TOP > BLOG > 上海ワルツNEW

上海ワルツNEW


2014年05月24日 上海のタンカ(チベット仏教掛け軸)のお店
 昔の同僚が上海市内に店を開いたというので、訪ねて行ったところ、ちょっと不思議なお店だった。

 曼荼羅のような仏教画が沢山かけてあったので、あれは何かと本人に尋ねてみると聞いてみるとタンカ(唐卡)だということ。


 タンカとはチベット仏教の仏画が描かれた仏画のことで、ウィキペディアによると、その昔に仏教の僧が布教のために持ち歩いたのが由来で、今にその形式が残されているもののようだ。

 まあ残念ながら私自身はそんなに興味のある分野ではなく、その価値観はイマイチ理解しないのだが、仏教の厳かな雰囲気だけは伝わってくる。

 このタンカの他に蔵香(チベットのお香)、蔵茶(チベットのお茶)、佛珠(数珠)なども扱っており、特にこの蔵茶は50年前に採取された茶葉で、今回はちょっと都合で試飲させてもらえなかったが、発酵がきいて非常に深い味わいがあるとのことのようだ。


 本人によると、あなたは知らないかもしれないけど、日本人にも興味がある人が大勢いるはずだということで、ここで紹介しておく。

 それぞれの物は例えば蔵珠は最低でも数百元(数千円)と非常に高価だが、本人自身は仏門に使える身で実際チベットを何度も訪れており、コピーとかまがい物ではないことは保証できるもののようだ。

 興味がある方はどうぞ訪れてあげられたし。



 『来如蔵』仏具・茶舎
住所:上海市黄浦区復興東路1121号老西門国際茶広場1楼120室
(地下鉄8・10号線老西門駅そば)
TEL:13917969908
微信:wyq454910325
Email: 454910325●qq.com
(●はアットマーク)
※日本語はあまり通じない。

ブログランキング・にほんブログ村へ←クリック






2014年05月15日 茨城空港が続々拡大中、先月から名古屋と福岡への便
 ちょっと観察を放置している間に茨城空港の路線がさらに拡大しているのを最近知った。

 先月の4月18日よりスカイマークが福岡と名古屋へ1往復ずつの運行を始めたのである。

 これにより茨城空港を発着する便は、春秋航空の上海便を含め、7路線10往復まで拡大したことになり、開港計画の際に想定された状況に近づきつつある。

 確か開港前に想定されていた内容は札幌、大阪、福岡、沖縄への路線就航で年間80万人の利用客ということであり、利用客こそ昨年時点ではまだ想定の半分程度の40万人弱だが、今年になり路線数や就航便数が増えているので、利用客の当然増えるはずであり、まあ当初の開港目標はおおよそ達成しつつあるのではないかという気がする。

 もちろん、未だにJALとANAの2大キャリアの就航はないので、完全な成功ではないのかもしれないが、スカイマーク社が路線を拡げているといことは、ポテンシャルを感じているからこそだという気がするのであり、実際反応もあるのである。

 茨城空港は開港当初からアクセスが不便だ何だとさんざん馬鹿にされてきたが、私は当初から北関東を後背地として考えるとそれなりにマーケットがあり、羽田や成田と同じ土俵に立たなければ勝算があると思っていたが、今回の拡大を見るとおよそその通りになってきたという気がする。

 まあただ今回の増便で国内線の路線数としてはおおよその部分をカバーしつつある
ので、今後は急激な増加は見込めないかも知れないが、国際線のLCCなどに関してはまだ開拓の余地があると思うし、東京オリンピックが近づいたり、日韓関係が改善すれば休止しているソウル便の復活も考えられ、今後さらに需要が見込めるという気がする。

 ところで話はズレるが、ウィキペディアの茨城空港こと百里基地のページを読んでいたところ、空港の沿革紹介の部分から、開港時のアシアナ航空の記載が削られているのを発見した。

