニケーション障害だというのだ。


 もちろん人によって程度の差はあるが、要するに母親に褒めてもらいたい子供のように、世間や相手に自分を見て欲しいという承認欲求が強く、自分の物や学識を振りかざすことによって、コミュニケーションを取ろうとする心理らしい。

 つまり相手をリスペクトする心理より自分を認めて欲しいという欲求の方が強いから、自分の物や行動をひけらかす以外の手段では、相手とのコミュニケーションが取れないことになる。

 また自分に自信がなく不安であるため、弱いことを隠すために相手を上回る点をやたら強調し、自分のポジションを確保したいという意識の表れでもあるらしい。

 もちろん、こんな一歩通行的なコミュニケーションでは他人との意思疎通がうまくいくわけがないのだが、成長過程での訓練不足でそれ以外の手段を持てていないので、結局は例えマイナス反応であっても最低限度相手の反応がある自らのひけらかしに走り、極端な場合は自分と共通の世界を持つ相手とだけしか交流しないオタク化してしまうようだ。

 まあこうなってしまうと気の毒と言えば気の毒だが、現代社会のようにSNSやブログ、ツイッターなどコミュニケーションツールと言いながらどちらかというと言いっ放しで終わることの多いツールが発達する中では、相手の話を聞くことよりも自ら発信して反応をもらうほうが自らの承認欲求を満たす確率が高いような印象を持つ人が多いのかもしれない。

 こう考えてみると、ひけらかしをする人を気の毒だなという視点で大目に見てもいいのかなという気もするが、実際そのひけらかしを目の当たりにすると、やはりうんざりしてしまうのが実際のところである。


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中身の問題より
投稿者:上海ワルツ 2013年05月17日 投稿番号:53341

読んでくれる人や聞いてくれる人とどういう位置関係で語るかが問題なのだと思います。

 ブログで言えば、「私はこのことをこういう風に考えたり分析したりしていますよ」と相手との対等な立場を保ちながら(つまり相手の考え方が成立する余地を消さないスタンスをとり)、背伸びせず言うのはひけらかしにあたらないと思います。
 でも「世の中にはこんな学識があるんだ、あなたは知らないだろうから教えてやるよ」的な、上から目線で語ろうとするとひけらかしになるのかなという気がします。

 もちろん、どんな個人にだって優越感を強調したい時はあり、ひけらかしにあたる行動をする場合はありますが、日常の対等なコミュニケーションがあれば特に気にならないことでも、そればかりの人はやはりウザったい物です。

 つまり、コミュニケーションにおけるスタンスの問題であり、ひけらかしばかりに偏る人はやはりコミュニケーション障害と言えるのではないでしょうか。

ひけらかし
投稿者:武田 2013年05月17日 投稿番号:53338

ひけらかしというのは、ひけらかしという行為を厳密に定義できるのか。それとも、受ける側がひけらかしだと感じたら、それはひけらかしとなるのかといった問題があります。

A:お前のはひけらかしだろ!

B:お前のはひがみだ、嫉妬だ!

と対称的に表現することもできます。


A:「昨日○○店に行ってさあ」
B:「ふ~ん(ひけらかし?)」
C:「へえぇ、そんな貧乏くさいとこいってんの。俺は
△△店ばかりだよ」
A:「ふ~ん(ひけらかし?)」
B:「・・・(二人ともひけらかし?)」

このブログにお書きになられている音楽の趣味とか、仕事のできる、できないの話とかも、人によってはひけらかし?と感じるでしょう。でも、ブログをお書きになっているあなたはそれをひけらかしとは考えていないでしょうから、そう感じる人のことをひがみ?嫉妬?と思うかもしれませんね。




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プロフィール

1971年千葉生まれ。大学時代は水戸で過ごす。
高校時代テレビで見た高泉淳子に影響され演劇の世界に踏み入れ、以後アマチュア劇団で舞台音響専門として過ごす。就職は一般企業にするものの、趣味が高じて休日にブライダルで音響活動を続け500組近くのカップルを見届けてしまう。
自身は無類のクラシック音楽好きで日本時代は年間120本以上のコンサートに通った時期もある。
 また旅好きでもあり、日本47都道府県はもとよりイギリス、フランス、スペインなど舞台を求めて世界を旅した。
 数年前一つの恋がきっかけで中国語を学び始め、上海に渡ってきた。
まったくの新天地で日々悪戦苦闘中。

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