サッカーのワールドカップで日本代表が初戦のカメルーン戦に勝利した。
直前までの下馬評とか言うか、今年になってからの日本代表の試合は情けない限りであって、とても勝利を期待できる状態ではなかったのは皆さんも知るところだと思う。
しかし今回何とか勝利できた。
実は今回勝利できたのは、今年になってからの状況が悪かったことが功を奏したのではないかと思っている。
岡田監督は就任当初、ベスト4を目指すと大きな目標を立てていたが、今年になってからの試合でベスト4どころか自身の解任騒ぎが起きるくらいまで、自チームの弱さを突きつけられた。
そこで今回本番を迎えてようやく自チームの置かれている状況を認識し、現実的な布陣と戦術で戦うことができ勝利できたのだと思う。
大きな夢や理想を語ることは悪いことはないが、現実は正確に受け止める必要がある。己の能力を過信せず、弱さをきちんと自覚することが出来たならば、強者との差がどこにあるかを知ることが出来、そこを埋めるための方法を考え、弱者は弱者なりの戦い方をすることが出来る。
弱者なりの戦い方ができれば勝機だって生まれてくる。
実力差は大きくとも、最初から負けが決まっているわけではない。負けが決まっているなら試合などやる必要がない。
勝つ権利は参加する限りには平等なのだ。
大事なのは己の姿を正確に把握することである。
相手の姿を正確に把握することである。
そしてその差を正確に把握することである。
そして勝利のためには相手の長所を消し、短所をつく。
自らの長所を伸ばし短所を隠す。
そうやって相手との差を縮める。
もちろんこのサッカーの教訓がビジネスにそのまま使えることはいうまでもない。
大口を叩くことは自由だが、現実は正確に認識する必要がある。
弱さを自覚すれば勝機は必ずある。
「勝つと思うな、思えば負けよ」である。
とりあえず、日本代表の「初戦勝利おめでとう」である。