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音楽データが復活!

先日のパソコンクラッシュ以後の作業の一連の中で、結局ファイル復旧データを導入することになったのだが、その導入が思わぬ副産物を産んでくれた。

実は日本から中国に来るとき、日本で買い溜めた大量のCDをどうすればよいか悩んだのだが、かの音楽と離れてしまうのも寂しすぎるので結局250G という大型の外付けハードディスクに入れて持ってくることにした。渡航前の一ヶ月は延々とその取り込み作業が続いていたことを記憶している。
 で、なんとかCD数百枚分のデータを取り込んで中国に持ってくることができた。
ところがである!
 中国でその音楽を再生していた時のことである。電圧の問題で、コンセントとの間に入れていた変圧器が容量不足でダウンしてしまい、その煽りをくってなんとハードディスクのほうもダウンしてしまった。
何度つないでもパーテーションを認識しないのでデータを呼び出すことができなくなり、あの一ヶ月の作業がほぼ無駄になってしまった。
故に音楽を聴くこともできず諦めざるを得なかった。

 いれてきたハコは大容量のハードディスクなので、有効活用のために再フォーマットすることも考えたが、音楽への希望を諦めきれず、いつか復活できる日を期待しそのままにしておいた。

なんだか漫画ブラックジャックの話の中に出てくる冷凍人間の技術にも似た将来への期待感である。現在の医療技術では不治の病だが将来技術が進歩したときに治せるかもしれないから、それまで冷凍で保存しておくというあの話である。

そしてとうとう、今回見事、かの復旧ソフトを使うことにより、音楽データを復旧させることができたのである。
 こんなことであるが私にとっては涙が出るほど嬉しかった。中国に来て以来、音楽への欲求を解消するために日本への帰国の度に少しずつCDを持ってきてはいたのだが、手荷物制限重量との戦いで一回に10枚程度がやっとであった。
上海の現地で手に入れようにもロクなCDも売っていない。そんな音楽的に貧しい環境の中で2年間過ごしてきた自分が思い出される。

 さて今回改めて取り出してみると、我ながら非常に幅の広いバリエーションである。大好きなクラシックはもとより、童謡や津軽三味線まで入っている。今すぐ結婚式や運動会などどんなイベントにでも対応できそうなくらいの曲がある。
 うーん、これだけ曲数、自分だけで聞いているのはもったいないの誰かどこかでイベントやらないかなぁとか思ったりするのだが、まあなかなか難しいだろう。

 とにもかくにも音楽データ復活万歳である。

上海ワルツ:
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