 スカイマークの記念便の記載はあるが、アシアナの記載がないのである。

 アシアナは開港時の初の就航路線であるのだから沿革に記載されていないのはどう考えても不自然である。

 まあ、察するに近年の嫌韓の雰囲気を受けて、韓国を毛嫌いする人が勝手にウィキペディアページを編集して、アシアナ航空の記述を削除してしまったのではないかと思われる。

 特に、このページは「百里飛行場」という自衛隊の百里基地との併用空港を同時記載しているページであり、航空自衛隊の航空観閲式が行われることから、自衛隊を尊敬する愛国心を自認する人たちが、韓国の航空会社の記載が許せず、排除しようと行動をしたかも知れないというのは容易に推測できる。

 まあ私も最近の韓国の状況から言って嫌韓の意識は理解できない訳じゃないが、アシアナ航空が最初に就航した航空会社であることは紛れもない事実で動かしようがないのだから、こういった感情論で記載を排除するような事実を捻じ曲げるような行為はおかしいという気がする。

 茨城空港の発展を祈る身としては、震災で止まってしまった韓国便も再び就航する日が来るのも待っているのである。


ブログランキング・にほんブログ村へ←クリック


←クリック



関連ページ交通関連情報

2014年05月14日 マクドナルドにカレーが出来た
 上海のマクドナルドにカレーが登場したと聞いて、試さずにはいられなくなり、ついつい足を運んで食べてきた。

 ただどうやら、どの店でも置いてあるという訳でもないような雰囲気で、とりあえず時間帯としては17時から24時までの夜間限定メニューの様である。

 で、今回上海古北のカルフールにわざわざ立ち寄って挑戦してきたのが、下記のカツカレー(麦趣飯)である。


 ポスターの写真だと、かなり綺麗に皿に盛り付けされてあるように見えたが、実際出てきたのは、紙の弁当箱に入った料理で、どうもポスターに比べるとかなり落差があるように感じる。

 ここら辺は、以前にも体験したので驚く点でもないが、やはりイメージとは違いすぎる感は否めない。

 値段的にはコーラ付きセットで24元、単品だと22元となるが、値ごろ感で言えば程々というところであろうか?

 さてさてお味の方はと言えば、付け合せのキャベツがそこそこ健康を意識しているようだしまあまあの味である。

 メインのカツカレーも贅沢を言わなければそこそこの味であり、量的にもボリュームがそれなりにあった。
 なのでそれなりにおいしく、決してマズイという判定にはならないのだが、果たして
これを食べるためにマックへ来るだろうかと考えると、ちょっと難しいところである。

 カレーならカレー専門店があるし、そちらのほうがよほど美味しいだろう。

 確かに値段的優位性は多少あるかもしれないが、それが魅力というほど安くもない気がする。


 まあどこの国のマクドナルドもメニュー展開には苦労しているのかもしれないが、マクドナルドでカレーというのはやはり少し芸がない気がする。

 カレーだと中国というより、日本向け発想のローカライズという印象だが、中国の人にとってはどうなんだろうかと思われるこの選択である。

 もし中国用にローカライズをするなら、ポテトでなく揚げ餃子とか、堅焼きそばバーガー、ピータンバーガー、春雨などなどそんなのもありなんじゃないかと思ってしまう。
 ぜひぜひ次に期待したいものである。

ブログランキング・にほんブログ村へ←クリック


←クリック


2014年05月14日 肘肩の痛みから脱出成功
 去年から今年にかけて長らく悩まされた肩と肘の痛みについて、最近ようやく脱出することに成功した感がある。

 パソコンに向かって文章を打つ量が人より多い為、職業病の心配もしていたし、加齢に依るものかなとも思っていたが、どうやら作業の量より質に問題が有ったようなのである。

 どういう事かと言えば、昨年秋よりある場所へ出向い自分のパソコンを使っての作業もするようになっていたのだが、そこで用意されている環境がパイプいすで高さの調節が効かなかいものだった。

 最初の内は気にしないで作業していたが、どうもテーブルの位置が高過ぎて、キーボードや画面の位置が高めになる。

 すると肩や肘にストレスがかかって、無理な姿勢が続くようになっていたのである。

 そのことに最近気づいて、先方の椅子はそのままで、厚手の座布団を持込み座る位置を高くするようにした。

 すると何となく肘や肩が解放される感があったのである。

 ただ座布団一枚ではまだ高さ不足で、さらにお尻の下に雑誌を敷いて高さをかさ上げした。

 すると作業にはちょうど良い高さが確保できたのである。

 そしてこの出先の場所以外でも、家やベースの職場でも意識して椅子の高さを上げるようにして作業し、その状態でここ1~2ケ月続けた結果、3月の中旬にはあんなに痛かった肩や肘の痛みが消えたのである。

