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上海での給水器と水の購入

新しい部屋に引っ越してきて、この部屋には給水器がないことに気がついた。
日本では蛇口をひねれば水が出てくるので水の購入など考えられなかったが、特に水の質の悪い上海では飲料水の購入が必須である。

 過去に住んだ2軒の家では設置はあったものの、ほとんど利用せずペットボトルなどの購入で済ましていたので給水器は放置していたのだが、新居になったため自炊を増やそうと考えたとたん給水器がないことがわかった。

 上海での貸し家ではたいてい設置があるものとばかり思っていたので契約時に全く気にしていなかったのだが、実は無かったのである。

 部屋の契約前であればこの程度の要求は通った気がするが契約後の今となっては後の祭りで、結局仕方なく、まあ今後の節約のための投資ということで自分で購入することにした。

 カルフールに行くとテーブル置きのタイプが100元弱、スタンド式のものが200元弱。
 いずれも加熱機能付でお湯も出るタイプだ。

 さらに冷却機能付きなら350元前後となるが、冷蔵庫があるなら冷却機能は家庭では必要ないと店員に言われ、少し迷った末に冷却機能のないスタンド式のものを買った。

 高さが1m弱にかなり大型に見えるが自重6kg程とそれほど重くない。
 自宅へ持ち帰り早速設置した。設置も何のことは無く箱から出して置くだけである。後は電源を差し込むだけといたって簡単だ。
これで給水器の設置は完了。

写真はイメージ

 そして上海5年目にして水の注文にも初めて挑戦する。
今まで注文したこともなかったので、友人にやり方を聞き電話番号も教えてもらった。

 中国人にとっては何のことの無いこの作業だが、何事も初めては緊張するもので言葉が通じるかどうかも含めて緊張しながら恐る恐るかけてみた。
 初めての注文だと告げると、保証金として容器代50元預かるがいいかと聞かれ、OKだと答えるとさらにどの水を注文するかと再度聞かれた。

 どの水も1タンクあたり18.5リットル入りで、12元、16元、28元、、、とさらに高い水もあるようだが、もとより節約が目的のためそんな高い水は必要なく16元のものを注文した。

 午前に頼まないとその日に来ないようなので、この日も午前11時頃に注文したら、午後1時半頃早速持ってきた。

 そして保証金と水の代金66元を配達のお兄さんに渡す。
代わりに注文した水と保証金の50元の預り証が渡された。これを失くすと恐らく保証金の50元が返ってこなくなるので大事に保管したほうがいい。

 これで水の注文は無事終了。

 水のタンクのセロファンをはがし給水器に差し込む。水がどくどくと給水器に注入されていく。

 これで晴れて給水器生活の開始である。

 まあ買いたての給水器なので埃っぽいかもしれず、最初の段階ではしばらく通水して埃を流すようにしてその水は飲まないようにしたほうがいい。
 今まで4リットルで6元程度の水を購入していたので、1タンクあたりだと10元程度の節約になる。お金の面は幾らでもないが、今後はお店へわざわざ水を買いに行かなくて良くなったことが時間の面でも非常に嬉しい。

 着実に根を下ろし始めた気がする私の上海生活である。

上海ワルツ:
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