10月・11月は上海蟹の季節ということもあって、上海を訪れる観光客が最も多い季節らしい。
旅行会社の人によると一年のうちこの時期が最もかき入れ時であるとの事だ。
確かに真夏の暑さも和らいだ後の10月11月は一年で最も過ごし易い時期でもある。そういえば私が最初に旅行で訪れたのも4年前の10月のことである。
旅行料金の上でも航空運賃が10月から冬シーズン体系に切り替わり、夏が高く冬が安いというのが概ねのパターンであるから、10月はその安いほうの最初の月であるため、日中線は割安感もあって結構観光客で賑わう。
また今年は10月よりサーチャージが復活するという情報はあるが往復3000円程度のことなので、ツアー代金から比べたら10%以下でありこのこと自体は観光に大きな打撃を及ぼすことはないと思われる。
しかしである。
皆様もご存知のように春に大騒ぎしたあの新型インフルエンザがまた騒ぎ出している。旅行会社の人にとってこれが心配の種だという。
5月のときも観光シーズンを打撃して売り上げが伸びなかったといっていた。
今回の流行は前回のように日本国内での大パニックは起きていないが、実質的な蔓延の速度がものすごく速いように聞く。この流行が改めてパニックになって旅行業に大打撃を与えないとも限らない。今のままだとパニックにならなくても旅行業に打撃を与えるのは必至のような気がする。
変な話だが、日本からの観光客が少ないと、旅行会社のみならず上海の日本人サービス業全体に少なからず打撃を与えることになる。日本人にも中国人にも日本マネーにぶら下がっている人が大勢いるのだ。
新型インフルエンザは病気としての蔓延も怖いが、こういった経済への打撃のほうが実は病気そのものより深刻のような気がする。
大きな影響が出ないように祈りたい。