 この間仕事の量がそれほど減ったわけではないので、要するに作業姿勢に問題があったということになる。

 パソコン作業には良い姿勢が大事だということを改めて知ったこの数か月だった。

ブログランキング・にほんブログ村へ←クリック


←クリック


2014年05月13日 80元プレゼント?というチェーンメール
 知り合いの中国人から微信(LINEのような通信アプリ)を通じて、一通のチェーンメールのようなものが送られてきた。

 その内容を要約すると
「今日は中国移動と聯通(何れも携帯電話会社)が2013年にショートメール費用が100億元を突破した記念のお祝いとして、このメッセージを10人に転送すると80元分の電話代がプレゼントでチャージされる。私たちは今試したら本当だった。早く転送して!転送するのは微信でショートメールじゃないよ」
というような内容だった。

 明らかにイタズラのチェーンメールである。

 何故なら、文章をよく読めば論理破綻しているのが分かるからである。

 この送り主は今転送して来ているのに、何故転送後の結果である80元分の電話代が加算されていることを知り得たのであろうか?

 今転送して送信しているということは、80元電話費用が欲しいから転送しているのであり、正しいかどうかの結果を知っているわけじゃないことになる。
 更にもし80元がチャージされたという成功の結果を知っていたなら、再び転送に挑戦するだろうかという疑問もわく。

 もちろん欲張りな人なら2度目を狙ってそうするかも知れないが、どう考えても文脈的におかしいし、微信のメッセージを転送するだけでお金がもらえるなんて、そんなうまい話はないのである。

 まあこのチェーンメールの発案者は、そういったパラドックスが読み取れるかどうかのテストをしているのであろうし、費用のかかるSMSではなく、WIFI接続なら無料で送信できる微信を指定しているのも、騙された人が送信費用を損をしたり、送信履歴に足がついて被害届けを出したりしないよう配慮しているのであろう。

 まあ遊びとして見れば笑って済ますこともできるが、やはり迷惑と言えば迷惑なこの手のチェーンメールである。
 


ブログランキング・にほんブログ村へ←クリック


←クリック


2014年05月07日 会社の内側に向かって仕事をする上司
 上海に来る前に読んだマンガの課長島耕作の中で、今も印象に残っている言葉がある。

 主人公がアメリカ滞在中の時の話で、その時の上司が出世競争にばかりに気を取られ幹部受けの良い仕事ばかりに熱心で、大して業績に結び付かないことに一生懸命取り組んでいる人を称して「この人は会社の内側に向かって仕事をしている」と表現した言葉である。

 つまり出世競争のために、実質的な中身の無い実績作りに懸命で、ロクに大した企画も無いのに居場所確保のために「やったフリ」のポーズをとっていると判断されたようである。

 まあこういう人は傍から見ると酷い上司だが、実は日本の社会はこういう人が多いと言われており、先日日本のラジオ放送で聞いた話によれば、日本の企業は現場は優秀だが大企業で出世する人ほどロクでもない人の集まりになるとも言われ、その結果、大会社の経営陣ほど、使えない人材が多くそれが企業の停滞を生む原因になり、現在の日本経済の停滞になっていると言っていた。

 つまり、会社の内側に向かって仕事をしてきた結果で出世した人が多いため、それが結局は会社の発展の阻害となっていることのようである。


 まあ普段あまりそんなエライ人たちと接する機会も少ないので、実際どれだけ使えないかは分からないが、確かに以前いた会社でも何故この人が管理職になれたのかという疑問を感じるケースも少なくなかったような気がするし、思い出してみればそういう人は上司に対するヨイショがうまかったような気がする。

 それにヨイショするほうもする方なら、される方もやはり同じ穴のムジナでヨイショに弱く、結果そういった内側に向かって仕事をする人の連鎖が延々と繋がっていくことのようである。

