現在、ほとんど毎日ひきこもり状態になりながら上海で生活しており、一日1~2回だけ食糧調達や、運動不足解消のために家から出ている。
一応一昨日あたりからようやく天候が回復し、件の部屋の浸水も解消したので、外出には気兼ねがなくなった。
ただ外に出ても現在の上海の街には人がとても少ない。
例年、春節のこの時期は街から人がいなくなるのだが、今年はそれに輪をかけて少ない。
そんな中で、気になるのは喫煙者の存在である。
街を歩いている人の9割以上はマスクをしているのだが、たまにマスクをしていないおじさんに出くわす。
マスクをしていない人のほとんどは60代以上のような男性である。
日本でいえば競馬場や競輪場にいるような風貌のおじさんたちである。
そして彼らのほとんどは喫煙者で、タバコを吸いながら街を歩いている。
また一応マスクがかかっているような人たちが、当たり前だが喫煙時はマスクを外して屋外でタバコを吸っている姿もところどころに見かける。
この姿は、こちらのように四六時中マスクをつけて新型コロナウィルスの感染予防に気を使っている私から見ると、随分と油断しているというか、隙があるなという印象なのである。
彼らは新コロナウィルス流行の情報を知らないのか、危機感がないだけなのか分からないが、かなりのん気に構えているといった様子である。
ああひょっとすると、こういった警戒感の薄い高齢者が武漢にも大勢いた結果が今の武漢の状況であり、ほかの都市への拡大なのかもしれないなとも考えた。
もちろん喫煙のためにマスクを外したからと言って、即座に感染のリスクが大きくなるわけではないが、マスクを外さない人より隙があるのは事実であろう。
つまり、喫煙者は喫煙を我慢できない習慣のおかげで、マスクを外すなど隙が多く病気などのリスクを負いやすいのではと思えるのである。
まあ世間が感染予防に敏感になっているこの時期なので、あまり迂闊なことは書けないが、マスクを外して煙草を吸う行為は、やはり好ましくないでしょうと提言したいと感じたこの上海の街の喫煙者風景である。