特に大きな予定もないまま春節を迎えてしまったが、オリンピック中継の存在に救われている。
もちろん、昨日のフィギュアスケート男子シングルの羽生結弦選手の金メダルは、中国CCTVのインターネット放送ではあるが、しっかり見届け、感激を覚えた。
余韻としては今現在も残っており、VPNを繋げば、gorin.jpで競技の様子もフルバージョンで見ることも出来、実際に何度も見た。
ただ、競技としては一種目であり、長い春節休みをカバーするには短すぎる。
そこで、この休み期間中の私のテンションを保たせてくれているのがカーリングであり、特に女子チームの試合はかなり見ている。
日本チームも当然見ているが、中国、イギリスのチームは前回や前々回のメンバーがのこっているし、韓国チームも地元ということで注目していたので、試合を見るようになりすっかりメンバーも覚えた。
もちろん、各チーム美人選手が多いというのもその理由にある。(笑)
カーリングの何が面白いかというと、月並みな表現だが一投ごとに局面の変わる戦況と、駆け引きや心理戦が非常に面白い。
氷上のチェスト評されるほど、スポーツでありながら半分は頭脳戦なのである。
もちろん、時間制限もあるので将棋のような長考はないが、ポイントとなる場面ではチームメンバーが集まって、色々な可能性について意見を出し合い作戦を決めていく。
オリンピック代表選手なので、基本的にはみな精度の高いショットを出すが、コート表面の氷の状況など、狂いが生じる可能性がある。
そういったリスクをどこまで織り込んで、次のターゲットを決めていく。
こういった勝負を全10エンド制で行い、攻守を交代しながら点数を取り合ってこなしていく。
ただ、以前「1点をとってはいけないカーリング」で書いた通り、そのエンドで1点をとることが必ずしもプラスにならないため、それを考慮して目の前にある点を取るべきかなどの作戦を立てていくという難しい要素もある。
これが、この競技奥深さであり、面白さとなっている。
従って、例えばスピードスケートや、スキーの滑降などのように、せいぜい数分で結果の出てしまう競技とは一線を画し、一試合2時間以上かかる場合もざらである。
観る側もじっくりと腰を落ち着けてみる必要があって、それを楽しんでいる。
ただ、こうやって競技特性を考えてみると、以前のブログでは
「カーリングは中国人にも人気が出そうな気がする。」
というような記事も書いてしまったが、じっくり考えることのあまり得意ではない中国人たちにはあまり馴染まないような気がしてきた。
やはり次回の北京五輪が少し心配である。