 もちろん企業はビジネス社会と言っても、結局は人の社会なので、コミュニケーションの一つとしてのヨイショの存在も悪いわけじゃないが、会社の内側にばかり向かって仕事をする人は、きちんと外部の顧客と向き合って仕事をしている側から見ると厄介な存在である。

 実績が上がらないだけならまだしも、明らかに効果の上がらない仕事にお金と労力をつぎ込んで、やったフリの実績とするのはお金も時間も無駄なのであり、マイナスの存在であるはずなのである。

 実際冒頭の課長島耕作では、主人公が上司の仕事により住民から苦情が出たため、それをフォローして実績の一部を取り消して尻拭いをしているシーンがあったのである。

 しかし、そのやったフリを見抜ける上司や経営者がいないと、結局はそれが実績の如く取り上げられ出世の材料にされてしまう面があり、マイナスなのに功労者として評価されるという不思議な現象が起きる。

 こういった状況は一方で周囲の社員の不満や外部からの不評を招くことになりかねない。

 会社の内側に向かって仕事をする人を見抜けなければ、結局は色んな意味で会社が食いつぶされてしまうことになりかねないので、「やったフリ」を積極的にアピールする人には注意する必要がある。


ブログランキング・にほんブログ村へ←クリック


←クリック


2014年04月30日 あの船長はどこにでもいる。
 韓国の旅客船沈没が発生してから2週間たったが、まだ行方不明者が見つからない状況が続いている。

 死亡が確認された方の家族はもとより、まだ見つかってない方の家族の心情を慮ると気の毒であり、亡くなった方のご冥福を祈るとともに、行方不明者が早く見つかることを祈りたい。

 ところで、この事件に関して経緯やその後の対応の報道を見ると、あまりにもいい加減で無責任な対応の状況が伝わってくる。

 中古船を無理に改造して増床し、その増えた容量のさらに3倍もの積み荷を積んでフラフラな状態で、危険な水域を新人航海士が船長のサポート無しで運航し結局ひっくり返ったのが今回の事故の経緯であるのは報道の通りである。

 そして事故発生直後に今度は船員たちが乗客を助け出したり誘導したしないまま、自分達だけノコノコと脱出して助かり、大勢の乗客が犠牲になりつつある状況となっている。

 そして救援に活動に関しても救援隊の数が水増しされて発表されたり、被害者の家族代表が実は家族で無かったり、まあまあ次から次へといい加減な状態の情報が暴露されている。

 これらを韓国人の民族的気質に帰して非難するつもりはないが、それにしてもちょっと酷過ぎる。

 ある日本のメディアによれば、あの転覆事故発生直後に、船長たちが逃げ出さずきちんとした対応を取っていれば、恐らくほぼ全員が助かったのではないかと見る専門家もいるとしている。

 まあタラレバ論を言い出したらキリがないが、やはり今回の船長を始めとした船員たちの行動に見る責任感の無さには辟易する。

 もちろん、自分があの場に居て同じ立場だったら全員救えるかどうかは分からないが、まあ命を顧みず人柱になるほどの勇気は持てるかどうかはともかく、業務上の立場としてギリギリまで乗客の命に気を配ろうと思うし、何より私なら乗客の安全を考えたらあんなリスクのある運航は最初から実施しなかっただろうに思う。

 そう思うと、あの船長たちの無責任な行動と対応が非常に残念でならない。

 しかしながら、あの船長のような人はどこにでもいると思う。

 船や組織が危険な状態に陥ったとき、責任ある立場の人が職務を全うして努力すれば救えたり危機を脱出できたのかもしれないのに、そういった責任者が自分の身の安全だけを考えて逃げ出す準備を優先してしまったばかりに、結局危機を脱することが出来ないようなケースは世の中に多々あるのだという気がするのである。

 つまり危機の中で自分だけ助かって、濡れたお金の心配をして乾かしているような船長は意外と世の中に大勢いるというのが社会の実態のような気がするし、中国に来てから特にそういう人を見るようになった気がする。

