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サービスは提供する側にならないと儲からない

 上海でもここ数年日本並みに便利になってきて、どんどん便利になるのを実感するのと同時に、そういった新サービスのニュースを聞くたびに逆に悔しい思いも感じてしまう。
 どういうことかというと、サービスというのは消費者として提供を受けている側でいる限りは、お金を払う側でしかなく、そのサービスを受けることによって儲けられるというわけではないからだ。

 もちろん直接の払う、払われるの関係だけでなく、ビジネスの面で言えば、そのサービスをいち早く提供するという意味の競争において完全に負けてしまっていることを意味する。

 実はこれが結構悔しい。相手が自分ひとりではとても競争も出来ないような巨大な企業や、今の仕事の業界と全く関係ない内容であってもやっぱり悔しさは一緒である。

 普段から、こうすれば便利とか、ああすれば儲かりそうだと色んなアイデアはもっているのだが、自分に直接関係ない業種だったり、自分の会社や私自身の人脈と能力ではどうにもならないことがほとんどで、結局アイデアの99.9%はお蔵入りしてしまい、誰かがそのアイデアを実現したのを見つけがっかりすることになる。

 まあ、世の中の多くのサービス業に同時に首を突っ込むこと自体も現実的ではないので、結局自分がターゲットを絞ったほんの狭いジャンルでしか具体的なアイデアは出せないので結局目の前の仕事で成果を目指すことになる。

 まあ目の前の仕事でさえ、一つ一つ大事に進まないと競争に勝てるわけでもないし、自分の仕事を狭い固定観念に閉じ込めさえしなければビジネスチャンスというのは意外と無限に広がるので業界が関係ないとか諦めることもない。 

 しかしそれ故なのか、やはり世の中の便利なサービスのニュースを耳にするたびに、サービスというのは自分で提供する側にならないといけないなぁといつも悔しい思いを感じている。

上海ワルツ:
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