中国の生活にもすっかり慣れ、ある程度中国の事情は把握したつもりでいたが、実は自分とは直接関係ない世界にはまだまだ日本とは違う世界が沢山在る。
その一つが小学生たちの生活である。
もちろん私も日本の小学校に通っていたから、日本の小学校の状況に関してはある程度の様子はわかる。
確か自分が小学校のときに、高学年からクラブ活動があり、朝晩と参加していた記憶がある。
私は体が柔らかかったので器械体操クラブにいて、でんぐり返しが結構得意だった。
もちろん、学校の体育館を使って練習していた。
しかし、実はそこが中国の学校の事情とは違っていた。
どこが違う「そこ」なのかというと、中国の児童や生徒たちもやはり授業以外の「課外活動」のようなものに参加しているのだが、実は中国では学校内でその「課外活動」をやらないのである。
ええー?
学校でやらない??どういうこと?
中国人の同僚に聞いたところ、学校は勉強するだけの場所と割り切って存在しているようで課外活動は全く別の場所で行なわれる。
それが、少年宮といわれる課外活動センターであるらしい。
初めてこの事実を聞いたときちょっと軽いカルチャーショックを受けた。
そうなんだぁ、、、
同僚の話によると近隣の小学校から、同じ内容の課外活動に参加する少年少女が集められ、複数の学校の児童が学校とは違う枠組みの中で音楽やスポーツなどの活動に参加するようである。
実は上海以外の中国の他の都市もほぼ似たような状況で、中国全国で同様にやはり授業と課外活動は分けて実施されているとのこと。
うーん、5年近く上海にいて初めて知った真実。
まあ学校の人間関係を外れて活動することが本当に良いことなのか悪いことなのかの議論はともかくとして、実際、児童たちはこれらの活動をどのように選択参加しているのか、例えば大会などはどう運営されているのかなど、質問して聞いてみたいことが山ほど沸いてきた。似たような学校教育に見えて、全く違う側面を持った中国の教育スタイル。
非常に興味深い異国中国の「課外活動」の状況である。