 もちろん今回船を沈めてしまったという責任者の責任は重く、結局命が助かるより重い十字架を背負うのが責任であり、そのように裁かれるのが人の社会だと信じたい。




ブログランキング・にほんブログ村へ←クリック


←クリック


2014年04月22日 中国人だから仕方ないのか?
 先日、地下鉄に乗っていた時、向かいの席に赤い顔をして乗っていたおじさんが、車両の床に向かって痰を吐いた。

 当然こちらは非常に不快な思いを感じ、睨みつけようとも思ったが、酔っていそうだったし、何を言ってもしょうがないなという気で我慢をした。
 やはり未だに上海でもこんな人がいるんだなと呆れつつもとてに悲しい気持ちになった。
 まあ私はこの国では外国人だし中国人だから仕方ないと自分を納得させつつも、そういうレッテルで中国人を見たくないと想いもあり、ちょっと一人で嫌な気分になっていた。

 そういえば数年前には地下鉄の車内で幼い子供におしっこをさせていたところを見かけたこともある。

 また別の日に、ある人が持ち歩いていた茶瓶の水を、列車とホームの隙間から茶葉ごと飲み残しを捨てている風景を目にしたこともある。

 これらの例は極端だが、そうじゃなくて小さい出来事でもマナーの判断の葛藤に苦しむときがある。

 例えば地下鉄の飲食などは確か禁止のマナーが発表されたはずだが、未だに朝の混んでいる車内でパクパク肉まんやパンを食べて、ぽろぽろこぼしている人がいる。
 もちろん全ての人が許容している訳でなく、不快に思っている人も大勢いるらしいのだが、駅構内や車両にマナーを訴える表示もないので、こういったマナー違反は無くなる状況にはなっていない。

 結局これら全てにおいて「ここは中国で、中国人だから仕方ない」で目をつぶっている自分がいるのだが、実際、中国人自身は本当にどう感じているのか?
果たして「中国人だから仕方ないのか?」

 そこを中国人社会に問うてみたい気がする。
 
 

ブログランキング・にほんブログ村へ←クリック


←クリック



関連ページ交通関連情報

2014年03月02日 自動改札機における性善説と性悪説
 先日、日本の駅の自動改札の写真を見る機会があって、改めて気づいたことがある。

 それは日本の自動改札機というのは、基本的にゲートが開きっぱなしのものが多いということに気が付く。

 もちろん、全ての自動改札機で開きっぱなしなわけではないが、記憶を振り返ってみても少なくともJRの自動改札機は開きっぱなしのものが多かったような気がする。

 それに対して上海の地下鉄の自動改札機、というか世界のほとんどの改札機はゲートが閉じっぱなしなのではないかという気がする。

 ほんのちょっとの違いだが、同じ自動改札機なのにこの差はちょっと不思議である。

 まあ普通に考えて、この開いているか閉じているかの差は、乗客に対する性善説と性悪説の考え方の差のような気がする。

 日本の改札機は、性善説で基本的には不正をする人がいないという発想で、不正な通過をしようとした者だけゲートが閉じて警告が鳴る仕組みになっているのである。

 逆に閉じっぱなしの改札は、開け放しておくと誰でも不正に入場してしまう恐れがあるから、許可(つまり正規の切符)のある者だけ通過させるという性悪説の発想で作られているような気がするのである。

 つまりいずれにしても不正乗車を許さないという機能では同じであるのだが、運営者側の乗客に対する意識の差がそこにあるということになる。

 中国に暮らしていると基本は性悪説の前提でなければ、何事も危なっかしいのというのは確かに分かるわけで、世界のほとんどが閉じっぱなしということは、世界の多くの鉄道運営者は性悪説で乗客を見ているということになる。

 ところで、不正乗車を許さないという意味で双方の自動改札機は機能が同じだと書いたが、よくよく考えるとこの性善説と性悪説の自動改札機は、その機能を比較すると決定的な違いがあることに気が付く。

 どこが違うかと言うと、ノーアクションで通過しようとする者に対する反応が違うのだ。

 つまり開きっぱなしの改札は、切符も何も出さずノーアクションで通過しようとすると途端にゲートが閉まって、それでも通過しようとすると、警告音が鳴る仕組みになっている。

