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格安400元スマホの評価

 4月に買った「400元(8000円)の4Gスマホ」について、購入からおよそ二か月が経過したので、ちょっと感想を書いてみようかと思う。

 まぁ、まず結論から言えば人には勧められないというのところが正直なところとなっている。

 最初から「安かろう悪かろう」というのは想定してはいたが、どうも想定していた許容範囲を少々上回っているという印象なのである。

 どこがどう駄目なのかといえば、まず第一に熱が籠りやすくすぐ落ちるのである。
 熱が籠ると操作が効かなくなり画面がまっ黒になり電源が落ちるのである。

 特に湿度の高い日は駄目で、明らかに放熱構造にどこか問題があり、携帯カバーをはめてしまうと年中落ちるし、再起動も頻繁になる。
 そういった時は、裏のカバーを外し熱を開放してやると回復するようで、やはり放熱に問題がある疑いが大きい。

 第二に、上記に関連するかも知れないがボタン操作がすぐに暴走して、特に入力言語の切り替えがうまくできなくなることが度々ある。

 この携帯はカタログによるとCPUにクワッドコアプロセッサ(4つのプロセッサ)を使用しているとなっているが、どうも4つをうまくコントロールできていないのではないかという印象を持っている。
 時間差で同じ動作が繰り返される時があり、4つのプロセッサがバラバラに稼働しているのでは無いかという印象を持つ。
 この辺りはわたしは素人なので全くの見当違いかもしれないが、正しい動作ではないのは確かで、どうもそういった疑いがあり、使用に支障があるのである。

 第三にカメラの性能が想定以上に低すぎた
 カタログスペック的には200万画素あるように謳っていたが、どうもそんなにあるような印象ではないし、画像処理のシステムが弱いのかレンズが悪いのか分からないが全く鮮明な写真が撮れない上にぼやけてしまう。 

 まあ、この点は最初から承知していたと言えばその通りなのだが、実は想定外のこととしてQRコードの読み取りまで支障が生じてしまったのである。
 例えば微信(WECHAT)のID交換すらスムーズに出来ず、人との交流に不便が生じてしまうことになった。
 もちろんIDを直接打ち込めば良いのだが、QRコードが生かせないのは何とも悔し状態なのである。

 第四に中国系のアプリはコントロールが効きにくい
 今回の端末は聯通専用の4G用ということで、中国のアプリが数多くプリインストールされていたのだが、これらのアプリは削除も起動制御もあまり効かないようでストレージを多く独占している。

 もちろん可能な限りスタートアップ制御をかけているのだが、知らない間に勝手に起動していたりする。

 また逆に中国の環境ではアンドロイドマーケットで日本同様のアプリが取得できず、困った事態となっている。
 恐らく国外に持ち出しても、聯通用ということで制限がかかっているはずで、自由なアプリインストールは出来ないはずなのであり、外国人としてはとても不便なのである。

 以上のような点からこの400元スマホはお勧めできないという結論となっている。

 もちろん、上記の不具合などは個体差もあるかもしれないが、その個体差を生む程度の生産管理の製品とも言えるわけで、ちょっとお勧めできる状態という気がしないのである。

 私も格安とは言え400元も出して買ったということ、とりあえず使えている状態ではあるので現在も何とか使い続けているが、時々止まってイライラする面もあり、機会があれば早急に買い換えたいと思い始めている。
 そして申し訳ないがレノボ(聯想)は二度と買わないつもりである。

 安かろう悪かろうとは昔の人は良く言ったものだと思う。

上海ワルツ:
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