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会社経費の発票の宛名は「公司」の2文字だけでOKらしい

中国で商取引や個人の買い物の際に代金の代わりに相手から渡されるのが、「発票」(ファーピァオ)であり、いわゆる日本でいう領収書である。
 この領収書、大きく分けて2種類あり、支払った人の性質別に個人向けと会社向けがある。
 このうち個人向けは「個人」と書かれ、会社向けの場合は代金を払った会社のフルネームを一字一句間違いなく打ってもらう必要があり非常に面倒なものだった、、、というのがこれまでの私の常識だった。

 ところがである。

 先日ある所から聞いたところに寄ると、会社名をフルネームで打つ必要はなく、「公司」(会社の意)の2文字だけで、会計処理が可能だというのである。

 つまり、長ったらしいフルネームを伝えて、文字間違いのリスクに怯えながら待つことは不要ということのようである。

 これは我々日本人に限らず現地の市民にとって非常に朗報だろう。
 長い自社の名前を間違いなく打ってもらうのは一苦労であり、面倒臭いことだったこれらの作業から解放されることになるからである。

 特に日本人の集まる夜のコミュニティ会合では、各人の会費にそれぞれ発票を発行するために、個人個人から名刺を預かる姿が今までの常だったが、これが「公司」の2文字だけで良いなら状況が一変する。
 つまり、参加者の会社名に関わらず全員に「公司」の宛名の発票を人数分発行すれば良いことになり、お店側に頼む手間も大幅に減ることになるのである。

 まあただこれは会計処理上のルールということなので、もしかすると会社によっては社内規定によって会社名が入っていないと処理しませんという会社もあるかもしれないし、都市によって違う可能性もあり、結局B2Bの場合はやはりフルネームを求められるのが普通かも知れないので確認は必要である。

 その場合は仕方なくフルネームでの発票を頼むしかないが、そうでなければ今後は「公司」の2文字だけで済ますほが非常に楽であり、確認しておいて損はないこの発票の件である。
 
 
 

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