ちょっと前のことになるが、知り合いから紹介された人が松葉づえを突いていたので
「どうなされたのですか?」
と質問したところ、スポーツで無理をしてケガをしてしまったんですという答えが返ってきた。
「大変ですね、骨折ですか?」
と尋ねると、なんとアキレス腱断裂だという。
筋肉系は骨折より厄介なケガである。
よくよく話を聞いてみると、ケガをした直後にある病院に行ったらレントゲンを撮ってもらったものの、骨折が見つからなかったために打ち身ということでシップだけで返されたのだという。
しかし、どうにも何日経っても痛みが引かないため、別の病院で診てもらったところ、アキレス腱断裂がわかったとのこと。
しかも、アキレス腱断裂だと分からなかった期間の分だけ、治り難い状態に悪化していた様だ。
幸い、何とか最悪の状態には至らず済んだようで、間もなく歩けるようになるとのことだったが、全くひどい誤診をする医者がいた者である。
アキレス腱断裂と言えば非常に大きなケガであり、それを見破れない医者とはどんな勉強をしてきた医者なのであろうか?
その人に病院の名前を聞いたところ、
「ああ、あそこか、、、」
と知る名前の病院が出てきた。
まあ上海の病院の中でもどちらかと言えば胡散臭い評判の多い病院である。
胡散臭い噂はよく聞くが、アキレス腱断裂を見破れないほどひどいとは、ちょっと困ったものである。
実は中国にはこんな医者が結構いるらしい。
その医者が本当に信頼できるのかどうか、見極めが大事だ。