茨城空港と上海を結ぶ春秋航空便が減便となってしまったようだ。
航空業界では10月27日より、冬ダイヤが始まったが、それに合わせての春秋航空がダイヤ変更を行い減便となったらしい。
茨城空港の公式ホームページによると、10月27日より茨城―西安線の週4便就航に伴い、上海―茨城線については、従来の週6便から毎週月・金・土・日の週4便に減便となったとのこと。
つまり週末集中型のダイヤとなり週中の火・木の便が無くなってしまったことになる。
まあ確かに、ビジネスマンにとっての週の中盤に春秋航空で移動することは、移動だけで1日を潰すことになり、結構効率が悪かったというのがある。
それに加えて、羽田と上海の間に深夜便が何本も就航し始めたので、深夜便は身体にはややきついが、時間を有効に使えるというのがあった。
また成田の発着枠拡大によって上海ー成田便の就航も影響が大きいだろう。
こちらは成田に夕方ついて、朝出発するダイヤだ。
つまり、この茨城空港の春秋航空便というのは、本来は春秋航空の旅客の主力であった中国人団体客の利用より日本人や中国人ビジネスマンの利用が増えていたことを意味する。
それゆえ、変更後に残されたフライトも週末をはさむように配置され、週末に一時帰国する方々の需要に合わせた運航となったようだ。
逆に言うと、上海を中心としたツアー客の流れはひと段落してしまった面もあるかもしれない。
ただ、これは訪日需要が減っているわけではなく、例えば寧波から成田の便が6月からデイリー化し、西安からも日本へと就航を始めたように、訪日客の源泉は上海以外の場所に移動していったような印象だ。
また周囲の上海人たちの動向を見ると、もはや団体旅行で日本を訪れるというより、個人単位でプラっと日本を訪れているような印象で旅のスタイルが変化してきており、上海の人間にとっては、団体でこそメリットがありそうな茨城空港経由は望まれなくなったのであろうかと感じる。
まあ私のような個人ユーザーにとってはチケット代さえ上がらなければそれで良いのであるが、上海―茨城線が減便となったのはちょっと寂しいニュースである。
ただ茨城空港にとっては寂しいニュースばかりではなく、吉林省の長春と福建省の福州から連続チャーター便が週3便ずつ青島航空によって就航することになったようで、当面はツアー客が主で個人販売はまだ先のようだが、茨城空港がさらににぎわう状況になるようである。
また国内線でもFDA(フジドリームエアラインズ)さんが、国内の関西・九州方面などにむけてチャーター便を何発も用意しているようで、しばらくは賑わいが続く模様のようである。