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サイゼリヤに増えている欧米人客

日本発の庶民派イタメシ屋としておなじみのサイゼリヤは、上海にも多数店舗展開していて、非常に価格がリーズナブルなので私もちょくちょく利用しているが、ここのところ欧米人の利用客が増えているような気がする。

 白人の綺麗なお嬢さんやイケメンの格好いいお兄さんが結構一人で食事をしているのである。

 上海万博の影響で市内でも欧米人の姿が増えているが、やはり彼らにとって悩ましいのは食事の問題であろう。

 上海市内にもホテル内などに欧米系の料理を提供するレストランはそれなりの数があると思うが、ホテルに併設されているレストランは総じて価格が高めで、そう気軽にちょくちょく食べられる価格ではない。

 また市内にある喫茶店系の「なんちゃって西洋メニュー」もその味に首を傾げたくなるものが少なくなく、西洋人が好んで食べる味とはなっていないだろう。

 かといって当然中華レストランでは彼らの舌に本質的に合わないであろうから、やはり「たまに」ならともかくずーっと食べ続けるのはつらいということになる。

 そんなところに便利な存在がサイゼリヤさんということになり、利用客が増えているものと思われる。

 このお店にはパスタ、ピザ、ステーキ、サラダ、ワインなど一通りの西洋的メニューがそろっている。彼らにとってどれだけ満足度の高い味に仕上がっているかは分からないが、少なくともファーストフードのハンバーガーなどに比べれば、非常にまともな味と内容の食事となっているのは確かだ。

 しかも価格が安い。

 パスタだけなら12元(160円位)などで済ますことも可能だ。

上海のサイゼリヤのパスタ

 こんな価格は観光客のみならず、上海の駐在する欧米系の人々にとってもありがたい存在であろうことも想像に難くない。

 気になってこのサイゼリヤを英語でぐぐってみたところ複数の旅行サイトでも紹介されている。ガイドブックまでは調べてはいないが、紹介されている可能性は高いと思われ、どうやらきちんと欧米人達に認知されている店になっているようである。

 まあこんな便利に欧米人に利用されているイタメシ屋が、実は日本発の企業かと思うと、同じ日本人としてちょっと鼻が高くなる。
 今後も価格と味の面で期待にこたえ続けて欲しいものである。

上海ワルツ:
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