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万博に行く暇も余裕もない

万博が始まって約3週間が過ぎ、当初心配された入場者の低調もそれなりに盛り返してきて、まあ7000万人の目標はどうひっくり返っても難しそうだが、それでも盛況だとの情報は伝わってきている。
 
 私の方も特別行きたいという程の欲求があるわけではないが、上海にいる限り一度も行かないのは勿体無いと思われそうで、また万博を良く言うも悪く言うも行かないので言うは卑怯であるので、少なくとも一度くらいは足を運ばなくてはと考えている。

 芝居や映画とて、お金を払って見に行くからこそ批評する権利も生まれであろうと考えるのは昔から私の鑑賞流儀で、タダで招待されたような時は何も言わないし言えないので、中身の批評は基本的にお金を払ってみたときだけにするようにしている。

 故に、今回も上海在住の外国人に対してもタダ券が配られるような情報が出ているがとりあえずお金を払って券を買い一回は行こうと思っている。

 とはいえ、以前にも書いたかもしれないが、私は千葉出身ながら地元の東京ディズニーランドにすら行ったことがなく、未だに興味が沸かないような人間なので、あのような人工的に作られた虚構の世界には興味がなく、今回の万博とて絶対に行かねばと思わせるほどの魅力も感じていない。

 ただ、未だに万博に行こうという食指が動かない理由は実は魅力の問題だけではない。
 万博に行こうという計画をまだ立てる気にならない理由はやはり仕事上の問題である。

 周りで騒いでいる人のように、精神的時間的に万博に行って楽しめる余裕がないのである。(本当に詰まらないかもしれないという心配は置いておいて)
 また金銭的な面でも、入場料を含め中で消費する諸費用を考えたら、それなりの費用が必要になりそうなのでそうそう迂闊には遊びに行けないという心配もある。

 もし、この余裕のないタイミングで、あのような人工的建造物だらけの空間に今無理やり行ってもお金を浪費したら逆にストレスが溜まるだけのような気がする。

 緑豊かな自然空間がそこに広がっているのならまだしも、仕事の心配事が頭から離れない今のこの時期に、パビリオンに行列するような時間は、時間の浪費で非常に無駄に感じストレスになってしまうに違いないのである。

 故に今はちょっと万博に足が向かないし、向けられない。

 そういえば、万博の例ではないが、ある上海人の女の子の友人が言っていた。

先日キムタクが上海に来ていたとき、ファンだったので見に行こうと思えば行けなくもなかったのだが、仕事を優先していかなかったそうだ。
 彼女曰く「キムタクより金」だそうだ。どうやら彼女も私と同類のようである(笑)
 
 まあ仕事を全く忘れて万博を楽しめる人が羨ましくはあるが、自分がそこまで「お気楽」には絶対なれないにしても、万博に行けるようになるにはもう少し時間がかかりそうである。

 果たして閉幕に間に合うであろうか?

上海ワルツ:
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