 それに対して、少なくとも上海の地下鉄の自動改札機は、使えない切符などを入れた時はともかく、ノーアクションで通過しようとした時に警戒音が鳴るような仕組みになっていないようなのだ。
 
 つまり閉じている改札はノーアクションで通過しようとしてもゲートが開かず通れないだけの状態となっていて、物理的に通れないはずなのだから、警戒音を鳴らす必要がないという考え方のようである。

 もちろん、その物理的な状態に素直に従えばゲートを通過できないが、不正をする者はそのバーを潜ったり飛び越えたりするし、そういった不正通過があっても、警戒音が鳴らなければ誰にも気がつかれず、まんまと目を盗んだということで終わってしまっているのが現状ということになる。

 いずれにしてもその閉じている状態のゲートを乗り越えて不正に入場する人は日中とも結構いる。

 しかし警告音が鳴るか鳴らないかでは、不正通過者に対するプレッシャーが違うであろうという気がするし、やはり音が鳴った方が不正をするのにも覚悟がいるであろうから、警告音は鳴った方が不正抑制に効果があると考えるのが素直な考え方という気がする。



 つまり、性善説の改札機は不正者を見つけられるし抑制の意識が働きやすいが、性悪説の改札機は不正者を見逃す可能性が高いということになる。

 たったわずかな差かも知れないが、この自動改札機の差は性善説と性悪説を比較する意味でもかなり興味深い。


ブログランキング・にほんブログ村へ←クリック


←クリック



関連ページ交通関連情報

2014年02月09日 東京で考える原発ゼロの意味
 今日2月9日は東京都知事の選挙日となっている。

 都知事選の争点は色々話題に上がっているが、その一つに原発政策があり、ある候補者が大大的に公約に打ち出して立候補し選挙選を戦っている。

 まあ選挙なので、どういった結果が出るか分からないが、この都知事選での原発ゼロと言う意味についてちょっと考えてみたい。

 今回の知事選で某立候補者が原発ゼロを口に出したあと、ある国政与党の人間が電力政策は国政マターなので、地方自治体の首長選の争点にするのは可笑しいというような発言をした。

 この発言は一見まともな理屈のように見えるが、私から見るとまさにこの発言こそがいわゆる原発問題の根幹であるような気がする。

 つまり現政権が政権与党であるためには、電力政策や原発は国政マターでなければならず、地方自治体の意志で決められては困るという構造がそこにあるという気がするのである。

 本来東京で消費される電力は、東京近郊で発電すれば送電距離も短い為に伝送ロスも少ないので都合がいいはずであり、地方に原発のような負担を求めずに東京近郊の可能な限り近い場所で発電する設備を作れば自給自足で電気を賄えるはずなのである。

 それを歴代の政権は、わざわざ福島や新潟でつくるような体制にするため、敢えて東京には設置しづらい原子力発電というちょっと危険性を含んだ手段を、資源のない国土だということを名目に国策に据えたのだという気がする。

 そして、原発で電気を作ってもらう代わりにその危険手当とも言うべき名目で地方にお金を交付しているのであり、つまり新潟や福島から東京へ繋がる送電線は、東京から福島や新潟にお金を送るマネーラインともなっている。


 つまりそうやって東京からお金を吸い取るマネーラインを維持することが、与党の地方国政議員が自らの票を守り議席を守ることに繋がっており、東日本大震災で福島原発があれだけ被害を出したにも関わらず、なおかつ原発政策を変えようとしないのもそのためだと思われる。

 もちろん関係議員や関係者たちは「原発は安全だ」とは言うが、実際は本当に誰もが安心感を感じる発電手段ではないからこそ、東京を避けて地方に引っ張って来れるのであり、太陽光発電など本当に安全を感じる発電手段なら地方に置く意味が無く、東京に発電所が置かれお金が引っ張ってこれなくなってしまうので、議席や政権のために国策としてちょっと安全性に不安を感じる原発が敢えて選択されているのであろう。

 TPPに反対する議員にもほぼ同様のことが言え、農業の保護のためと言いながら、実は議員自らの票田維持が最大の目的となっている構造があるわけで、農業保護の観点で言えば所得補償制度など他の手段が幾らでもあるはずなのだが、現政権では票田維持のための価格維持政策がとられている。

