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車椅子対応が進んでいる日本のインフラ

今回日本へ帰国した間に気付いたことといえば、日本は高齢化が進みそれとともに車椅子などの身障者対応の設備整備が進んでいるということである。
おおよそどんな観光地へ行っても車椅子を積める車を停める駐車スペースつまり施設に一番近い位置の優先スペースは用意してある。
 ホテルの部屋でさえ、車椅子でそのまま入室できるような部屋を準備している。

 またデパートやショッピングセンターなども同様で、主な大手の外食チェーンのお店でもやはりそういったスペースが用意してある。
駐車スペースどころか、一階が駐車スペースになっているようなお店ではエレベーターが設置してあり、更に店内にも車椅子用のスペースの工夫がしてあったりする。
最も簡単な対応では椅子を外してそこへ車椅子を収める店もあったが、それだけではなくブロック席の背もたれの柵が外されて車椅子をそこへ収められるような仕組みを持っている店もあった。

車いす用スペース

こういった変化は私が中国に来る前の日本では、あまり見られなかったような気がするが、今回日本へ一時帰国して、母親が車椅子利用者になってしまったこともあり、共に行動するようになって、社会の環境変化に気づくことになった。
ひょっとすると以前からかなり車椅子のインフラ対応は進んでいたのかもしれないが、利用側に回ったが故に気づいただけかもしれない。
しかし、少なくとも中国に比べれば、かなりそういった気配りの整備は進んでいる気がする。

ゆりかもめ新橋駅の車いす用エレベーター

 まあ中国とて例えば空港とか地下鉄駅などは、エレベーター設置などそういった気配りに関してはある程度は進んでいるが、やはり街中に関してはそこまでの整備は進んでいない。
 もちろん日本でもありとあらゆる場所まで車椅子対応があるかと言われれば、そこまでのものではないが少なくとも街中で普通に生活して普通に生活するためのインフラ上では車椅子の対応の整備はかなり進んでいると言っていい気がする。
ただ、これは悲しいかな日本社会の高齢化が進んでいることの裏返しでもある。

 高齢者以外の障害者も暮らしやすくバリアフリーの街になっているという面では非常に良いことではあるが、日本の高齢者達がマジョリティになってきている証拠でもある。
 これらは社会対応としては素晴らしいことではあるがかなりの高齢化社会が進んでいることは、ちょっと寂しい日本の現状である。

上海ワルツ:
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