知り合いの中国人から微信(LINEのような通信アプリ)を通じて、一通のチェーンメールのようなものが送られてきた。
その内容を要約すると
「今日は中国移動と聯通(何れも携帯電話会社)が2013年にショートメール費用が100億元を突破した記念のお祝いとして、このメッセージを10人に転送すると80元分の電話代がプレゼントでチャージされる。私たちは今試したら本当だった。早く転送して!転送するのは微信でショートメールじゃないよ」というような内容だった。
明らかにイタズラのチェーンメールである。
何故なら、文章をよく読めば論理破綻しているのが分かるからである。
この送り主は今転送して来ているのに、何故転送後の結果である80元分の電話代が加算されていることを知り得たのであろうか?
今転送して送信しているということは、80元電話費用が欲しいから転送しているのであり、正しいかどうかの結果を知っているわけじゃないことになる。
更にもし80元がチャージされたという成功の結果を知っていたなら、再び転送に挑戦するだろうかという疑問もわく。
もちろん欲張りな人なら2度目を狙ってそうするかも知れないが、どう考えても文脈的におかしいし、微信のメッセージを転送するだけでお金がもらえるなんて、そんなうまい話はないのである。
まあこのチェーンメールの発案者は、そういったパラドックスが読み取れるかどうかのテストをしているのであろうし、費用のかかるSMSではなく、WIFI接続なら無料で送信できる微信を指定しているのも、騙された人が送信費用を損をしたり、送信履歴に足がついて被害届けを出したりしないよう配慮しているのであろう。
まあ遊びとして見れば笑って済ますこともできるが、やはり迷惑と言えば迷惑なこの手のチェーンメールである。
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