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過去の栄光は未来を何も保障しない

今回のW杯を前にスペイン代表の監督が語っていた言葉だが、まさに今回の南アフリカ大会はそのままを体現している。

かのスペイン代表も今朝の試合は勝ったものの初戦のスイス戦にまさかの引き分けとなり、苦労のスタートとなったことは周知のとおりである。
そのほか強豪国と言われる、フランス、イタリア、ドイツなどが1次リーグ敗退の危機にさらされている。

公式球ジャブラニ(引用元

 日本代表の中でも同じことがあり、絶対的エースのはずだった中村俊輔選手が調子を落としてスタメン落ちしている。
 彼らのいずれも慢心でこの状況に陥ったわけでもないだろうが、まさに過去の名声は未来を何も保障してくれていない。
未来の名声は、今これから築くほかないのである。
 
 これは仕事上でも全く同じことが言える。
 過去に築いた栄光の上に胡坐をかいていたら何も進歩しない。それどころか堕落であるともいえる。

 昔人事の仕事をしていたとき、労務評価の方法として業務評価の減価償却なるものを考えたことがある。

 過去に大きな仕事を成功させて評価を受けた者に対して、ある一定評価点を与えるが、それは未来永劫積み重なるものではなく、購入資産のように年々価値が低減していくものと考え、未来へ持ち越す価値を減らして行き、常に新しい評価を積み重ねることを求めるといった評価方法である。

 もし新しい評価を積み重ねなければ、低減された過去の評価しか残らない。
 固定資産的に毎年6掛けしたらあっという間にその価値はゼロに近くなる。

 こうやれば過去の栄光にしがみつかれるのを防げるのではないかと考えたことがある。

 実際、世の中の大企業には過去の一度の実績にしがみついて出世している人も少なくない。
 しかし、過去の成功に満足して努力を怠ってしまったら本人も会社も未来などないであろう。

 逆に言えば、過去に栄光が無くても、努力次第これから栄光を築くことが出来るということだ。
 
 頑張れ過去の弱小国!(はてどこの国だろう)

上海ワルツ:
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