気候が涼しくなってきたので、いずれ帰国することを視野において、部屋の中の整理を始めた。
といっても、いざ帰国となると生活道具の類はほとんど持って帰れないので、どちらかというと必要なものだけを残しているという感じで、あらかたどんどん捨てている。
いわゆるプチ断捨離中である。
とはいえ、もともと散らかっていた部屋なので、それを正常な状態に整理するだけでも大変な作業となっている。
まあよくテレビで紹介しているゴミ屋敷まではいってないが、予備軍と言われても仕方ない状況ではあったので、まずはそれを一般の人が見る正常な状態に戻すことから始めている。
昔もらった名刺などを後生大事に保管してあったが、名前を見ても分からないような関係の人のものがほとんどなので、どんどん捨てた。
古い靴や、相方を見失った靴下、昔飲んだ薬の残りなども、何故かなんだか捨てられずにいたものも、どんどん捨てている。
このようにここ一週間くらい毎晩のように作業しているが、まだ3割程度しか片付いていない。
それでも3割の効果は出てきており、部屋の中は少しずつすっきりし始めた。
なかなか最終形は見えてこないが、すっきりしたスペースは増え始めている。
ただ、上海にいる限りは使い続けるような身の回り品もあるので、それらは捨てるわけにもいかず、整理した状態で保留している。
よってそれらを除いて、帰国することになったら持って帰りたいものだけを除いてどんどん捨てている。
これらがおおよそすっきりした状態で、未来の行動を選択するのかなという気分になっている。
そう思うと、現段階では身軽だというにはほど遠い状態で、一人の人間が生活するということは、非常に多くものを身の回りに抱えて生きているのだと気づく。
13年前に上海に来た時はスーツケース+α程度だったのだが、今の荷物はスーツケース換算でも10個以上は軽くあるのではないだろうか?
帰国するにしろ、残留するにしろ一旦身軽になった上で、次を選択しようと思っている。