 さて、原発が実際に安全か否かという議論はとても難しく、確かに一歩間違えれば破滅的事故を起こす可能性を持った存在とも言えるのだが、先の東日本大震災での女川原発の例に見られるように、事故を起こした福島より震源に近い場所で、より激しく揺れたであろう女川原発には大きな被害が無かったことから見れば、本来は日本の原発は技術的に地震に非常に強い構造をもった設備として完成しているとも言える。

 福島の事故については、未だ正確な事故原因の究明は行われていないが、想定外の津波が非常用電源を破壊した結果のメルトダウンとも言われており、事前に指摘された箇所を改善しておけば防げた事故であった可能性もあるとされている。

 つまり、福島の事故は実は技術的な問題というより人的怠慢による人災である可能性が高いのである。

 それ故に現在各地で行われている原発のそばの断層は活断層か否かの論争は、私からすると日本という地震の多い国土を考えればほとんど意味がないと思えるし、逆に揺れ対策という意味での女川の例を考えれば技術的な心配はそれほどしなくていいのではないかという気がしている。

 現時点ではどちらかと言うと原発の設備そのものの不安より、原子力関連施設をオペレートする人間たち、つまり必要な対策を取ろうとしなかったり安全神話を盾に不誠実な対応に終始する原発関連団体の組織体質にこそ大いに不安を感じるのである。

 さて、そこで都知事選に話を戻すが東京で原発ゼロを考えるということは、原発政策に代表されるような地方の負担に頼った生活、或いは地方を潤すために払うような電気代のあり方について考えることであり、原発が安全か否かという問題は原発ゼロか否かを考える意味では、実は表面的な問題でしかないというような気がしている。

 原発であれ他の手段の発電であれ、今後もし東京で必要な電気を全て東京で発電したもので賄なった場合、地方には全くお金が行かなくなるが、その分だけ東京や首都圏の中で電気料金というお金が落ちて回るわけで、ひょっとすると地方にお金を送らなくていい分だけ電気料金は大幅に下がるかもしれないのである。

 その代り新潟や福島は財政的に疲弊する可能性が高く、結果ますます東京一極集中が起きて、大都市ならではの問題がさらに深刻化することも考えられる。

 東京や首都圏に住む人間として、地方の国政議員の目論みによるところの、敢えて地方にお金を送って危険を冒させて電気を作らせている政策をどう考えるか?それが今回の都知事選で考える原発ゼロ問題だという気がしている。



ブログランキング・にほんブログ村へ←クリック


←クリック



プロフィール

1971年千葉生まれ。大学時代は水戸で過ごす。
高校時代テレビで見た高泉淳子に影響され演劇の世界に踏み入れ、以後アマチュア劇団で舞台音響専門として過ごす。就職は一般企業にするものの、趣味が高じて休日にブライダルで音響活動を続け500組近くのカップルを見届けてしまう。
自身は無類のクラシック音楽好きで日本時代は年間120本以上のコンサートに通った時期もある。
 また旅好きでもあり、日本47都道府県はもとよりイギリス、フランス、スペインなど舞台を求めて世界を旅した。
 数年前一つの恋がきっかけで中国語を学び始め、上海に渡ってきた。
まったくの新天地で日々悪戦苦闘中。

音響さんのこだわり復刻版
上海ワルツ記事目次
エクスプロアブログ同窓会


GOOGLEでブログ内検索

ブログランキング・にほんブログ村へ



空港ドットインフォブログ浦東空港虹橋空港北京空港広州空港香港空港天津空港青島空港ハルビン空港すいすいビザ

コメント一覧


記事タイトル一覧

カテゴリ一覧


RSS 1.0My Yahoo!に追加




上海すいすいビザ代行][空港ドットインフォ][上海の天気][音響さんのこだわり][上海ガイドブック手帳][日中地域交流会
[上海浦東国際空港][北京首都国際空港][天津濱海国際空港][広州白雲国際空港][上海虹橋国際空港][青島流亭国際空港]
Copyright(C) since 2007 カランドリエドゥモンド
h_12