先日、ひょんなことから関西空港のWEBサイトを覗いていたところ、ちょっとびっくりする発見があった。
関西空港の国際線の運航スケジュールを見てみると、上海浦東国際空港と関空を結ぶ航空便が1日16便も飛んでいたのである。
深夜帯を除いて考えれば、ほぼ1時間に1本であり、週の運行本数は112便にも及ぶ。
どのサイズの航空機が使われているかなど詳しくは調べてないが、一機あたり平均200人と計算すれば2万人以上の乗客が上海と大阪を往復していることになる。
現在関空とソウルは週91便なので、それをも上回っており、台北便と肩を並べる状態なのである。
しかも、上海以外の中国の都市からも乗入れもどんどん増えており、経由便を含めると約30都市、直行便だけでも20都市以上から矩れられている。
この事実を知って、東京の例を調べてみると、成田―上海浦東は週91便だが、羽田―上海虹橋便が週28便飛んでおり、さらに茨城空港へも春秋航空が週8便飛んでいるので合計すると週127便も運行されていることになる。
やはり2万人以上が上海と東京を往来している計算になる。
で、この日中間の往来の内訳だが、まあ旅客の人数は観光庁の統計数字を見ないと分からないが、航空会社の割合に関してはくっきりと傾向が出てしまっている。
例えば関空の場合は週112便のうち日系は28便だけで、あとの84便は全て中国系である。
この点まだ東京のほうが均衡しており、週127便のうち、米系が7便、日系が56便、中国系が64便となっていて、茨城を除けば同数なのだが結局中国系に押されている状態には変わりない。
東京の方は恐らく航空協定か何かで、何とか同数の航空便が保たれているようだが、関空は完全に押されている状態になってる。
そしてニュースを見る限りでは、中国からの乗入れはますます増えるようで、この傾向はさらに強まるだろう。
このあたり、円安の現状やそれぞれが持っている市場の差異がそのまま影響しているのかもしれないが、日系の航空会社にももう少し頑張って欲しいなという気がする。